「高血圧と診断されたけど、どうすればいいの?」
今まで健康面で問題なく過ごしてきたのに
ある日突然お医者さんから「高血圧」と診断される、、
こんな方はとても多いようです。
そして「高血圧の人は動脈硬化に気を付けたほうがいい」
というよく話も聞きます。
高血圧それ自体はすぐに
命に関わるようなものではありません。
しかし、動脈硬化をはじめとして
確実に体を不調に向かわせる状態に
向かわせるものです。
この記事では高血圧と動脈の関係性、
これからどんなことに気を付けて
生活すればいいのか、
ということをお伝えします。
あまり悲観的になる必要はありません。
しかし確実に対策はしなければなりません。
ぜひこの記事を読んで生活習慣の見直しに
役立ててください。
目次
1 高血圧と動脈硬化の関係性
高血圧それ自体は特に自覚症状がありません。
しかし、だからこそ放置をしてしまい
大事に至ってしまう方が多いのも事実です。
1-1 高血圧とは
高血圧・・・血流が悪いために、心臓から血液を押し出す圧力が
高くなってしまった状態。
高血圧になりやすい習慣として
・過食
・アルコールの過剰摂取
・運動不足
・ストレス
・喫煙
などが挙げられます。
1-2 高血圧を放置すると動脈硬化に
動脈硬化・・・血管の老化。
動脈が厚みを増して弾力を失った状態になり
その結果血流が悪くなったり、つまったり、
もろくなって破裂したりする症状。
動脈硬化は多かれ少なかれ加齢とともに
誰にでも起きる現象です。
しかし、高血圧の人は動脈硬化が
進行しやすいという特徴があります。
順番としてはまず高血圧になり、
それから動脈硬化になると言われています。
1-3 様々な病気をまねく動脈硬化
動脈硬化は血液中の起きる場所によって
様々な症状を引き起こすやっかいな病気です。
脳で起きる動脈硬化
脳で動脈硬化が起きると
「脳梗塞」になります。
脳の動脈にこぶ(動脈瘤)が
できることがありますが
これが破裂すると「脳出血」となります。
心臓で起きる動脈硬化
心臓の動脈で内腔が狭くなったり
閉塞されれば
「狭心症」や「心筋梗塞」になります。
血管の病気は一度なってしまうと
長期の治療が必要だったり
後遺症が残ったり、最悪の場合は
死に至るため
早急に対策をしなければなりません。
1-4 プラーク(脂肪の塊)を原因とする説
実は近年では血管内についた
プラーク(脂肪の塊)が動脈硬化を
促進しているという説も出ています。
高血圧とは関係なく、です。
プラークは時間が経つと石灰化し
血管を狭めてしまいます。
すると血流の勢いを保つ必要が出てきて、
心臓が血液を上げるのです。
しかし、
高血圧が動脈硬化の原因とする説、
プラークが動脈硬化の原因とする説、
どちらも生活習慣の改善が必要になります。
2 食事で高血圧を改善
「高血圧になると動脈硬化になり、改善しない」
「進行は防げるが薬は飲み続けなければならない」
というのが医学界の常識でしたし
メディアなどでもそう言われてきました。
しかし、最近では生活習慣の改善、
特に食生活の見直し等で
改善されることがわかってきました。
2-1 調理法のポイント
調理に油は使わない
揚げる、炒める、油を引いて焼くことはNGです。
素焼き、蒸す、煮るはOKです。
塩分は摂取して大丈夫
塩分は過度に気にしなくて大丈夫です。
その代わり糖分を控えめにします。
使うなら砂糖よりみりんがおすすめです。
出汁や酢などで味に変化をつけましょう。
2-2 食材選びのポイント
なるべく脂質の低いものを選びましょう。
肉類 | ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉はNG。ヒレ、赤身がおすすめです。鶏肉は胸肉かササミが良いでしょう。 |
魚介類 | 青魚は脂質が多いのでNG。タラ、キス、キビナゴ、ワカサギ、カワハギ、カレイ、ヒラメ、イトヨリダイ、春カツオ、マグロの赤身はOK。シラス、ちりめんジャコ、干しエビ、貝類、イカ、タコ、カニはおすすめ。かまぼこは加工品ですが大丈夫です。 |
ご飯、パン、麺類 | ご飯は白米でも雑穀米でも可。パンはバター、ジャムを避けましょう。フランスパンなど脂質の低いものは可。ソバ、うどん、パスタ等に添加された油脂、脂質に注意。 |
卵 | 全卵は1日1個、卵白は3個分まで可 |
乳製品 | 全体的に控えましょう。豆乳、豆乳ヨーグルトがおすすめ |
野菜 | 緑黄色野菜、根菜、キノコ、豆類、海藻類などは全般的におすすめ。脂質の高いアボガドはNG。 |
その他 |
ナッツ類は週に2-3回、1日数個まで。お菓子類は控えめに。洋菓子より和菓子が良い。アルコールは缶ビール1杯程度まで。 |
2-3 チョコレートとブドウジュースで高血圧対策!
チョコレートとブドウにはポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールには老化や病気の
原因物質である活性酸素を抑えたり
血管内部の炎症を抑えたりする作用があります。
高カカオ含有のチョコがお勧め
食べ過ぎても高カロリー摂取につながってしまうので
少ない量でポリフェノールを
しっかりと含んでいる
高カカオ含有のチョコレートがお勧めです。
1日20g板チョコ1/3~半分程度)程度食べましょう。
コンビニ、スーパーなどで購入可能です。
ブドウジュースは100%のものを
果汁の低いものは効果がありませんし
糖分ばかり摂取してしまうことになります。
必ず100%のブドウジュースを
1日200mlを目安に飲むようにしましょう。
ちなみに同じブドウ由来の赤ワインも
ポリフェノールを含んでいますが
アルコールは翌朝の血圧を上げやすいのと
肝臓に負担になることがありますので
高血圧改善という点から見ると
あまりお勧めはできません。
“高血圧の人は減塩しなければならない?”
- 以前から「高血圧の人は減塩しなければならない」
というのが常識でした。
しかし今は少し考え方が変わってきています。◎食塩は体に絶対必要で必ず適量摂取しなければならない
ミネラル成分だから◎夕食の塩分は吸収されにくく、排せつされやすいので
気にする必要はない◎前述したように、血管プラークが原因なので、塩分は
直接関係ない(ただし、過剰塩分は心臓に負担がかかります)
とする研究結果もあります。「減塩」よりも「減量」、つまり食べ過ぎに注意したほうが
高血圧対策には有効と言えるでしょう。
3 運動による高血圧・動脈硬化対策
高血圧、動脈硬化対策の運動のポイントは
ふくらはぎです。
「第2の心臓」と言われているふくらはぎを
働かせると下半身の血流が促進され、
血圧が下がって安定します。
3-1 かかとの上げ下げ(カーフレイズ)
◎親指の付け根を意識することにより
重心のブレを少なくすることができます。
◎膝の裏をしっかり伸ばしましょう。
膝を曲げてしまうと太ももの筋肉を使うことになり
ふくらはぎの運動量が減ってしまいます。
◎1日に10回を10セット行いましょう。
3-2 つま先の上げ下げ
◎左右のつま先をゆっくり交互に上げ下げしましょう。
◎上げたときにふくらはぎが伸びるのを意識しましょう。
◎1日交互に30回×3セットを目安に行いましょう。
3-3 ウォーキング
手軽に行える運動であるウォーキングは
血流を促進して血圧を下げる効果もあります。
◎理想は1日30分です。10分×3回でも可。
◎服装は動きやすく発汗性と吸湿性の良いものを。
◎シューズは土踏まずがフィットして
靴底にクッション性があるものを。
◎足の親指側に重心をかけて歩く。
まとめ
高血圧や動脈硬化はすぐに体に不調が現れるわけではないので
どうしても対策を怠りがちです。
しかし気づいた時にはもう手遅れ、
という危険も高い症状です。
気になる方はできるところから少しずつ、
高血圧と診断された方は手遅れになる前に
改善策を試していただきたいと思います。
・血管プラークを除去して
血管の通りをスムーズにする(食事を工夫する)
以上を意識して生活習慣を見直していきましょう。
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