慢性的な頭痛、つらいですよね。
「昔から自分は頭痛持ちだ」
「何をやってもよくならない、頻発する」
という方も多いでしょう。
「でも熱も出ないし、大したことはない」と
なんとなく過ごしているかもしれません。
しかし、「熱はない」からといって安心できるものではありません。
熱が高い=風邪、体調不良
熱が低い(平熱)=正常
だと思っていませんか?
もしそうだとしたら、大きな間違いです。
体温が低いことが原因の頭痛もあるのです。
この記事では、頭痛&低体温の関係や低体温を改善する方法についてまとめました。
目次
1 なぜ低体温の人が頭痛になるのか?
頭痛と低体温はどんな因果関係があるのでしょうか?
確認していきましょう。
1-1 まず、低体温の人は血行不良になる
低体温の人の筋肉は収縮と緊張を繰り返して熱を作ろうとします。
そうすると動脈を圧迫して、血流の流れが悪くなります。
肩、首筋などは脳へ続く太い血管がありますがこれらの血流が悪くなるということは、脳へ悪影響を与えます。
1-2 血行不良になると、脳が栄養不足になる
血行不良になるということは、脳に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。
すると当然脳が酸素不足、栄養不足に陥ります。
その状態になると、脳が危険信号を発信します。
それが「頭が痛い!」という認識につながるわけです。
2 低体温とはなんだろう?
そもそも低体温とはどういう状態のことを言うのでしょうか?
私たちが問題なく平熱だと思っていても低体温の可能性がありますのでチェックしてください。
2-1 36度未満は低体温
「低体温」は医学的に厳密に定義されているわけではありませんが一般的には36度未満の体温は低体温とされます。
特に大人は平熱が35度台の方は多いと思います。
そう考えると低体温の方は身近にたくさんいそうですね。
2-2 体温が下がって得することはない
例えば雪山で遭難した場合、体温の低下が一番危険です。
34度以下で思うように身体が動かせなくなります。
33度以下で幻覚が見えてきて、命が危なくなります。
普段の生活でそこまで体温が下がることはなさそうですが35度より下回ったら異常事態だと考えましょう。
35度台の人は、すぐに命の危険があるわけではありませんが免疫力が低下して風邪を引きやすくなったりします。
また、がん細胞も増殖しやすくなります。
体温を上げるために対策をする必要があるでしょう。
2-3 体温が上がり過ぎても問題
逆に39度以上など、高熱が出ると神経障害などが現れる可能性があります。
薬を投与するなど、解熱を考えましょう。
ただ、39度程度で体力や食欲などに問題がなければ必ずしも解熱は必要ありません。
体温 | 症状 |
33度以下 | 幻覚症状が出てくる |
34度 | 身体が思うように動かせなくなってくる |
35度 | 免疫力が低下、風邪をひきやすくなる |
36度~37度 | 36度台後半からは人間本来の正常な体温 |
38度~39度 | 高熱で身体がだるくなる |
2-4 理想の体温は36.5~37.5度!
人間の体内で新陳代謝、酵素、腸内細菌などが活性化するには36.5度以上の環境でなければなりません。
また、36.5度より1度ぐらい上回っても免疫力は上がり、健康な状態が保たれます。
熱が上がるとすぐに下げることを考えがちですが身体のためには無理に下げないほうが良いのです。
2-5 そもそも低体温の原因とは?
低体温の人は、知らないうちに「身体を冷やす習慣」で生活している可能性が高いです。
・身体を冷やす食べ物を食べている
・温まる服装をしていない
・運動不足により、血流が滞っている
・エアコンに長時間当たり、冷えている
などが考えられます。
3 まずはこれだけ!頭痛解消に温かいタオル(蒸しタオル)
温かいタオルで首を温めると血流が良くなって頭痛がラクになるので必ず取り組んでください。
3-1 なぜ温かいタオルを首に当てると良いのか
首回りに温かいタオルを当てると、1度筋肉は緊張し、血管が収縮します。
しかし、タオルはすぐ冷めていきますので冷めると同時に筋肉と血管が緩んでいきます。
すると血管が広がり、血流が良くなるのです。
血流が良くなるときに疲労物質、老廃物も押し流されます。
3-2 首が終わったら、肩にも当てよう
首に1回当てるだけで終わらせるのではなく、
肩にも2-3回同じように当ててみましょう。
熱い→冷める、熱い→冷めるを繰り返していくうちにどんどん老廃物が流れていきます。
3-3 温かいタオルの作り方
では実際に温かいタオルを用意しましょう。
・42–44度のお湯を用意します。
↓
・フェイスタオルをお湯に浸します。
↓
・タオルをかたく絞ります。
↓
・首肩に当てて冷めたらまたお湯に浸して繰り返します。
また、電子レンジを使って温かいタオルを作ることもできます。
タオルを濡らして、きつく絞ってラップをかけて、1分ほどチンします。
ラップを外して、首、肩に当ててください。
(とても熱いので気をつけてください)
4 低体温を改善する3つの方法
低体温は頭痛以外にも様々な身体の不調につながりますので、なるべく早めに改善したいものです。
低体温は主に内臓の冷えが原因のため、改善するには内臓を温めなければいけません。
内臓を温めるための習慣をご紹介します。
4-1 ショウガ紅茶を飲もう
家にいるときは、コーヒーやジュースの代わりにショウガ紅茶を飲みましょう。
ショウガにはジンゲロールという、身体を温める成分があります。
また紅茶にはテアフラビンという、血流改善作用のある成分があります。
ショウガ紅茶は、ショウガの持つ身体を温める作用を紅茶がサポートしてくれる、とても優秀な飲み物なのです。
4-2 腹巻をしよう
内臓が集中しているお腹を温めるために腹巻をつけることをオススメします。
オススメの腹巻はこれ!
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おすすめの理由
・伸縮性に優れている
・シルク素材で肌触りが良い
・外出時はもちろん、圧迫されないので
就寝時に履いていても負担にならない。
4-3 腹式呼吸で体温が上がる!
腹式呼吸は副交感神経を優位にします。
なのでリラックスして血流が良くなり、身体が温まります。
お腹を膨らましながら鼻から息を吸います。
3秒ほど息を吸った後、6秒ほどかけてゆっくりと息をすべて吐き出しましょう。
息を吐く時はお腹がぺたんこになるようなイメージで。
何回やっても構いませんが、1日10回ほどは行うとよいでしょう。
5 薬に頼るのはやめよう
頭痛があるとつい薬を飲んで痛みを緩和させたくなります。
しかし、薬には副作用があるのも事実。
低体温からくる頭痛は薬で解決できるのでしょうか?
5-1 薬は逆効果になる
頭痛薬は交感神経を刺激する作用があるため、低体温には逆効果です。
かえって症状が悪化する場合もあり得ます。
交感神経は血管を収縮する働きがあるため、頭痛を引き起こす原因となります。
5-2 どうしても飲みたい場合は必要最小限に
そうは言っても、仕事や大切な用事で「いますぐ痛みを抑えたい!」という場合もあるでしょう。
その時は1度だけ服用し、様子を見てください。
痛みが取れれば、それ以降は服用するのをやめましょう。
痛みが取れなくても、増量して飲んだり、飲み続けるのではなく「自分には合わなかったんだ」と思いキッパリ薬の服用はやめましょう。
5-3 薬はその場しのぎ
「頭痛薬」は頭痛の症状を一時的に緩和するためのものであり、頭痛の根本から治すものではありません。
まずは、根本の原因である低体温体質の改善を図っていきましょう!
まとめ
低体温からくる頭痛は気付きにくいのでつい放っておいたり薬で済ませてしまいがちです。
しかし、ご自身の体温が低いことを自覚し、身体を温める習慣を取り入れることでかなり改善されます。
何も難しい対策は必要ありませんので、周りに頭痛で悩んでいる人がいればぜひ教えてあげてください。
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