がんほっとけん

2020.5.26

「がん治療設計ノート」から学ぶ 【がんの3大療法を知る】 抗がん剤 書き起こし

曽我ゆり・・・ナビゲーター(以下曽我)

中村健二・・・医学博士、がんサポートDr.代表(以下中村)

抗がん剤1

曽我

「こんにちは。」

 

中村

「こんにちは。」

 

曽我

「今回はがん治療設計ノート5ページ6ページ医師から提案されている治療(時系列)の、

抗がん剤の部分を、中村先生にご説明いただきます。

 

この抗がん剤の部分なんですけれども

ちょっと見ただけでも、

 

担当診療科名、殺細胞薬剤、ホルモン剤、分子標的薬

免疫チェック、ポイント阻害薬、化学療法レジメ

なんか色々あるんですけれども

これは、これだけの種類があるという事なんですか?

抗がん剤に。」

 

中村

「そうです。」

 

曽我

「多い、ですね。」

 

中村

「そうですね。

まずですね、担当診療科、あえてなんでここにあるんですか?と。」

 

曽我

「そうですね、ほんとだ。

そうですよね、なんでここにあるんですか?」

 

中村

「病院で、外科、泌尿器科、乳腺外科、婦人科

とかって色々な科がありますが、

 

手術はしました、その後抗がん剤は別の科の先生

例えば内科の先生、腫瘍内科の先生に、バトンタッチですという所が一般的です。」

 

曽我

「そうなんですね!

言われてみれば、そういう事ですかぁ、、」

 

中村

「だから外科の先生がね、私はうまく、無事ね、切除することができました。

おめでとうございます。

この後は、フォローは、腫瘍内科の先生にバトンタッチしますので、ご紹介します。

という、新たな先生が出てくる事があります。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「そうじゃない場合もあります。

例えば、主に泌尿器科の先生は、手術は終わりました。

この後の抗がん剤は、また引き続き私がこういう風に計画していますので

ご説明しますので。

という、一貫して手術から抗がん剤、そのあとの部分まで

一つの診療科でやるという事もあります。」

 

曽我

「それは、

部位とかによってくるんですか?」

 

中村

「えっとね、部位によります。」

 

曽我

「泌尿器科系、、泌尿器科系?というか

泌尿器科だと、一貫してやることが多いよという事。」

 

 

中村

「そうですね、泌尿器科、婦人科系、多いと思いますが。

消化器外科とか、乳腺外科とかって、いう時にはわかれる

まぁ、肺炎、胸腔外科とかは腫瘍内科の先生に、バトンタッチすることが

多いかと思います。」

 

曽我

「そのバトンタッチされた場所の科名を、まずここに書くみたいなイメージですか。」

 

中村

「そうですね。はい。

 

なので、何月何日こういう手術をしました。

そのあと、抗がん剤の治療を、

いつから、何々先生から説明を受けました。

そういう時系列を書きます。

 

最初からチームを組んで、抗がん剤を先にやりましょう。

このがんの場合は抗がん剤でね、勢いを止めたほうがうまくいくから

手術をするというのはストレスなので、そのストレスによって

がんが先にばっと大きくなっちゃう可能性がありますから。

抗がん剤で抑え込んでいて、

メスを入れても、がん細胞暴れださないようにしといてからやりましょうと。

 

そこは病院のチームで作戦たてて、説明があると思いますので。

それも、どっちが先かっていうのは書いといて。」

 

曽我

「なるほど、

手術のところの大枠のところですね、大枠にもかかわってくる。」

 

中村

「今度抗がん剤の種類なんですけど

1,2,3,4とありますね。

これを、全部総称して抗がん剤なんです。」

 

曽我

「へえぇぇ、抗がん剤の中に色々あるんですね。

抗がん剤と思ってました。」

 

中村

「名前が、抗 がん 剤 なので、

がん細胞を直接狙う薬。

と、皆さんイメージされてますが。」

 

曽我

「され、してますね。

されてます。されてます。」

 

中村

「されてますね。

じゃあ、質問です。

 

ここにがん細胞があります。

ここに抗がん剤をぽつんと垂らします。

 

すると、このシャーレで培養されているがん細胞はどうなるでしょうか?」

 

曽我

「、、、、

え、死なないんですか?」

 

中村

「死なない。」

 

曽我

「死なないんですか!?え!?死んだと思ってました。」

 

中村

「死ぬと思ってました?」

 

曽我

「死ぬと思ってました。。

だ、だめって言うとあれですけど、

抗がん剤は、何のためにやるんですか?」

 

中村

「で、抗がん剤が効くタイミングがあるんです。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「効く作用がそれぞれ、特徴があったんです。」

 

曽我

「あぁ、それが、この、1,2,3,4。」

 

中村

「この、1,2,3,4。

 

で、殺細胞剤っていうのは、抗がん剤そのものを、殺しちゃうわけなんですけども(←??)

 

抗がん剤が効くタイミングが、ある時期に限られてます。

細胞が、12個増えていくのはどの細胞もそうなんですけど

正常な細胞もがん細胞も増え方は同じです。12個、4個、8個って

増えていくんですけども、

そのスピードが正常細胞よりもがん細胞のほうが速い。」

 

曽我

「あぁ、なるほど。」

 

中村

「一般的に。

カッコ一般的に。

 

一般的に速い。という事を利用して作られたのが、殺細胞剤です。

 

え?利用してってどういう事ですか?

細胞が増えるっていうところを、よくじっと見てみるとですね。

 

細胞が、

遺伝子ってありますよね。」

 

 

曽我

「はい。DNAってやつですね。」

 

中村

DNAってやつですね。

あれが細胞の中にあるので、細胞が機能してるわけなんですけども。

 

細胞が1個の細胞が2つに増えるためには、

その遺伝子を二つに分けないといけない。

 

2つに分けるというのは、コピーするという言い方と同じなんですけど

同じものを作らなきゃいけない。

 

その作るときに、核って分かります?」

 

曽我

「細胞の、

理科の時間でやりました。」

 

中村

「細胞を見ると、壁があって、薄い色があって、黒、紫色、、」

 

曽我

「こいつが本体だよみたいなやつありますよね。」

 

中村

「黒いね、豆粒みたいなのありますよね。

あん中に遺伝子があって、

金庫のようにしまわれているわけです。

 

あれが、1個から2個になる途中のときに、

あの金庫を壊して、そこに入っている遺伝子を2倍にするわけです。」

 

曽我

「へぇぇぇぇ。」

 

中村

「コピーする。

コピーし終わると、細胞にくびれができて、両側に整列して、

だんだんくびれが大きくなって、二つの細胞に分かれると。」

 

曽我

「へぇぇぇ、すごいな。」

 

中村

「こういう分裂の仕方を、

正常細胞もがん細胞も、します。

 

で、コピーしている間っていうのは

あの黒いね、黒いというか」

 

曽我

「本体みたいなところ。」

 

中村

「本体みたいなところ、

金庫から出て、細胞質の中にちらばってますので、

そこに、薬が入ってくると、

その薬が、コピーしている遺伝子にペタペタくっついて邪魔するわけです。」

 

曽我

「あぁ、なるほど。」

 

中村

「こういう紙をコピーしようとして

ここに墨が付いたり

なんか変な風になったりすると、へんなコピーになっちゃうじゃないですか。

そうすると、使い物にならなくなりますよね。」

 

 

曽我

「たしかに、コピーできなくなりますね。」

 

 

中村

「できなくなりますよね。

 

そこを狙ったのが、この殺細胞剤。

 

なので、変な遺伝子なので、次の細胞を作ろうとしたときに。

材料がないとか、あの。」

 

 

曽我

「あ、そういう事ですね!

分かれたけど、もう次は行けないってなるとか。

あぁぁぁ。」

 

中村

「そうです。

あれ、あそこの設計図どこいっちゃったんだ。みたいな。

細胞を作ろうと思って材料を今用意してたのに、

この材料をどこに入れたらいいか、設計図がないぞ!みたいな。

そこで工事中断、みたいな。」

 

曽我

「あ、なるほど。」

 

中村

「それを狙ったのが、殺細胞剤です。

なので、本当に、がん細胞が、そこで止まっちゃう。

という事です。

 

なので、

最初の質問にもどると。

増殖してれば、ぽちゃんとしたときには、がん細胞は死にます。」

 

曽我

「そうか。そうですね。

工事中のときに叩いたら、死ぬって事ですね。」

 

中村

「そうですね。

これから工事するぞ。みたいな。

じっとしている間にぽちゃんと落としても、

なにこれ?みたいな。」

 

曽我

「そうか!

タイミングが重要なんですね。」

 

中村

「タイミングが重要。

なので、殺細胞剤というのは、タイミングが重要。

正常細胞と、勢いが違う。

どんどん増える。」

 

曽我

「正常細胞もやられるって事ですよね、今のお話だと。」

 

 

中村

「正常細胞も、増え方が必ずどこも一緒かっていうと、

髪の毛とか、粘膜とか、腸もそうですけど

そこはけっこう早いんですよ。」

 

曽我

「あ~~。だから髪が抜けたり、、」

 

中村

「髪はどんどん増えるし

爪も伸びるし、

皮膚もどんどん入れ替わるし、粘膜もキレイになるから、

そこが副作用として出やすいんです。」

 

曽我

「はぁ、そういう事ですね!

だから副作用で髪が抜けるとかが、ぱっと思う一般的な。」

 

中村

「そういう事です。」

 

曽我

「なるほど、納得しました。」

 

中村

「なので、がんにすごく勢いがあると。

このがんは進行が速いんですよとかって言われた時には、

抗がん剤で抑えようかという話は、納得いく。話です。」

 

曽我

「なるほど。これが、1番の、殺細胞剤。」

 

中村

「剤ですね。」

 

曽我

「抗がん剤というやつですね。

2番のホルモン剤くらいまでは聞けるお時間があるんではないかと思うんですが。」

 

中村

23番も関係するんですけど、あとね、

細胞って増えるって話しましたよね。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「細胞って、勝手に増えるわけじゃないんです。

増えろって言われるから、増える。」

 

曽我

「あ、そうなんですか。へぇぇ。」

 

中村

「傷ができて、この傷を塞げと

というスイッチが入ってはじめて、ここの傷を、こう細胞が埋めていくわけですね。

または垢が落ちて、下から新しい皮膚が上がってくるみたいな。

それが、あるスイッチが入って、増殖をはじめる。

という仕組みがあると、いうイメージしてください。」

 

曽我

「しました。」

 

中村

「しました?

じゃあスイッチを押さなきゃいいんじゃないのと。」

 

曽我

「あ、そうですね。

その指令を出さなきゃ、良いって事ですよね。」

 

中村

「スイッチを押さなきゃ、増えないんですよね。

がん細胞。不良品であっても、一つ不良品だけだったら、問題ないじゃないですか。

多勢に無勢で、あと全部正常細胞で。

 

1個だけでじっとしててくれるんだったら、許してあげようと。

スイッチを入れさせなければいいんだよね。と。

いう戦略があるわけです。

 

じゃあ何がスイッチを入れてるの?

という時に、男性ホルモンだったり、女性ホルモンだったりするので、

それを、

男性ホルモンがいたずらしてるんだったら、

それに拮抗する女性ホルモンを入れてあげましょう。」

 

曽我

「あぁ、そういう。」

 

中村

「女性ホルモンがいたずらしてるんだったら、

それに拮抗する男性ホルモンを入れてあげましょう。

または、

そのホルモンを止めるような薬を入れちゃいましょう。

というような作戦が、ホルモン剤です。」

 

曽我

「なるほど。

色々、細胞の叩き方というか、たたくでもないけど

止め方にも、色々あるんだなぁというのが

ちょっと伺っただけでもね、あるなと思いましたが。

 

次回に、それ以降の抗がん剤のお話を聞いていきたいと思います。

中村先生、ありがとうございました。」

 

中村

「ありがとうございました。」

 

抗がん剤2

曽我

「こんにちは。」

 

中村

「みなさん、こんにちは。」

 

曽我

「今日もですね、がん治療設計ノートの5ページ6ページ医師から提案されている治療の、

抗がん剤の、前回2番のホルモン剤のところまで伺ったんですが、

今日はそれ以降の、分子標的薬。3番のところですね。

そこから中村先生に伺っていこうと思います。

中村先生よろしくお願いします。」

 

中村

「よろしくお願いします。

じゃぁ、復習ですが。」

 

曽我

「まず復習。」

 

中村

「ここに、シャーレの中に、がん細胞がいます。」

 

曽我

「います。」

 

中村

「抗がん剤。まず殺細胞剤をポチョンと入れました。

これは、死にますでしょうか?」

 

曽我

「もうね、べ、勉強したんで大丈夫ですよ!

その、殺細胞剤の、、、、分裂している時だったら死ぬ!」

 

中村

「うん。ピンポンです。」

 

曽我

「はい、やった~~~~~~。」

 

関口

「学んだ。」

 

曽我

「学んだ。」

 

中村

「だから、そのままでは死なないですね。

じゃあ、分裂するためには、何が必要でしょうか?」

 

曽我

「分裂するためには、分裂しろっていう、この。」

 

中村

「スイッチを押す」

 

曽我

「スイッチが。指令が必要です。」

 

中村

「ですよね。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「なので、ある意味そのスイッチになるホルモン剤を入れました。

死にますか?」

 

曽我

「スイッチが押されないから、増えないけど、

死にはしないですよね、考えたら。」

 

中村

「死にはしないんですよ。えぇ、じっとしてます。」

 

曽我

「じっとして、そこにいるだけですよね。」

 

中村

「そこにいるだけです。はい。です。

次のね、3番。

分子標的薬は、2番の考え方と非常に近いです。」

 

曽我

「スイッチを押さない系。」

 

中村

「スイッチ押さない系、です。

ホルモン剤だと、性ホルモンとか

男性ホルモンとか、女性ホルモンに反応する細胞。

前立腺だとか、乳がんとか、そういうがんには、

ホルモンという考え方が、薬として出てくるんだけど

そういうホルモンと関係ない、スイッチ。」

 

曽我

「ほう。

ホルモンではない部分にあるスイッチ。」

 

中村

「が、ある。

ここのスイッチを押すと、どんどん増えちゃいますよ。

 

例えば、傷がある。

傷があると、炎症が起きます。

炎症が起きているってことが一つのサインになって、

あそこで火事だ!

 

じゃああそこが家事で燃えちゃったあとは、もう一回家を作らなきゃいけない

道路を造らなきゃいけないって事で、体中からシグナルがでて、

それで壊れたところに対する修復をね、一生懸命細胞がし始めるわけですよ。

そういう事を、ブロックする薬、が、分子標的薬。」

 

曽我

「サインがでました。

増えようというか、治そうと思います。

治すな!ってするって事ですか?」

 

中村

「そうです。」

 

曽我

「へぇぇぇ!

それは、最初のスイッチを押すわけじゃなくて

もう始まってるんだけど、そこを

それ以降の指令を切るってイメージですか?」

 

中村

「そうです。」

 

曽我

「へぇぇぇ」

 

中村

「で、ここの分子標的薬は、

なので、そういうサインを、キャッチする。手。

 

手がキャッチするとしますね。

玉が飛んできて、あ、入った。

じゃあ分裂し始めます。

という事を、キャッチしてやり始めますよっていう時に

正常細胞は手が一つだとすると、そうするとがん細胞は、千手観音のような。

手をたくさん増やしていると。

なので、ちょっとのサインでも、もう貪欲に、よし分かりました、増えます!

よし、こっちもきた。

増えます!という感じに、なってる。

 

ので、この手の増え具合を、チェックして。

血液検査なんかでも調べられるんですけど、

チェックして、正常細胞よりも、手がたくさん出てるので、

スイッチとなる手を塞いじゃいましょう。

先回りして、塞いじゃいましょう

というような狙いで作られているのが、分子標的薬。」

 

曽我

「なるほど、

やっぱり、殺すというよりは、増やさない。」

 

中村

「増やさない」

 

曽我

「ていうパターンなんですね。」

 

中村

「その分子標的薬にも、2つあって、

 

要するに、身体の外に出ている手を塞いじゃいましょう。

という、手袋をかけちゃうような薬と、

 

ボールを貰ったあと、この手から体の中の神経を通じて

こういう所に通って、ここでまた肝心な司令塔に連絡がいくので

その途中をブロックしちゃいましょう。」

 

曽我

「あぁ、なるほど。」

 

中村

「細胞の外でブロックするのと、

細胞の中に行っている途中をブロックするのと。

そういう薬の大きさの違いがあるんですけど、

 

そういう分子標的薬の、大きさから、狙いどころの違いがあるにしても

一応目標としては、殺さないんじゃなくて

増殖をする途中の、流れを止めちゃいましょう。

というのが、分子標的薬。です。」

 

曽我

「なるほど、へぇぇぇぇ。」

 

中村

「うん。

なので、また質問にもどりますが。

ここにがん細胞があります。

分子標的薬、このがん細胞にこれから、かけます。

かけました。

がん細胞は、どうなるでしょうか?」

 

曽我

「増えはしない。死にもしない。」

 

中村

「増えはしない。死にもしない。」

 

曽我

「っていう事ですよね。」

 

中村

「そうですね。」

 

曽我

「いますね。」

 

中村

「います。」

 

曽我

「いますね。」

 

中村

「えぇ。」

 

曽我

「いるけど、これ

いっぱなしで良いんですか?!」

 

中村

「いっぱなしだけど、増えない。」

 

曽我

「あ、じゃ、い、ん?

ま、良いのか、増えなければ。」

 

中村

「ここはね、説明します。あとで。」

 

曽我

「あとで。

わかりました。じゃ、そこはあとの話に取っておきます。」

 

中村

「次はね、4番。」

 

曽我

「免疫チェックポイント阻害薬」

 

中村

「免疫チェックポイント阻害薬。

これはですね、1,2,3と考え方が全然違います。」

 

曽我

「へぇぇぇ。」

 

中村

「全然違うんです。」

 

曽我

「今までは、細胞を増やさない。

増える時に叩く、そもそも増やさないようにするが大きなところでしたよね。

それとは全然違う?」

 

中村

「全然違う。

今までの話の主役はなんでしたか?」

 

曽我

「がん細胞ですね。」

 

中村

「がん細胞。ですね。

えっとね、4番は、の主役は、免疫細胞が主役です。」

 

曽我

「あ、なるほど!主役がかわる!」

 

中村

「えぇ、この薬はね、

とりあえずがん細胞置いておきます。」

 

曽我

「あ、置いとくんですか!」

 

中村

「えぇ。

とりあえずがん細胞置いて、免疫細胞っていうの身体の中にあるよね。って。」

 

曽我

「ありますね、はい。」

 

中村

「なにやってるの?」

 

曽我

「色々殺してますよね。

外敵とか、悪いものを。

がん細胞も、なんなら殺してくれてますよね。きっと。」

 

中村

「そうそうそうそう。

で、免疫細胞の話をし始めると、ちょっと奥深いんですけど。

簡単に言うと、自然免疫と獲得免疫、という言葉があって、

 

自然免疫っていうのは、とにかく生まれ持ってね、身体の中にある、邪魔者・ゴミ・不用品は

かってに処理してくれるように、生まれ持った細胞を生まれ持っているんだよと。

 

獲得免疫というのは、

この世の中に生まれてきて、こんな敵もいるのかと、こんな悪い奴もいるのかと、

こんなにしつこい奴もいるのかと、いう事を学習していく内に、

それはちょっとね困るよね、と。私の身体の中に居ちゃ困るよねっていうのを学習した免疫細胞が

ねぇねぇ君、君、ちょっと出てって言う

出ていかないなら食べちゃうよと。という事をやるのが獲得免疫なんです。

 

一次防衛ダイイン、2次防衛ダイイン、ま、それは

がん細胞というのは、どっちかというと自然免疫なんです。」

 

曽我

「あぁぁぁぁ。

自分の中から発生してるんですもんね。」

 

中村

「ね、それを私たちの細胞は、

どっちになるかによるんだけども、不良品になっちゃった場合には

免疫細胞が見分けて、残念だけど君、卒業ねって、退学みたいな

という事をやっているわけなんです。

 

それを、やってるので、普通の人は

がん細胞にならないんだけど、

なんらかの原因で、その免疫細胞がうまく働かない。

 

今ね、免疫細胞って、悲しいことがあったり、ストレスがあったりすると、

しゅんってなっちゃうから。」

 

曽我

「結構、結構デリケート!?結構デリケートですね!!

そんなところでも!めっちゃデリケート!」

 

中村

「そう、元気でねよく笑ったら良いとかって言うじゃないですか。

ケラケラしてると、免疫細胞もやる気満々で、

すごい頼もしいんだけど。」

 

曽我

「結構、結構デリケートですよね、本当に!」

 

中村

「いろんな事があると、しゅんとしちゃって、

もうね、そんなことやってる暇じゃないんだよ~~。

もうね、もう、苦しい、、、って」

 

曽我

「免疫細胞頑張って!頑張って、免疫細胞!」

 

中村

「そういう、非常にナイーブな、デリケートな細胞なんですけど。

がん細胞っていうのは、免疫細胞を攻撃する。」

 

曽我

「あ、そうなんですか。」

 

中村

「攻撃するというのは、攻撃というのは、殺しちゃうんじゃなくて、

その、お前黙ってろ、今俺の天下なんだから、うるさい。みたいな。

そういう脅しをかけるんですよ。

そうすると免疫細胞が、今まではね、元気満々でお前は不良品だとかって言ってたのが

強い人はなんかこう、

攻撃が強い人ってさ、人に攻撃されると弱いところあるじゃない。」

 

曽我

「確かに、確かにしゅんて、しゅんてしちゃうかもしんないですね。

確かに。」

 

中村

「しゅんとしちゃっている原因が、

がん細胞から出してるある物質だって事が分かったわけ。

 

それの物質がね、免疫細胞にくっついてるから

それがくっつかないようにしよう。

という事を、くっつかないようにしたら、あ、なんだ免疫細胞は元気になるんだと。」

 

曽我

「しゅんってならない。」

 

中村

「しゅんとならない。

 

だから、悲しい話とか、ストレスになる話は、耳に入らないように

そういう蓋をしてあげれば、免疫細胞っていつもってことが

薬で分かった。

 

それを免疫チェックポイント阻害薬と言う。」

 

曽我

「なるほど、免疫チェックポイント阻害薬は、どっちかって言ったら

免疫細胞さんに、そのままちゃんと戦うんだよっていう風にやる薬という事ですね。」

 

 

中村

「しゅんとしてるな、頑張れと。」

 

曽我

「がんばれと。」

 

中村

「そういうのが免疫チェックポイント阻害薬。」

 

曽我

「へぇ、確かに全然違いますね。主役が。」

 

中村

「そうすると、

免疫細胞が頑張って、不良品であるがん細胞も攻撃するので、やっつけちゃうと。」

 

曽我

「あ、なるほど。へぇ。」

 

中村

「なので、また質問ですけど、

ここにシャーレがあります。がん細胞がいます。

 

免疫チェックポイント阻害薬、高い。

これすごい高いんです。抗がん剤として。」

 

曽我

「高そう、、」

 

中村

「高いんですよ。

がん細胞にぽちゃんと入れました。

どうなるのかな?って。」

 

曽我

「これは免疫が元気になるから、がん細胞死ぬんじゃないんですか?」

 

中村

「だから、がん細胞だけだよ。」

 

曽我

「あ、そっか、がん細胞だけか!

え、じゃあ、がん細胞だけだったら、そのままですよね。」

 

中村

「そのままです。

なんでか知らないけど、がん細胞にしたら、なんかきたな。」

 

曽我

「なんかきたな。」

 

中村

「なんかきてるな、みたいな。」

 

曽我

「へぇぇ。そうか。

なかなかがん細胞をえいって殺せるようなものってないんですね。

そう考えると。」

 

中村

「ないんです。

 

もうだから

1234番、全部がん細胞は、」

 

曽我

「死んでませんね!」

 

中村

「死んでません。」

 

曽我

「死んでない!」

 

中村

「だけど、抗がん剤です。

皆さんね、イメージね、変わるでしょ?」

 

曽我

「変わりますね。」

 

中村

「抗がん剤ってあたかも、

がん細胞を殺してくれると思ってるじゃないですか。」

 

曽我

「はい。殺してくれると思ってました。」

 

中村

「ね、直接。」

 

曽我

「はい、もう抗がん剤やったらがん細胞は死ぬと思ってました。」

 

中村

「抗がん剤、がんになったらやらなきゃだめ。

だって、がん、殺してくれるから抗がん剤なんでしょ。

って思うでしょ。

 

だけど、若干、条件なんです。」

 

曽我

「へぇぇぇ。

そのあたりを、知っておかないと」

 

 

中村

「だからその辺を知っておいて、

私の病状には、この抗がん剤が今、

あ、先生こういう判断で使ってるんだな、とか。

 

ここ、このね、腫瘍マーカーの動きとか、なんとか考えたら

 

自分で考えても、今もう抗がん剤効かないんじゃないの?とかって、

殺細胞剤効かないんじゃないの?がんじっとしてるし。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「とか、一緒に考えられちゃいます。

ここがね、ちょっと難しい話なんだけど、抗がん剤の種類について、

今、こんな使い分ける事ができるんだなって事を、

ただね、肝臓がんには、レンビマとか、

乳がんにはハーセプチンとか、

なんかこう一対一で考えるんじゃなくて、

この薬は、ここを狙ってるんだと。

そういうのは、自分の命かかってますから。

そのぐらいの、理解をね。

結構深く考えられるんじゃないかなと。」

 

曽我

「そうですね。

1番から4までが抗がん剤の種類で

5番で、その計画を色々書こうよという場所ですかね。」

 

中村

「そうです。

それを、要するにいっぺんにやるわけじゃないので

何回かに分けて、自宅で、飲んでくださいという薬もありますけれども

入院して、点滴で23日やったあと、また1週間、間あけるとか

そういう、薬の強度とか、あと薬のリスクとか、いろんなものを考えながら

治療計画を立てますので、

ま、それも書いておくと。

 

そういう事を、要するに病院から離れられる期間があると

その期間に、やっておきたい仕事をやるとか、

家族にいろんな行事を、ちょっとその間に入れるとか

または、その間にセカンドオピニオンを聞いてみるとか

いろんな事ができますので、

 

自分の生活を考える上でも、抗がん剤どんな計画でやっていくんですかって

というのを聞いておくと、良いと思います。

 

休薬期間ってありますけども、

休薬期間とも、関係します。

 

今の上の話を含めると、何故副作用が出るかも。」

 

曽我

「そうですね、色々と納得ができますね、こういう事かと。」

 

中村

「だいたい、これが薬の副作用かと。

じゃ、この副作用を抑えるためには、こういうサプリメントが効くとかって

言ってるけど。

そのサプリメント、どういう風に作用するんですか?

っていう説明を聞けば、あ、なるほどという事も、分かると。」

 

曽我

「や~、これは勉強になりましたね!

新たな事を知れた、気がします。

 

今日はですね、というかこの回は、

抗がん剤の後半ですね、分子標的薬から、中村先生に伺いました。

中村先生ありがとうございました。」

 

中村

「ありがとうございます。」

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