曽我ゆり・・・ナビゲーター(以下曽我)
中村健二・・・医学博士、がんサポートDr.代表(以下中村)
先端医療
曽我
「こんにちは。」
中村
「はい、こんにちは。」
曽我
「今日もですね、教えてがんサポートドクターという事で、がんサポートドクターの、中村先生に、このがん治療設計ノートの、本日は9ページ
受けてみたいまたは実行している先端医療と、
受けてみたいまたは実行している関連療法の項目をお話いただきます。
中村先生よろしくお願いします。」
中村
「よろしくお願いします。
中村です。よろしくお願いします。
えっとですね、まず、治療の大枠。
その、先端医療とか、それの手前の保険で受けられる標準治療とかいう言葉がありますけども、病院の先生方が考える戦略っていうのはですね、
標準治療も先端医療も、基本的には、戦略としては同じです。
どういう戦略があるかっていうのを、ちょっとホワイトボードを見ていただきたいんですけども。
局所療法と全身療法という言い方をしています。
レントゲン撮って、CTとかMRIでも良いですけども、
ここにがん細胞の塊がある、腫瘍がある、病巣がある。
で、じゃそこを叩きましょう。」
曽我
「もう直接的に。」
中村
「直接的に。そこを攻撃しましょう。
という、狙いを定められる時は、その局所を狙うという事で、局所療法。」
曽我
「あ~、わかりやすいですね、はい。」
中村
「で、方法としては手術があったり、そこを放射線を当てるという方法があったりという。
これが、局所療法です。標準治療でも同じ。
ただ、がん細胞というのは、ミリ単位よりもっと小さくて0.01、2ミリくらい。1つの細胞で。」
曽我
「細胞ですもんね。はい。」
中村
「1つの細胞で。
そうするとですね、肉眼ではもちろん見えませんけど、画像診断でも、すごく精度の良い、MRIとかね、そういうモノでも3ミリくらいなんです。」
曽我
「できたてのものは、まだよく見えない。」
中村
「見えない。なので、取り切れない、放射線を当てきれないので、
残党が必ずいるでしょう。と。」
曽我
「逃げてしまった伏兵が。」
中村
「要するに、手術で取り切れなかったところがあるでしょう。と。
または放射線を当てきらなかったところがあるでしょう。と。
あ、特に進行がんの時は、そのリスクが高いので、ま、進行がんと言うか、
局所療法でね、例えば胃の内視鏡でここにポリープがありますよとか、
その時は、そこを多めにのりしろ取って、切りしろ取って取ってしまえば、まぁ、大丈夫なんですけど、
ちょっと大きめのがんだったりすると取れたとしても、
ま、手術はうまくいきましたよ。って先生は言うわけですよ。
自分の仕事は素晴らしい。と。」
曽我
「はい(笑) でも、取れてはいますもんね。
うまくいってますよね。はい。」
中村
「取ってはいる。
レントゲン撮っても、ほらここにあったがんが無くなりました。
ここにあったがんが放射線でこんなに小さくなりました。て、言うけども。
実は、目に見えてないところに関しては、私の仕事ではありません。
と言うこと。」
曽我
「なるほど。はい。」
中村
「ね。だって手術は目に見えてるところを取るんだから。
放射線も、目に見えてるところを狙うんだから。ね。
だから、じゃ、そこをどうするかと言うと。
今度は内科の先生が出てきて、バトンタッチをして。」
曽我
「あ~、なるほど、そこでバトンタッチも行われるんですね。」
中村
「バトンタッチがあるんです。
取り残している、かも、しれない、から。じゃ、そこは、薬で。
薬を飲んだら、または点滴したら、どこに行くかわかりません。
身体中、隅々まで薬は行ってくれますので、その薬の力をつかって、残党を、がんの残党を叩きましょう。
というのが、全身療法。」
曽我
「あぁ、なるほど。」
中村
「これが、抗がん剤です。だから、2段階なんです。
大所は局所療法でやって、残りを全身療法でやろうと。
これがまぁ、標準的な戦略です。
例外的にですね。例外的っていうか、場合によっては、このがんが、もしかしたら手術今できない状況だけれども、
先に全身療法をやって、がんが小さくなる。
そうすれば、手術できるかもしれないよ。と。
そういう、順番を変えるって方法もたまにはあります。
なので、先に抗がん剤をやっておいて、抑えといて
あ、うまくいったと。
実際にレントゲン上も小さいところは全部消えて大所だけ残っていると。
という事がうまく成功すれば、次に局所料療法やりましょう。という。
その後手術だ、放射線だっていうのは、あります。
ただ、基本的には、だいたい局所療法やって、全身療法。
後始末を全身療法。戦略として、標準治療にあります。」
曽我
「よく聞く流れですよね、なんとなく。」
中村
「よく聞く流れですね。
じゃ、先端医療は、もっと違う事やるのか?と。」
曽我
「なんとなくそう思っていますけど。」
中村
「標準治療とは全然違う治療法をやるのかというと。
基本的に考え方は同じです。」
曽我
「あぁ、なるほど。」
中村
「先端医療も、先端医療の局所療法。先端医療の全身療法。というのが、あります。
先端医療の局所療法とは、手術や放射線の問題。どういう問題があるか。」
曽我
「え、ま。手術だと切るので、身体にダメージがきますよね。」
中村
「そう。だからダメージをより少なくする。という方法が、先端医療と言います。
手術や放射線治療よりも、よりダメージがすくない。
という方法がないか。という事で、放射線だとね、例えばこれががんだとすると。
ここに直接放射線が当たればいいですけど、手前に皮膚があるんです。」
曽我
「そうですね。はい。」
中村
「皮膚からこの腫瘍までの間に正常細胞がある。
ここも放射線あたっちゃうわけです。
そうすると、放射線がここに沢山当てたいんだけど、ここに沢山当てるためには、ここにも沢山当てなきゃいけない。
ず~っとたくさん当てなきゃいけなくて、
ここの部分が、当てなくていい細胞が当たることによって、副作用が起きちゃう。
という事を、無くせないですかねという工夫をしたりしてるわけです。
そういう方法が、一つ
トモセラピーだったり、サイバーナイフだったり、
IMRTと言う風な言い方でしてるのもありますけども。
ま、放射線の中でも、よりピンポイントで、大量にここに放射線があたるんだけども、ここには当たらない。
ちょっとしか当たらない。」
曽我
「そんな方法があるんですね」
中村
「そんな方法があるんです。どうやってやるの?」
曽我
「はい。不思議ですけど。」
中村
「どうやってやるかって言うのは、虫眼鏡を考えてください。
虫眼鏡で、太陽の光をここにピューっと当てると、ここは焼けます。
焦点があたったところ。だけど途中の空間はべつに熱くならないじゃないですか。」
曽我
「あ、確かに。」
中村
「ここに指入れたって燃えないじゃないですか。
ここにやると熱いってなるけど。
それは、たくさんの光を一点に集中させてる。
だから集まってくるところは集中するけど、その所までは、
そんなに、細い光でもいいわけです。
それと同じように、放射線をいっぺんにバンってあてるとバンっていくけども、ちょろっと、ちょろっと当てて、こっちもちょろっと当てて
こっちもちょろっと、こっちからも少し。という
角度を、平面状からあっちこちからやるか、
3次元の立体上、球体上からあっちこっちやるか
そういう技術が、サイバーナイフだったりIMRTという技術があって。
焦点があったところ、ピンポイントあったところだけに放射線がたくさんあたると。
いうような、治療法が先端医療として、あります。
これかなり、もう保険診療になっているものもあるけれども。
場所とか、大きさとか、数で、保険診療のルールが決まっているので。
ちょっと大きかったり、ちょっと数がおおきかったり位置が難しかったりすると、
保険のルールに合わないって言って、切っちゃう先生もいるわけです。」
曽我
「難しいですね。」
中村
「難しい。すごく難しい。
だけど積極的な先生は、保険ではだめだけど、私はやるよ。
と、いう先生もいるわけ。 自由診療でやりますと。先端医療でやります。と。
そういう先生にとにかく話を聞いてみたいという時はそういう先生をご紹介します。やってみてください。
という事です。
もう一つはね、粒子線治療。
これはあの、陽子線治療とか、重粒子線とかっていう、ヘリウムをバンと飛ばしたりとか
炭素をバンと飛ばしたりとかっていう原子のね、身体の中にすごい勢いで飛ばして
そうするとですね、飛ばした距離で、それがこう、バンと破裂する。」
曽我
「時限爆弾みたいな感じですか??違う?
手りゅう弾みたいな感じですか?」
中村
「ま、手りゅう弾でもいいです。ね。」
曽我
「ピンを抜いて、飛んでる時は大丈夫だけどそこに行ったら、バンッて。みたいな感じですか?」
中村
「ま、ままま、そう。
距離を見計らって、あそこで爆発してねと。ね。
そういう事ができる、治療法です。
なので、さっきは、ここにあたるものを減らそうと。
だけど、どんなにそれをピンポイントでやっても、通ってる事には変わりないから、すくなからず副作用出ちゃう。
それよりも、もっと少ない副作用で、やりましょうというのが
粒子線治療です。
これも陽子線治療とか、重粒子線とか結構増えてます。
増えてるというか、あの、受けられるようになりました。どこでも。
という事で、局所療法の先端医療はこういうものがあります。
この他、手術はないのか?って。
手術もね、今ちょっと書いてないですけど
ロボット手術聞いたことありますか?」
曽我
「ロボット手術は聞いた事な、え?あ、な、え?
そんなに一般的じゃなくないですか?
私あまり聞いた事無かったですけど。」
中村
「あ、そうですか。
ロボット手術ってのがあって、あの、お腹を、手術ってこうやってバッと開けてやるじゃないですか。
そうじゃなくて、ロボットの、アームを3か所くらい穴をあけて
お腹のなかにシューっと刺すんです。
もちろん先にメスが付いてますよ。で、離れたところにモニターがあって。」
曽我
「あ~、なんか時々こう、
テレビとかで見るような気もしなくもないですけど
あれがそうなんですか?」
中村
「そうです、そうです。」
曽我
「なんか、お医者さんが画面みながら。」
中村
「画面見ながら、なんかテレビゲームしてるんじゃないかみたいな。」
曽我
「そこまでは言わないですけど(笑)
そういうのも見たことあるような、、あれがロボット手術ですか?」
中村
「あれが、ロボット手術です。
患者さんはね、向こうの手術台で寝てるのに、手術している人達はこっちの別で離れたところでテレビゲームしてるみたいな。」
曽我
「なんか不思議な光景ですよね。」
中村
「ありますよね。あれがロボット手術です。」
曽我
「へぇぇぇぇぇぇ」
中村
「ロボットが何が良いかっていうとですね。
こういうノート見ているときに、人間の目ってね、裏が見えないんです。
ここしか見えない。この裏は、ひっくり返さないと
こう行かないと見えない
ロボットだと、腕に全部レンズが付いている、
目が付いているので。 横からも見えるし、
向こう、カメラ付いてるから全部。
こういう姿勢をしながら、ここ一帯全部覗くことができる。」
曽我
「あ~、なるほど。」
先生
「なので、その技術を持っている先生がなれてくると、裏側も切りすぎなかったり、切り残さなかったり、どこまで切ったらいいのかとか、正確に切れる。」
曽我
「へぇぇぇぇ、なんか訓練が必要そうですよね。」
中村
「訓練が必要です。訓練が必要です。ま、名前が付いていて、ダヴィンチとかって。」
曽我
「ダヴィンチ!それはなんの名前なんですか?」
中村
「ロボットの名前。」
曽我
「ロボットの名前!へぇ~。」
中村
「付いてますけどね。ま、そういう事で、手術も放射線も先端医療としては、より少ない、負担でね、できるようになっています。
で、じゃ、全身。
だから、局所療法の先端医療という事ですね。
全身療法の、じゃあ先端医療は、何があるかと言うと、これはね、たくさんあるんです。」
曽我
「そうですね、いっぱいありますね。」
中村
「全身療法の一番の核心はですね、免疫細胞療法です。
これが、理解していただけると、先端医療がどう違うのか?
標準治療と。先端医療の全身療法と、標準治療の全身療法と
どこが違うか、という所が出てきます。」
曽我
「大きく違う部分が、ある。」
中村
「大きく違うところが出てきます。
どこが違うかって言うとですね、人間には、治る力があるんです。」
曽我
「そうですよね、それは。」
中村
「ね、治る力。勝手に治ります。
勝手に心臓動いてるし、勝手に寒いところに居れば体温上げてくれるし。
運動すれば勝手に息があがって、酸素吸って二酸化炭素を出すと。
こういう調節機能があるんですけども。
がん細胞に対しても、不良品だから、これ増やしちゃいけない。
抑え込まなきゃいけないと、実はやっているわけなんです。いつも。
普通、がん細胞に縁が無い人たちでも、毎日数千個のね、正常細胞が、不良品化して、で、それを大きくさせないために、免疫細胞が働いて、
その状態を維持していると。という風に言われているわけです。」
曽我
「そうですね。」
中村
「ね、で、その免疫細胞との、がん細胞とのバランスが、悪くなっちゃった状態というのが、今がんだって言われている状態だという事ですよね。
じゃあ、その免疫細胞を元気にしてあげれば良いんじゃないの?」
曽我
「そうですね。」
中村
「または、今そのね、がん細胞、免疫細胞、綱引きしてる。
綱引きしましょう。
綱引きしてるんだけど、私が勝ってる、ずっと。
この状況を、そっちが頑張って、またもとに戻すと。
こういう風にしてあげれば良いんじゃないの?と。」
曽我
「理屈上はそうなりますね。」
中村
「理屈では、そうなる。そうなるんです。
その理屈ができるようになったのが免疫細胞療法です。
なので、今頑張ってない免疫細胞療法を、免疫細胞療法というか、免疫細胞を、取り出してきて。
ご自身の免疫細胞を取り出してきて、顕微鏡で覗くと、確かにお疲れですね。」
曽我
「弱っていると。」
中村
「えぇ、なんかね、やられちゃってますねと。
じゃあちょっとね、リポビタンDでも飲みましょうかと。
いう事で、免疫細胞に色々元気になってもらって、お、元気になりましたね。と。
元気になったところで、じゃあ、ひと働きして、もうひと働きしなきゃいけませんねって言って、点滴で戻してあげる。点滴でね、つんつんと。
そうすると、あ、なんだ。
ちょっと休んでる間に、自分の身体の中にこんなに不良品がね、
居座っていたというか、大変な状況だったんだって、
頑張らなきゃ!みたいな。
わ~っとこう、がん細胞をやっつけてくれる。
という方法があるし、実際に効果があるという事がわかってきたのが免疫細胞療法です。」
曽我
「あぁ、なるほど。」
中村
「ね、こういう本来自分が持っている治す力、というモノを刺激してあげよう。
という方法は、全身療法として、有用ですよと。
有用なんじゃないかという事を考えているのが先端医療の、結構核心だったりします。」
曽我
「はぁ、なるほど!」
中村
「なので、ホルミシス療法とか、温熱療法とか、高濃度ビタミンC療法とか、心理療法とかっていうのは、要するに、本来自分が持っている、がん細胞に対する攻撃力が弱まってるから、なんかの形でそれを抑え込むようなきっかけが、
体の中に出来ちゃってるんで、それのね、タガというか、ブロックを、外してあげましょう。
心理的なもので、ブロックしてる。
自分の免疫力働かないようにしちゃって、うつ病になっちゃったとかね。
栄養的な問題で、そういう事が起きてるとか、酸化還元とかっていうような話。血液の質が問題なんだとか
あと低体温とかね、低酸素とかってがん細胞が好きな環境だって
よく言われているんですけど。そこを元に戻してあげましょう。
というような、ま、ホルミシス療法というのは、
この放射線をある意味使うんですけど。放射線、自然放射線ってある。
聞いた事ありますか?」
曽我
「あの~、よく言われる玉川温泉とか、そういう。
ありますよね。」
中村
「玉川温泉とか、ありますよね。
まったく放射線が無い、ゼロの環境っていうのはかえってね人間結構ストレスなんです。
ある程度自然放射線があったほうが、細胞は元気になるんです。」
曽我
「なるほど、ちょっと忙しいくらいが良いみたいな。」
中村
「そうなんです。
これはね、原発問題で色々ね、0が良いなんて、色々言う方もいらっしゃいます。
それは核種ね、セシウムだとかなんとかって、自然に無い放射線系があると、色々問題あるんですけども、普通にある放射線のレベルで言うと、
めだかの実験だろうが、何の実験だろうが、ある程度放射線があった方が、長生きする。
ことは昔から分かってる。
で、それを使って、身体の免疫細胞とかね生体機能を刺激しましょう。放射線ホルミシス療法ってのも結構使われてます。
でちょっと異質なのが、遺伝子治療です。
よくね、がん細胞が普通の細胞と違うのは、遺伝子がおかしいんじゃないかって。
遺伝子の病気なんじゃないかって。
どう違うかって言うと、普通は不良品になると、がん細胞の中にプログラムがあって、
あ、不良品になっちゃったから、これで一応私の人生終わりますね。
細胞の人生これでおしまいです。」
曽我
「あ、自ら居なくなるように」
中村
「自ら、えぇ、次の分裂をしない。
そういう仕組みがあるんだけど、それが壊れちゃってると。
遺伝子的にね。
だったらそのプログラムを、外から入れてあげましょう。
というような措置法になりますし、
あとは、分裂するときは、みんなと横並びで分裂しましょうと。
そういう抑制が効いた分裂ができるはずなんだけどもその抑制をできなくなってしまった。
抑制をかける遺伝子が無くなっちゃった。
じゃあその抑制をかける遺伝子を入れましょう。
と言うような、その、なんの遺伝子が壊れているか、
このがん達はね、何が壊れているかって言うのを、調べたり見繕ったりして
遺伝子を点滴で入れる。」
曽我
「遺伝子を点滴で入れる事が可能なんですね。」
中村
「これはね、あの、
ウイルスを使って、またはその色々ハイブリットだとかなんとかって言って、なるべくがんに到達するように、色々工夫はされています。
ただ、こういうシャーレの中、がん細胞たくさんあって、
遺伝子を入れたいと、ウイルスですね、ウイルスを入れたいと。
でもそう簡単には入らないんです。」
曽我
「入らないんですか。」
中村
「入らない。」
曽我
「それはなんでですか?」
中村
「入口が必要なんです。
細胞の中に入るっているのは、鍵と鍵穴の関係があって、うまく鍵穴があわないと、入ってくれないというものが。
なので、理論的には、遺伝子を交換すれば良いんですよと、
いう所があるんだけど、
大きな課題が一つあって、どうやって届けるか、がん細胞に。
その、良い、その不足している遺伝子を。
そこはまだ色々研究中です。」
曽我
「なるほど、まだ若干まだ発展途上のところが。」
中村
「発展途上のところがあります。
というところで、この9ページを見ていただいて
全体のね、先端医療、とか関連療法としては、こういう仕組みになっているんですよ。
という事です。」
曽我
「なるほど。
これが大きく標準治療と先端医療というところでこの9ページの内容をお話していただきました。
ありがとうございます。」
中村
「ありがとうございました。」
食事療法
曽我
「こんにちは。」
中村
「こんにちは。」
曽我
「教えて!がんサポートドクター。
え、本日も、がんサポートドクターの中村先生に、このがん治療設計ノートの今日は13ページ
試してみたいまたは実行している食事療法と、使用しているサプリメントの項目をお話いただきます。
中村先生よろしくお願いします。」
中村
「よろしくお願いします。
中村です。よろしくお願いします。
えっとじゃあ早速ですね、今日は食事療法です。」
曽我
「何から聞いたらいいかわからないくらいなんですけど、食事療法って、え、単純、単純に
身体に良いものを食べるとか、甘いもの食べないとか、お酒飲まないとか、その程度しか思い浮かばないんですけど。」
中村
「うんうん。あのですね、あの、ま、がんになると皆さんね、本屋さん行って、がんにならない食事療法とか
いろんな本」
曽我
「ありますよね、本が。」
中村
「色々買うわけですよ。
で、例えばね、マクロビオティックだとか、聞いた事あります?」
曽我
「聞いた事あります。」
中村
「玄米食が良いとかね、あと糖質制限食が良いとか。」
曽我
「ダイエットにも良いみたいな」
中村
「ね、あとにんじん。にんじんジュースが良いとか。」
曽我
「なんか聞きますね。」
中村
「色々ありますよね。
キノコが良いとか、舞茸が良いとか
何食べても良いのかって。」
曽我
「テレビとかでも良くやってそうな特集みたいな感じですけど。」
中村
「そうですよね。ま、日本で有名なところだと、
駒込病院の外科の先生だったのかな、あの渡戸先生って
よくワタリドスキームとかってたくさん本だされてる。しますし。
マクロビオティック関係の先生、またはその流派の人たちたくさん本出して、
がんにはこうのが良いですよとかって、情報はもう、たくさんあります。」
曽我
「そうですよね。」
中村
「で、じゃあ、どうしたら良いのか。
で、なんでそれが、その“療法“なのか。
という所を、ちょっとね、医学的に見たときに、どう説明できるかってのを
ちょっとね、したいと思います。」
曽我
「はい、お願いします。」
中村
「まずね、がん細胞の特徴として、簡単に言うとね、その、糖が好きだっていうわけ。
糖分。ブドウ糖だとか、グルコースだとか、聞いた事あると思うんですけど。
その、これはね、エネルギーを細胞は必要なわけです。
私たち色々食べてるけど、最終的に、ご飯食べたら、ご飯の中のデンプンがあって、そのデンプンっていうのはブドウ糖がずーっと繋がってるものなんです。
それが、ま、口のアミラーゼで消化されて、今胃はタンパク質ですけど
今度、小腸、十二指腸入って、小腸で、最終的にブドウ糖とか、果糖とか、ガラクトースって色々あるんですけど
そういうモノに分解されて、身体の中に入って、そっからエネルギーになるわけです。
ご飯の状況ではエネルギーにならない。」
曽我
「そう、言われてみれば、確かに。」
中村
「ご飯やお餅やパンの状況だけでは、エネルギーにならないですね。
で、それがブドウ糖という化学式で示されるような
亀の子の形になったときに、そっから分解がはじまって、分解する際に出てくるエネルギーを使って、私たちこうやって、生きているわけなんですよ。
ま、簡単に言うと、給料を例えば10万円もらったとします。
で、10万円もらってね、10万円貰ってても、ちょっと使い勝手が悪いので
両替してもらって、100円玉とかね、10円玉にしてもらうと、自動販売機、これジュースが出てくるとかなんとかってありますよね。
そのだから、10,000円札を10円玉とか100円玉にしなきゃ、要するに、自分たちの身体、使えないわけです。」
曽我
「なるほど、細かくしないといけない。」
中村
「細かくしないといけない。
そういう時に、特に糖が好きだと、いう風に言われているんですね。
なので、糖を絶ってあげると、糖質制限をしてあげると、がんとしてはちょっと困るわけです。」
曽我
「なるほど、ご飯が無くなっちゃうわけですね、がんの細胞の。」
中村
「そうそう、がんの細胞が使う糖が補給されないので、困る。という事です。
というのが一つ。二つ目はね、がん細胞って、急ごしらえなんです。」
曽我
「と、言いますと。」
中村
「私たちは、お父さんお母さんが結婚して、子供ができて、ひとつの細胞がどんどんどんどん大きくなって、今、40兆個とかの37兆個の身体になって、それをずっと維持しているわけなんですけど。
その中で不良品が出てきちゃった。ね。
要するに、出来上がっているところに、ちょっとね俺たちの場所、居場所作らせてよって。という感じなんです。
今ここテーブル使ってるけど、こっから向こうはね、俺たちの場所だから
入ってこないでって。」
曽我
「なるほど、陣地を勝手に作っちゃうんですね。」
中村
「陣地を勝手に作って、ここでやってるわけ。
ここで勝手にやってくれ、ちょっともうちょっと、どっか行ってよって
言えれば良いんだけど。ま、いっかって、居させたとするでしょ。
その時に、ここだけでがん細胞ができるかっていうと、ちょっとコレ貸してよみたいな。
ここでコレ使ってるのよ、こっちの細胞ではコレ使ってるの。
これ使ってたのに、ちょっとちょっとコレ貸してよって借りに来るわけ。」
曽我
「へぇぇぇ。最悪じゃないですか、これは、はい。」
中村
「ね、借りに来るの。じゃ、返してみたいな。
こんな事やってるわけ。なので、がん細胞の材料の調達っていうのは、結構雑なわけですよ。」
曽我
「なるほど、全部そこで賄えないんですね。」
中村
「そうそうそう、賄わなきゃいけないんだけど、その、調達のルートができてないの。」
曽我
「あ、あぁぁぁ、なるほど。」
中村
「ね、私たちはさ、コレどこで買ったらいいのかとか、この買うための予算はどこで取ったらね、社長に言ったら買ってくれるのかとかって全部分かってるわけでしょ。
だけど、知らないからまだ。」
曽我
「あぁ、なるほどですね。」
中村
「これどこで買ったらいいのって。買う予算誰がくれるのって。
もう、がちゃがちゃしてるわけです。
で、急ごしらえ、というような事。
もう一つね、寒い環境。がんのね、だから冷え性の人たちってよく言うじゃないですか。」
曽我
「そうですね、低体温はリスクが高いとはね、言いますね。」
中村
「低体温。要するに寒い、身体が寒くなっちゃうっていうのは、ま、熱が来ないってことなんだけど、熱が来ないってどういう事?」
曽我
「熱が来ないってことは、普通の細胞もエネルギーが足りないというか。あんまり動けないっていう事?」
中村
「熱が来ないって言うことは、熱を運んでくるものがまずこない。」
曽我
「あぁ、そうですね。」
中村
「熱を運んでくるものっていうのは、ある意味やっぱ血液なんです。
血液が、勿論栄養素も運んでくる、栄養素を運んでくるんだけども、温かさも運んできてくれる。」
曽我
「はぁ、色々運んでるんですね。ほんとにね。」
中村
「だから、血流が悪い、と、やっぱり環境として寒くなる。
血も必要なんだけど、全体的には正常細胞よりは、使ってない。」
曽我
「なるほど、はい。」
中村
「で、血流が悪くなれば、当然酸素もあんまり来ない。」
曽我
「あ、そうですよね。確かに。」
中村
「という環境になっちゃってるわけ。」
曽我
「あぁぁぁぁぁ、はい。」
中村
「でね、こういう所って、環境悪そうじゃない?」
曽我
「悪そうですよね。はい。」
中村
「で、こういうところが、がん細胞の居場所なわけです。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。」
中村
「これを崩していけば、がん細胞としては、なんていうかな、居心地がよくなっちゃうわけ。
あ、居心地が良い、もともと正常細胞の、ね、
がん細胞じゃない細胞が居心地よく過ごしている環境になってく。
そうすると、がん細胞も、がん細胞でなくなってくるみたなイメージ。
環境に依存するところがあります。」
曽我
「なるほどですね。環境が悪く、悪くっていうか、こういういかにも悪者が好みそうな身体の環境になっちゃうと、
増えちゃう。がん細胞が。」
中村
「そうそうそう、がん細胞にとっては増えやすい環境になってくる。」
曽我
「逆に、良い感じの環境にしてあげると
普通の、良いもんというか、正常細胞が頑張るというか、
ウキウキするから、がん細胞はちょっと肩身が狭くなるみたいな
イメージであってますかね。」
中村
「そそそ、そういうことです。」
曽我
「やった。はい。」
中村
「じゃあ、食事療法。
食事療法でまず気を付けなきゃいけないのが、糖なんです。
糖質制限ってよく言うんだけど、身体にとってね、糖は絶対必要なんです。
血糖値って、ま、ある100が基準だとすると、ま、100以上だともう糖尿病だとかなんとかって言いますけど、低すぎても低血糖で問題になるんです。
なので、血糖値がいつも高くなるように、身体のシステムができてます。
糖は、必須栄養素でしょうか?」
曽我
「えぇ!?」
中村
「その話を聞いたとき。」
曽我
「え、でも、低血糖とかで、気を失うみたいな話を聞いたりするから、
そう考えたら、え、必須なんじゃないんですか?」
中村
「必須みたいなんだけど、栄養素としては、必須じゃないです。」
曽我
「必須じゃないんですか!?なんで?」
中村
「なんでだ?」
曽我
「え、なんでだろう、、、でも、必須じゃないって事は、なくても良いって?いう。こと?
っていう事なんですか?あれ?」
中村
「無くても、血糖値を維持する事ができる。どうしてか。
アミノ酸、タンパク質は分解するとアミノ酸。
脂肪を分解すると、
あ~、油を分解すると脂肪、脂肪酸。
脂肪酸とかアミノ酸から、また糖を作る事ができる。」
曽我
「あ、なるほど!そ、そういう形でも糖を作れるんですね。」
中村
「そう。人間の身体の中では、ちゃんと糖を作る事が他の物質からできるような仕組みができてる。
なので、必須脂肪酸じゃないんです。」
曽我
「そういう事なんですね。」
中村
「そういう事になるくらい、糖は絶対大切なわけ。
糖を作るっていうのは大切な事なんだけど、摂りすぎると、糖は一つはね、こういう問題もってます。
ブドウ、糖、あのねこういう問題もってますけどね、糖ってね、反応しやすいって、一つキーワードなんです。」
曽我
「反応しやすい。」
中村
「うん。反応をすぐ起こしてしまいます。
例えばですね、お酒。お酒って好きですか?」
曽我
「好きです。
すっごい早く言っちゃいましたけど、はい。」
中村
「これね、お酒って分解するためには、酵素が必要なんです。」
曽我
「なんかあの、よくお酒に強いひとだったら沢山持ってて、とかいうやつですか?」
中村
「言いますよね言いますよね。
アルコールに強いとか強くないとか。
あれって酵素があるかないかって、よく言われますけど。」
曽我
「なんとなく、なんとなく聞いた事が。」
中村
「酵素が無いと、アルコールはそのまま体中まわっちゃうけど酵素があるから、分解してくれる。
で、それはちゃんと酵素が反応して、分解をするという、役割に、参加してくれるから、アルコールが崩れてるんだけども。
そういう風に、必ずその、摂ったものにたいして
これは今使うか、使わないか。
という事に関して、酵素がコントロールしてるんですよ。
糖っていうのは、勿論酵素が分解する事もあるんだけど、酵素がなくても勝手に反応しちゃうものなんです。」
曽我
「扱いが難しいですね。」
中村
「扱いが難しいわけ。
多すぎると、多すぎると勝手に反応してしちゃうので、色々なところで反応してしまって、それで問題が起きる。
で、その一つの例が動脈硬化とかね。そういう事なんです。
で、そういう事がきっかけとなって、ゴミがたまってきて血流が悪くなったりして、炎症反応が、それをきっかけに
ゴミがたまると免疫細胞が暴れだしますからね
掃除しないといけないとか言って。
そうすると、炎症が起きて、炎症が起きると活性酸素がたくさん出て。
活性酸素が出ると、活性酸素が、細胞膜とか傷つけるんだけど
中の、遺伝子とか、細胞工場を、色々ダメージを与えるようになってきて
細胞そのものが、不良品になっていく。
そうすると、ちょっとずつ不良品が悪玉化してくと、最終的にがんになっちゃう。」
曽我
「なるほど、そういう道筋なんですね。」
中村
「そうなんですね。
なので、そこが増えすぎないようにしていく、というのがこのところを、押さえておくところな訳です。
程ほどの、糖を摂っておくような食事をする。
または量を摂りすぎない。あとは食べ順だとか。
色々な事を考えながら、身体の中で傷がつかない、食べ方を、考えましょう。というのが、食事療法の根本です。」
曽我
「なるほど、はじめてちょっと分かったような気がします。」
中村
「うん。
で、それが代謝って言うかね、炭素とか水素だとか、そういう窒素だとか、
そういうモノを分解した要素的に見たときには、
考え方としてはそうなんですけど。
今度ね、実際に食べるときは、そんなこと考えてられないから。
ね、こん中に炭素がどうなってるんだとか、こん中に酸素がどうなってるかとか。」
曽我
「もうそれ、ご飯の味しないですよね。」
中村
「なので、流派があるわけです。」
曽我
「食事療法の流派。」
中村
「食事療法の流派が色々あります。
その、穀物を中心にね、玄米食を特に食べた方がいいんだとか、そうじゃなくて玄米食なんか糖が多いんだからだめだ。
そうじゃなくて緑黄色野菜を主に摂ったほうが良いだとか。
にんじんジュースを飲んだ方がいいと。
でね、これもまた流派があって、生が良いんだって言う人もいる。
生は身体を冷やすから、温めた温野菜摂った方がいいんだという人もいます。
色々あります。」
曽我
「そうですね、どれも聞いた事ありますもんね。なんとなく」
中村
「どれもあって色々あるので、
今までの食事と、今度今すすめられている食事と、どこがどう違うのか、というところがポイントになります。」
曽我
「はぁぁぁ、なるほど。」
中村
「がんは生活習慣病ですから。
生活習慣のなかで食事ってけっこう大きなポイントなので。」
曽我
「そうですね、絶対食べますもんね。」
中村
「そこに原因があったかどうか。
今までの食事の仕方に何か問題があったか。
っていうのを、そういう食事療法と比較してみてね、あ、確かに野菜食べてなかったなとかね
糖質を摂りすぎてたな、とかね。
そういう事が、改善点として見えてきたら
ま、やめてみるというのは一つの手です。」
曽我
「ん~、なるほど。」
中村
「うん。それで、ま、ここに幾つかあるのはその、名前とか方法とか開始とか書いてありますけども。
何々式、食事療法を教わりました。で、こういうジュースを飲んでいます。
または、こういうご飯の炊き方をしています。
または、こういうミネラルを使っています。それを、いつからやりました。
というのを、書いておけば、まぁ3か月くらいすればね
それが合ってるか合ってないかは分かってきます。」
曽我
「あぁ、なるほど。
例えば、合ってる事をやれたとしたら、どういう進行がおそくなるとか?
どの辺で合ってるってわかるものなんですか?」
中村
「あのね、それは、色んなものに色んなサプリメントとか色んな健康フーズには全部共通する事なんですけど。
がんサバイバーの人たちは、こういいます。
スイッチが入った。」
曽我
「えぇぇぇぇ!結構観念的な話になってきましたけど。
はい。なるほど。
これすごく面白いお話なんですけど、なかなか、思ったよりもボリュームが大きいので
いったんこれでまず第一弾。」
中村
「食事療法はじゃあ、食事療法の考え方としてはそういう所です。」
曽我
「でも、目指せ頂としては、ここなんだけどそこにめちゃめちゃいろんな流派があるんだなっていうのが
まず大きく、わかりましたね。」
中村
「そうそうそうです。
食事療法の、結構ね、これは戦略と言うか、哲学というか
がんとはこういうものだからというのを、語るんですよ、みなさん。」
曽我
「はい、そうですね。」
中村
「だから、それをよく理解して、この食事療法は、こういう狙いでやってるんだなって事を理解してやってみてください。」
曽我
「なるほど。むやみやたらにやるわけでもなくて。
まずそこの部分を理解しながらやるってのも大事かもしれないですね。」
中村
「その語られた話を聞いてね、
確かに今までの私の食事はね、ちょっと良くなかったと。
言われてみればこういう風に改善した方が、身体に負担が無かったとかね
食べる時間とかなんとかに関しても、ムリをしていたと身体に負荷をかけていたと。
いう事が見えてきたら、それは、ま、がんと関係ない
今生きてるわけです。
生きているというその質を高めていくという意味でその食事に出会えたって事は、
食事の仕方に出会えたってことは良い事だとおもいます。」
曽我
「確かに。生きていく以上ご飯必要ですもんね。はい、なるほど。
ありがとうございました。色々勉強になりました。」
サプリメント
曽我
「えっと、今色々食事療法の大枠を伺ったんですけど、
下の、13ページの下に
使用しているサプリメントってところが、あるわけなんですけど、
この、サプリメントっていうのは、どういう事ですか?
って言うとアレですけど、
がんに効くサプリとかだと、多分捕まっちゃったりとかするわけじゃないですか。
そういう事ではないわけですよね。」
中村
「そうそうそうそう。
このね、サプリメントって言うのは、本当に幅も広いし、奥も深いです。
で、大学でも、一生懸命研究してます。
で、普通のおじちゃんおばちゃん達が、コレ良いよみたいな。
そういうレベルでのサプリメントまで、非常に幅が広いんです。
皆ね、真面目にやってる人たちは、がん患者さんたちとコレは良いよ良いよ、悪いよ悪いよとかっていうのを長年やっているので、実は結構自身があります。」
曽我
「へぇぇぇぇ。なるほど、そうか。」
中村
「だけど病院の先生とかね、厚生省とか、そういうちゃんと管理してる人達からすると効くとかなんとか言っちゃいけません。と。」
曽我
「そうですよね、よく効くって言ったらだめですよって聞きますもんね。」
中村
「法律的にね、ちゃんと。
そういう事言うと、取締りの対象になりますよ。
というものがあるので、なかなかそこは、難しい分野です。
ただ、大学でね、研究しているような要するに大学で研究してるというのはどういう事かと言うと分析ができて、どういうものがこの中に入っているのか
で、それを、どういうレベルの人に服用して初期の人なのか、進行がんの人なのか、どの種類のがんなのか。
で、服用してもらってどのくらいの期間をやったら、こういう結果が出ました、と、薬のような研究をしているところもあります。」
曽我
「はぁ、なるほど。」
中村
「で、そういうのを、核にして、研究をしてないところは、
そういうものが、サプリメントがそういう結果出してるなら、まぁ、近いかもね、みたいな。」
曽我
「あ~、そうですね、そうなると本当に色々ですよね。確かに。
これ、Aっていうのがあったら、Aとおんなじような成分入ってるから、これも近いんじゃない?
っていうのがサプリメントになっているわけですね。」
中村
「そうですね、それでね、
よくまず出てくるのは、食事のところでも出ましたが
糖が好き、っていうのがあるんですね。
糖が好きなのは、実は、がん細胞も正常細胞もおんなじなんです。
ん?さっきの話とちょっとちがう。」
曽我
「そうですね。あれ?」
中村
「違うんだけど、どこが違うかっていうとですね。
糖はね、がん細胞にとっては、
良いですかね、こう、ちょっと難しいアレになっちゃいますが。
糖ってのはこんな風になってるわけですよ。
これが分解していくわけなんだけど、一つはね、クエン酸ていうクエン酸サイクルって聞いた事ありますか?」
曽我
「サイクルは聞いた事ないですけどクエン酸はきいた事があります。」
中村
「こういうサイクルに、こう入っていく。
で、一つは、こっちはね、乳酸を作る方向に入っていく。」
曽我
「乳酸は疲れが、溜まると溜まってくやつ。」
中村
「疲れがたまると沢山でてきますと言いますよね。
クエン酸サイクルから、次、ミトコンドリアってのがあって、
電子伝達系っていうのが、
ちょっと難しい言葉があるんですけども、、、、、というのがあって。
2つの系統がある。2つの系統。1と、2と。
で、こっちの方がね、この糖を使う流れとしては1の方が、たくさん100円玉の両替率が良いわけです。
で、1万円をね、1万円を、100個変えてくれます
という感じね、
こっちは、1万円を持ってくるとね、10個しか変えてくれないと。
9,000円取られちゃう。」
曽我
「そうですね、ほんとだ。」
中村
「こっちはちゃんとやってくれるけど。
だけど、なんでか知らないけどね、がん細胞はね、こっちのルート選ぶんです。」
曽我
「え?どういう事ですか?これは?」
中村
「がん細胞はこっちのルートが好きなんです。」
曽我
「え?こんなちょっとなのにですか?」
中村
「ここにね、ある意味ね、お巡りさんじじゃないんだけど、両替する手続きの時に、チェックする人が出てくるわけ、色々。
チェックするおじさんが出てくるわけ。
これがある意味活性酸素なんですけどね。
活性酸素って聞いた事あるでしょう?」
曽我
「それは聞いた事あります。よく。」
中村
「このチェックするおじさんがいると、鬱陶しいわけなんです。」
曽我
「なるほど、そうしたら、なんかあんまりいないルートの方が。」
中村
「なので、いないルートの方が。
こっちは、10個しか変えてくれないけど、自動販売機でどんどんどんどん1万円札入れたら10個の100円玉出してくれるわけ。
だからこっちのほうが簡単。急ごしらえだから。」
曽我
「あぁぁぁ、はい。ここに繋がってくるわけですね。」
中村
「そう、なので、こっちのルートが得意なわけです。」
曽我
「がん細胞は。」
中村
「がん細胞は得意。
なので、このルートががん細胞使うんだなっていう事であれば、このルートをブロックしてあげればいい。
こっちも使えない。こっちも使えない。となると、兵糧攻めになりますよね。」
曽我
「そうですね。ごはんが無くなるわけですよね、がん細胞の。」
中村
「そう。がん細胞にとっては、兵糧攻めになる。
そういう事が分かってきた。
じゃあこの兵糧攻めをするような、サプリメントを作っちゃえばいいんじゃないの。という事です。
というのが一つあります。で、じゃあどういう事ですか?
乳酸をね、乳酸を先に取っちゃう。」
曽我
「あぁぁぁぁ、はい。」
中村
「もう出来上がってる。
出来上がってる乳酸を取ったら、もうこのルートもう出口いっぱいだから
出口いっぱいだから、取っても、ちょっとここでもう待っててよ。って。
そうすると、ここの流れが進まないわけです。
そういう戦略って分かります?」
曽我
「それは分かります、イメージとしては。はい。」
中村
「そういう、まず出口を塞ぐという考え方、のサプリメントが。
そこの例えば乳酸を摂ってください、というのがある意味サプリメント。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。」
中村
「サプリメントの考え方としては。
で、普通の乳酸だと分解されちゃうから、ちょっと細工をして環状に、あの、輪っかにしちゃってね。
という風にしとくと、乳酸の機能はあるんだけどもこの回路を塞ぐと。
という事で、がん細胞を抑制する効果がありますよ!みたいな。」
曽我
「へぇぇぇ、それはまだ、なんか伺ってると、
さっきの薬みたいなイメージもするんだけど、
これはでもサプリメントなんですね。」
中村
「乳酸は薬じゃないからね。」
曽我
「あぁ、そうか。なるほど、そっかそういう違いになってくるんですね。」
中村
「食べ物になっちゃうから。」
曽我
「いろいろ違うんですね、へぇぇぇ。」
中村
「うん。
で、それと同じように、今度ね、急ごしらえ。
急ごしらえなので、細胞工場って何作ってると思います?」
曽我
「がん細胞じゃないんですか?これは。」
中村
「細胞、細胞っていうのはね、こういう形しているわけです。
こういう壁があって、中に核がある。みたいな。
で、ここが、脂肪酸というものでできてます。
で、アミノ酸だったりとか、核酸があったりとかね
色々なものがあるんですけど。
いちいちね、全部ね、分解したものをもう一回工場で組み立てなおすわけです。
食べたものを、ここで組み立てなおすって事をしています。
なので、ここの材料を、材料ね。
材料を作らせない。材料供給をストップしてあげる。
という事が、例えばね、ハーブ。」
曽我
「ハーブ。ハーブはハーブ、ですよね?
中村
「うん。ハーブ。いろんなその。」
曽我
「ハーブにそんな効果があるんですか!?」
中村
「ある。こういう材料供給とかそういうものを、止めてしまうという効果がある事が、色々分かってる。」
曽我
「へぇぇぇぇぇぇ
色々なものがあるんですね。」
中村
「あるんです。」
曽我
「はぁぁぁ。」
中村
「とか。あとは、酸素をうまく使えないとかね、なんとかって。
酸素をうまく使うためには、酸素を運んでこなきゃいけません。」
曽我
「そうですね。」
中村
「酸素を運ぶってのは、なに?」
曽我
「血液!」
中村
「血液。
赤血球の中に、ヘモグロビンがある。
ヘモグロビンが、ちゃんとね、ヘモグロビンっていうのはヘムっていうタンパク質なの。
ヘムっていうタンパク質の合成が進むように、サプリメントを入れたりとかね。
そうすると酸素がうまくどんどん運ぶようになるので、運びやすくなるので、ここもブロックできる。
そういうものも、サプリメントです。」
曽我
「各ところによって、色々効くもの、効くっていうか、アプローチするものがあるんですね。
サプリメントにも。」
中村
「そう。ここはちょっと今代謝の事だけを追ってる。
代謝、物を分解して食べてくってところの、どこを、がん細胞が、特徴があるか?
じゃあ、その特徴があるところを兵糧攻めにする、っていうのはどういう風にしたら良いのか。
という事を考えて出来上がってきてるサプリメントが結構あります。」
曽我
「なるほど、へぇぇぇぇ。」
中村
「で、もう一つは、ま、一例でしかすぎない、他にもたくさんあるんですけども。
もう一つの切り口は、腸。ね、腸。」
曽我
「ちょうは、腸。」
中村
「お腹。お腹をターゲットにしたサプリメント。」
曽我
「それは、がんと腸は何の関係があるんですか?」
中村
「これはね、いくつかって、まず腸にはね、腸内細菌とか沢山いるんです。」
曽我
「それ良く聞くやつですね。ビフィズス菌とか。」
中村
「ビフィズス菌だとかなんとか、メラルミンだとかエルミなんとかかんとか良いって聞きますよね。
で、ああいう腸内細菌を元気にしてあげると、免疫細胞が元気になるんですよ。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。腸を元気にしたら、全身の免疫細胞が元気になるんですか?」
中村
「そう。というのは、免疫細胞って、いつもねパトロールしてるの。」
曽我
「はい。」
中村
「一か所に居ないんです。腸は一番たまり場なんだけど、そこに居て、じゃあ、元気になったから頭行ってくるよ。
血液に乗ってね、じゃあ足まで行ってくるよって。
で、30分くらいしたらまた戻ってくる。
という事をやっているので、腸に集まって来た時に、元気を貰えるような腸になってると、あっちこっちの調査をしてくれたり悪いものがあったらそれを処理してくれる。
ここ悪いぞという情報をどんどん流してくれたり、いろんなことしてくれる。」
曽我
「へえぇぇぇぇぇ。」
中村
「免疫細胞ね。で、その免疫細胞を元気にするという場所が、ある意味腸なんです。」
曽我
「なるほど。」
中村
「免疫細胞療法っていうのを、さっき先端医療のとこで、前お話しましたけど、あれは、腸とかそういうの介さずね、実験、ラボラトリーで直接元気にしましたけど。
人間の身体は、ラボラトリーは無いから。
お腹の中で、お腹が、腸が元気に、活性化する場所。」
曽我
「めちゃめちゃ大事なんですね。」
中村
「めちゃめちゃ大事。」
曽我
「そうなんだ。」
中村
「うん。例えばね、ビオフェルミンとか。あれ、薬ですよね、お薬。
聞いた事ありますか?」
曽我
「CMとかで、イメージする歌は皆様同じじゃないですか?」
中村
「ま、ああいうのも、ある意味サプリメントの一種。」
曽我
「へぇぇぇぇ。」
中村
「そういう腸内細菌を元気にするという観点から言うと。
なので、これもね、代謝というその学問ね、がん細胞はこういう特徴があるんだ、だからここを兵糧攻めにしてくんだ。
っていう切り口で開発されたものもあれば、腸内細菌を、こういう風に元気にするという事で、開発されたサプリメントもあれば。
まぁ、さまざまなものがあるので、それを、名前書いてくださいと。」
曽我
「サプリの名前。」
中村
「サプリの名前書いてください。どのくらいなんですか?と。
いつからやってるんですか?というのを書いてください。
これがあると、そのサプリメントが、何を狙ってるかっていうのが分かる。」
曽我
「ほぉ、なるほど。」
中村
「がんに効くってとかね、
効くって言っちゃいけないんだけど。
その、あなたに良いよってすすめられて、摂ってるのは良いんだけど、
あの人が良いから良いよって言ってね、摂ってるのと。
それがどういう意味で、その今のがんに効こうと、作用しようとしてるのか、というのを、書いてあると、分かります。
分かりやすい。」
曽我
「確かにそうですね、サプリって一概に何も分からず使ってましたけど。
色々アプローチ方法が違うんですもんね。」
中村
「もう一つね、サプリやってます。って言う人が居るわけ。」
曽我
「そうですね、よくその日本語聞きますね。」
中村
「やってますって、そこで満足しちゃいけないんです。
サプリを飲む人たちに共通するところ。
その、サプリで良くなったっていう人達の、
話の一つのポイントはですね、飲み方に特徴があるんです。」
曽我
「はい。と言いますと。」
中村
「がんになる前からずーっと継続的に
がんにならないように飲んでいる予防的な飲み方と、
まったくやらなくてがんになっちゃった。
慌てて今ね、サプリメントが良いからって、サプリメントをやるときは、やっぱりね、
今までの予防的に飲んでるんじゃなくてね、ある時ガッツリ飲まなきゃならない。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。飲み方が違うんですね。」
中村
「そう、だからそのガッツリのやり方が、どのくらいなのか。服用量。
そこも書いといていただくと、戦略を立てるときのポイントとなります。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。
色々、色々戦略の立て方があるんですね。」
中村
「そうなんです。
ここはね、お金の問題もあるのでね。」
曽我
「あ、そう。」
中村
「そう、サプリメントだから結構高いんですよ。」
曽我
「確かに。」
中村
「保険。高い。」
曽我
「高いイメージあります。
保険きかないですもんね。」
中村
「保険きかない。」
曽我
「薬じゃないから。」
中村
「そう、自分がね、出せるお金。
長丁場になりますから。
毎月サプリにこれだけのお金をね、払っても良いんだ。っていうのが、
無限、無尽蔵にある人は別にいいんですけど。
精々5万とかね、3万とか。
しかもそれも3か月だけとかね、いや1年かかっても大丈夫とかね。
色々都合があるから。
それを考えながら、じゃあ一番良いものは、これなんじゃない?
少なくてもね、これだらだら飲んでも効かないから。
集中的にこの時期。お金も、量も集めて、これやってみましょう。とかね。
そこは、あれもこれも、試してみないと、分かんない世界。」
曽我
「なるほど。」
中村
「逆に、だから、じゃあその中のどれを選択したら良いのか。
というのを、サプリに特徴がありますからね。
それをよくよく聞いて、じゃあこれ気に入ったから、試してみる。
って、その自分で腰を上げてね、やるのが良いんです。」
曽我
「はぁ、むやみやたらにやるんではなくて、
やはりそこを分かってて、飲むっていうのも大事なんですね。」
中村
「大事ですね。」
曽我
「いや、なんとなく、サプリメントって良いっていうのも分かってるけど、
たぶん、これを見てらっしゃるる多くの方も、
でも怪しいものもあるんじゃないの?って、
なんとなくイメージとして、あると思うんですよね。
だから、そういうのを、今こう話を伺ってくと、
ちゃんと戦略として成り立つんだなっていうのを、
改めて分かった気がしますね。」
中村
「作ってる人はね、相当考えて作ってるわけ。」
曽我
「なるほど。」
中村
「だけどね、すすめてる人は怪しい事がある。
そこを全然分からないで、コレ良いのよって。
なんで良いのかっていうのは、だって分かんないもんって。」
曽我
「よかったから良いのよ、みたいに。なるほど」
中村
「あの人が良いって言うからね、ま、良いのかもね~。というのはあると思います。
だけど、せっかくやるんだったら、何で良いの?ってそれ分かってる人いるの?教えてよ。って聞くのです。」
曽我
「いや~、
サプリも立派な戦略になるんだなっていうのが、とても良くわかりました。」
中村
「そうです。で、議論があるのも、沢山ありますから。
一番議論があるのはね、ビタミンC。」
曽我
「へぇぇぇぇぇ。」
中村
「ビタミンCはもう長年医学会でも、サプリメントの主としてね
がんに良いんだ、こんなの全然効かないみたいな。
もうずっとやりあってますから。」
曽我
「難しいですね。
なんかよく聞くタイプのしかもビタミンですよね、ビタミンCは。
これまた奥が深いなと思いますね。」
中村
「なので、やってみたいという方は、それは止めるわけじゃない。
ま、やってみてくださいと。ただ、やり方はメモしとくと、そのやり方で、もうちょっとこうした方が良いんじゃないの?
というのもあるかもしれないし、
そのやり方で、もうちょっと続けてみたら、やり方は間違ってないから
続けてみたら良いんじゃないですかって、色々。
ま、そこまでやったなら、このサプリはやめておきましょうかと。
いうのもあるし。ただ記録がないとなんともならないから。」
曽我
「たしかに。
そういう点でも、このがん設計ノートを活用していただきたいな。っていうところですね。
ありがとうございます。」
中村
「ありがとうございました。」
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