毎年、同じ季節に鼻水やくしゃみなどで悩まされる花粉症。
「花粉症は一生治らないだろう・・・」とあきらめていた人もご安心ください。
花粉症は免疫力と深く関係しています。免疫力を高めれば、花粉症は改善できます。
あなたが花粉症であることを忘れる季節を迎えられるよう、花粉症を改善するために免疫力を高める方法についてまとめました。
1 花粉症は免疫力アップで改善できます
花粉症は免疫の過剰反応です。免疫力が高くなれば、花粉症は必ず改善できます。
1-1 体内に侵入した花粉を外敵とみなす免疫
ご存じだとは思いますが、花粉症の原因は、体内に入りこんだ花粉が異物としてみなされることです。身体に備わっている免疫機能により、この異物(花粉)を追い出そうとして、鼻水やくしゃみがでます。また、かゆみを引き起こし、皮膚や目に付着した花粉を取り除こうとさせます。
さらには、異物を入れないようにするため、鼻づまりなどを起こします。
1-2 免疫力を高めると症状が改善
免疫力が高まると、免疫による花粉への過剰反応が減り、症状が改善されます。一般的に免疫力が高い状態とは、健康体で病気やアレルギー反応などがない状態をいいます。
しかし、日常生活における様々な要因により、免疫力が低下してしまうと、本来はそれほど害のない花粉という異物に過剰に反応してしまいます。
1-2-1 免疫力の低下がするとがんなどの病気にもなりやすい
免疫力が低下している状態だと
・花粉などのアレルゲンに過剰に反応してしまう
・アレルゲンに反応する免疫細胞が極端に少なく、がんや糖尿病などが発症しやすい
など、花粉症だけではなく様々な病気にかかりやすくなります。
1-2-2 アレルゲンに反応する免疫細胞が少ないと別の病状が発生
前述したとおり、花粉などの異物に反応する免疫細胞が極端に少ないと、花粉症の症状は抑えられますが、がんなどの異常細胞に対する対抗力がなくなってしまうため、がんや糖尿病など重い病気にかかってしまいます。
免疫力を高めて、花粉にもがんや糖尿病などの病気に強くなりましょう。
2 花粉症の改善はアレルギー体質改善とほぼ同義
花粉症が改善されるということは、害のないアレルゲンに反応しなくなると同義といえます。体質改善を目指して、生活習慣を改善していきましょう!
2-1 日常生活でのストレスは適度な状態に
過剰なストレスもストレスがなさすぎるもの免疫力にはよくありません。
しっかりと働き、しっかりと睡眠をとり、栄養バランスのとれた食事をしましょう。
理想は人により異なるとは思いますが、「これはストレスだなぁ」と感じることは、なくせるようにしていきましょう。
2-2 身体を温めて血行改善
身体を温めると血流が良くなり、アレルゲンの体外への排泄もしやすくなります。また、前述したとおり、体温が36.5℃~37.0℃の時が免疫力が最も高くなります。普段の体温がこの範囲に入らない方は、日ごろから体を温めるようにしましょう。
2-2-1 運動をしよう!
ランニングなどの激しい運動よりは、散歩などの手軽な運動がおすすめです。時間がない方は通勤時にエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使ったり、電車では座らずに立ったりして、「ながら運動」をするようにしましょう。運動をすると筋肉により血液が温められ、全身の血行が良くなります。
2-2-2 毎日湯船につかろう!
最近は冬でもシャワーで済ませる方が多いですが、夏でも湯船につかって、しっかりと体を温めることをお勧めします。湯船で体を温めると、隅々まで温まり、全身の血行が良くなります。また、全身で汗もかくので老廃物が出やすくなります。
2-2-3 首という首(首、手首、足首)を温めよう!
普段の生活にて「首」という名前がつくところを温めると、身体が温まります。首は大きな血管があり、その血管を通る血液を温めることで、全身が温まります。また、手首を見ていただくとわかりますが、皮膚のすぐ下に太めの血管が見えますよね?
なお、足首には温度を感知する機能があり、その部分を温めることで、全身が温まります。
2-3 アレルゲンを体内に入れないようにしよう
花粉症などのアレルギー体質の方にとって大切なことは、「できるだけアレルゲンを体内に入れないこと」です。免疫力が高まれば、アレルギーを抑えることができますが、免疫力は一朝一夕で高まるものではありません。免疫力が高くなるまでは、アレルゲンを体内に入れない努力をしましょう。
花粉症の方であれば、「マスクをする」や「花粉防止用メガネをする」などがあります。
3 「花粉症を重症化させる」=「免疫力が低下する」3つの生活習慣
それでは免疫力が低下する生活習慣とはどのようなものなのか?を紹介していきます。
3-1 過剰なストレスによる免疫力の低下
過剰なストレスがかかると、血管が収縮し血流が悪くなります。血流が悪くなると、体内の花粉が排泄されづらくなり、花粉症の症状が出やすくなります。では一体どのようなことが「過剰なストレス」となるのでしょうか?思い当たる節がないか考えてみてください。
3-1-1 働きすぎによるストレス
「朝早く出勤し、仕事が終わるのは終電によりやむを得なく・・・」という方もいらっしゃると思います。
これは典型的な過剰なストレスです。帰宅は早いけど、家に帰っても仕事をしているや仕事のことを考えているのもやはり働きすぎによる過剰なストレスになります。
1週間に1日でも仕事を投げ出して、何もしない日を作ってもいいのではないでしょうか?
3-1-2 悩み事によるストレス
なかなか頭から消すことができない悩み事を抱えている方も過剰なストレスになっています。悩み事のほとんどが人間関係や他人との比較によるものです。
休みの日などは他人のことを忘れて、趣味などに没頭してはいかがでしょうか?気心の知れた友達や家族に悩みを打ち明けると解消することもあります。
3-2 食べ過ぎによる免疫力の低下
食べ過ぎて消化器官が活発化すると、免疫細胞のバランスが乱れ、花粉に反応する免疫細胞が増えてしまいます。また、揚げ物や脂分の多い肉などの脂っこいものばかり食べていると、血液がドロドロになってしまい、体内の花粉が排泄されづらくなってしまいます。
食事をする際は、「少し満足感が足りないかな?」と思うくらいの「腹八分目」としましょう。
3-3 低体温による免疫力の低下
体温が低いと、血管が収縮してしまい、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると体内の花粉が排泄されづらくなり、花粉症の症状が発生しやすくなります。ちなみに、体温が36.5℃~37.0℃の時が免疫細胞のバランスが理想的な状態になります。この範囲に入っていない場合は、免疫細胞のバランスが乱れている可能性がありますので、入浴や温かいのみものなどで体温を上げましょう。
さいごに
花粉症は生活習慣をよいものにしていくことで、必ず改善できます。
筆者も年々花粉症の症状が軽くなっています。
免疫力は一朝一夕でよくなるものではありませんが、何もしなければ何も変わらないどころか、悪化する方向に進みます。
免疫力が高まったことにより花粉症の症状が改善されるということは、アレルギー疾患やそのほかの様々な病気に対する免疫力も高くなります。
1つの小さなことでも構いませんので、生活習慣を変えて、花粉症を改善していきましょう。
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