「なんでこんなに手足が冷たいの!?」
「身体が冷えると良くないっていうけど、何が原因?」
など、冷えに悩まされている方は多いですよね。
そもそもなぜ冷え性の人が増えているのでしょうか?
・交通機関の発達、バリアフリー化で身体を動かさなくなった
・1年中エアコンの効いたオフィスにいる
・パソコンやスマホで寝不足になる
そんな生活習慣が自律神経を壊し
冷え性になりやすくするのです。
また、冷え性が女性特有のもの、というイメージもありましたが
最近は男性の冷え性も増えてきています。
男女によっても冷え性の原因は少し
違ってきます。
この記事では現代がいかに身体を冷やしやすい
社会になっているかを知っていただき
また、男女別に冷え性の原因を解説しています。
目次
1 現代人が冷えやすい原因
いかに現代社会が冷えやすい環境にあるか、
そのことについてご説明します。
現代社会ではとても便利になった反面、身体を使うことが
少なくなりました。
今まで行ってきた人間本来の活動までも文明の利器が代行し
人間がラクをできるようになったため
冷えやすくなってしまったのです。
1-1 身体本来の機能が低下
昔に比べると今は
・入浴はシャワーで済ませる
・冷蔵庫や自販機の冷たい物を摂る
・1年中快適なエアコンに当たる
など、便利になりました。
しかし、
「暑ければ熱を逃がす」
「寒ければ熱を作る」
という体本来の機能が低下してきました。
1-2 運動不足による冷え
運動不足による筋肉の衰えも現代人特有の冷えの大きな要因です。
熱生産の7割は基礎代謝によるものだからです。
※基礎代謝とは、じっとしていても寝ていても消費されるエネルギーのことです。
基礎代謝のうち40%は筋肉に使われます。
つまり、筋肉量が減ると基礎代謝も落ちて熱を生み出さなくなってしまいます。
1-3 自律神経の乱れは冷えの大きな原因
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経・・・体を緊張させて活動的にする神経
副交感神経・・・体をリラックスさせる神経
このふたつが切り替わりながらバランスをとっています。
しかし例えば昼夜逆転の生活をしていると、本来副交感神経優位になる
夜に交感神経を刺激しつづけてしまい、切り替えがうまくいかず
自律神経が乱れてしまいます。
1-4 ストレスは大敵!
現代はストレス社会とも言われています。
ストレスは身体を冷やします。
大きなストレスがかかると交感神経が優位になり
緊張ホルモンのアドレナリンが過剰に分泌されます。
すると血管が収縮して身体はどんどん冷え、免疫力まで下がってしまいます。
現代人は毎日満員電車に乗り、夜遅くまで働き
職場でも家庭でもストレスを抱え
緊張状態を強いられています。
スマホが冷え性の原因になっている?
私たちは毎日パソコンやスマホをいじっています。
電化製品からは微弱な電波が出ており、浴び続けると
自律神経のバランスを壊しやすくなります。
現代において完全に電磁波を断つことは難しいですが
電化製品から距離をおくことで、悪い影響を少なくすることができます。
電子レンジやストーブなどは距離をおくことができますが
スマホを肌身離さず、寝る直前まで見ているのは
ずっと電磁波を近くで浴びているのと同じです。
夜更かしスマホは目にも自律神経にもよくありませんね。
冷え性の遠因にもなりますので、ほどほどにしましょう。
2 女性が冷える主な原因
女性は男性より冷えやすいと言われています。
それは
・筋肉量が少ない
・脂肪が多い
この二つが主な原因です。
2-1 女性は男性より筋肉が少ない
筋肉量が多いほど基礎代謝量も多くなります。
基礎代謝は熱を生産するので、筋肉が少ないと
熱をつくることができません。
しかも筋肉は血流が豊富な組織なので筋肉量が少ないということは
全身を巡る血液の量も少なくなり、全身が温まりにくくなります。
2-2 女性は脂肪が多い
脂肪には血管がほとんどないので断熱効果がある反面、いったん熱が逃げてしまうと
外から熱を加えても伝わりにくくなります。
さらに筋肉が弱いとポンプ作用も十分に機能せず
血液やリンパの流れが悪くなり、むくみの原因にもなります。
2-3 温度の感じた方も違う
オフィスでも家庭でも、男性はエアコンの設定温度を低くし
女性は夏でも寒い、、ということはよくありますが
温度の感じ方の違いも筋肉量の差によるものです。
このように女性は体質的に男性より冷えやすいですが
もちろん改善することはできますのでご安心ください。
詳しくは4章をご覧ください。
3 男性が冷える原因
さて、女性より筋肉があるので男性は冷え性にはならないのか
というとそんなことはありません。
なぜ男性も冷え性になるのでしょうか?
女性は身体が冷えやすい構造でしたが
男性は生活習慣的な要因が大きくなります。
とある会社員Aさんの生活を見てみましょう
メーカー勤務の40代Aさんは中間管理職となりましたが
職場で上司と部下にはさまれストレスを感じるようになりました。
残業帰りにキンキンに冷えたビールを飲み、
酔っ払ったまま帰宅して就寝。
朝はシャワーだけ浴びて、朝食も摂らずに缶コーヒーだけ飲み
出社。
偏った食生活、睡眠不足、お酒の抜けない身体、
むりやり栄養ドリンクを流し込む、、
こんな毎日です。
このような生活習慣は身体を冷やす原因となりますが
Aさんみたいな方はとても多いのが現状です。
Aさんの何が問題なのでしょうか。
原因を探っていきましょう。
3-1 脂肪を溜め込んでいる
忙しい男性の多くは運動不足で筋肉が落ちていることに加えて
脂っこいものばかり食べて脂肪を溜め込んでいます。
前述した女性の体質に自ら近づいているのです。
3-2 栄養ドリンクは交感神経を刺激する
多くの男性が頼りにしている栄養ドリンクには
意図的に交感神経を刺激するカフェインが入っています。
二日酔いのときに飲む頭痛薬も血管を収縮させて体温を下げるので
血行不良の原因となります。
3-3 男性のライフスタイルチェック
女性は自分で意識して冷え対策をする人が多いですが
男性は無頓着な人が多いです。
自覚するために、下記にあてはまらないかチェックしましょう。
- ついつい飲みすぎ、食べすぎをしてしまう
- タバコを吸う
- 睡眠時間が十分ではない
- 家族との会話がほとんどない
- 湯船につからず、シャワーだけで済ませる
- 冷たいビールが好きだ
- 栄養ドリンクを日常的に飲む
- 日々ストレスを感じている
- 休日はなかなか起きれない
- 保温性の下着は着ない
これらに当てはまる人は「自分の身体は冷えている」ということを
自覚して対策をしていきましょう。
男性は生活習慣を改善すれば、構造的には
女性より冷えにくいのでぜひ意識してください。
4 冷え性対策
生活習慣により冷えているのであれば、
生活習慣を改善するしかありません。
特に下記に留意して冷え性改善に取り組んでください。
運動
30分のウォーキングなどをして体で熱を作れば
冷え性対策になります。
ウォーキング、カースレイブ、スクワットなど
下半身を動かすと効率的に熱を作り出すことができます。
温める飲食物
体を温める定番の飲み物であるショウガ紅茶、
血管を拡張させ、末端冷え性改善効果が高いココア
など、冷え性改善に良いとされている飲食物を
しっておけば、すぐに対策ができますね。
入浴
シャワーだけではリラックス効果はないので
ぬるめのお湯に20分以上浸かることをお勧めします。
着るもの
レッグウォーマーは
下半身の血液ポンプの役割をする
ふくらはぎを温めるための必須のアイテムとなります。
腹巻きは、内臓が集中しているお腹を温めるのに
適したアイテムです。
特に腹巻一体型パンツがおすすめです。
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詳しい冷え性対策はこちらをご覧ください↓
まとめ
もともと農耕民族である日本人は日の出とともに起き、
日中は畑仕事、日が落ちたら寝る、という自然に即した生活を
してきました。
しかも日本には四季があったので、季節に応じて身体を調節していくのも
上手だったのです。
それに比べると現代は便利になった反面、
夜更かしをし、スマホやパソコンなどの電磁波を浴び
ストレスにさらされ、体本来の力を発揮しづらい環境にいます。
現代の私たちの生活習慣全てが冷やす方向にシフトしています。
なので普通に生活しているだけではどんどん冷えてしまい
健康的な生活は送れません。
意識して生活習慣を変えることが第一歩です。
簡単なこと、できることからでいいので
今の生活習慣から冷えの原因となるものを取り除いていきましょう。
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