がんほっとけん

2020.11.27

日本とアメリカの医療の違い【教えて!がんサポートDr.】

がんサポートDr.:中村健二

ナビゲーター:曽我ゆり

日本とアメリカの医療の違い

曽我

「よろしくお願いします。」

 

中村

「よろしくお願いします。」

 

曽我

「今回のテーマはアメリカの医療との違いはということなんですけども

私たちが一番イメージしやすいのがアメリカだっていうこともあるのかなと思うんですけども

まぁなんどもアメリカって保険が高いとか日本も国民皆保険制度があるけどアメリカはないとか。

でも逆に言うとアメリカの治療が進んでいると

まぁなんか半分ホントか知らないような話も混ざってますけどなんかそんなような話を聞いたりなんだかちょっとアメリカに幻想を抱いてる部分

あるじゃないかなぁと思うんですけど実際に日本の医療とアメリカの医療の違いってあるんですかね。

なんか治療の仕方とかも例えばがんに関してもなんかアプローチが全然違うとかそういう事ってあったりするんですか」

 

中村

「えーっと、いろんな切り口から違いを説明ができると思いますが今日はちょっと

制度的な所から

まぁがん治療にも違いが起きているんじゃないかということで

ちょっと説明してみたいと思います。」

 

中村

「まぁちょっとそのがんという病気に関してですね

ちょっとそのどういう特徴があるのか

もう一回復習なんですけども

まぁたいてい画像診断でCT撮ったり、MRI撮ったりしてここにがんがありますね。または内視鏡ではここにがんがありますね。ということなんですけども

ある程度の大きさがないとわかりません。」

 

曽我

「見えないと思うんですよね。」

中村

「で、まぁ細胞の大きさというのは

1ミリの百分の一かそういうぐらいの単位なので目に見えません。」

 

曽我

「見えませんね」

 

中村

1ミリだったら目に見える。」

 

曽我

「そうですね。1ミリだったら見えますね。」

 

中村

「見えますけど、周りも同じような細胞だったらだったらまずわからないですよね。」

 

曽我

「わからないですね。」

 

中村

「わからないですよね。で、まぁレントゲン、CTで見えるのはだいたい5ミリぐらい。

で見つかるわけですよ。一番いい機械で。最近はなんか本を読んでいると

5ミリって言わないで1センチって言っていますね。」

 

曽我

「えぇぇぇ、なんか変わったんですかね。」

 

中村

「精度が逆に落ちているみたいな言い方をしている先生が増えているんだけど、

それは逆に最近見逃し、見落としているとかっていう」

 

曽我

「話題になりましたよね。」

 

中村

「話題になりましたよね。なので、ちょっとおおめに言っているのかもしれない。」

 

曽我

「あぁ、なるほど。ちょっと多く取っといて、」

 

中村

「多くとっといて、1センチを見つけるのがやっとなんですよと。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

5ミリを見つける人は達人なんですよ。

だから、5ミリを見逃しても、ごめんなさい。

まぁいずれにしろ、小さいがんは見つけられない。

と言うことですね。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「それが治療に関係してきます。

それとね、もう一つ。

ステージというのがあります。

ステージ5だとかステージ1だとかよく聞きますよね。

これはね、どういうことを言っているのか

がんという診断をどうしているのかという仕組みを大まかに説明しますと、

画像診断で1センチだとか5ミリだとか言いますけど、

大まかにここにがんがありそうだ。なんですよ。」

 

曽我

「はい。」

 

 

 

中村

「目で見ただけでは、がんかただのイボなのか

悪性なのか良性なのかと言う言い方をしますが、わかりません。

それを顕微鏡で見て。

アナログですよ。」

 

曽我

「目で見て。」

 

中村

「目で見て。アナログでがんだ。

と、専門の先生が決めます。

この専門の先生というのは病理学を勉強した先生。病理医という風に言っています。

まぁ、毎年100万人ががんになると言っていますが、

病理の先生は2000人ぐらい」

 

曽我

「おぉぉ。」

 

中村

「そうすると、100万割る2000

1500人。1年間に1人の先生が500人ぐらいのがんの患者さんを

確定していると。」

 

曽我

1日1人…」

 

中村

「だけど、がんじゃない人もいるから。これはがんじゃありませんよ。

がん以外の病理診断もたくさんしているから。」

 

曽我

「大変ですね。」

 

 

 

中村

「大変ですよ。だから病理の先生は超忙しい。

どこの病院にも居るわけじゃないから。大学の病院には何人もいたけど。

そうするわけなので、病理の先生はたくさん診なければいけない。」

 

曽我

「そうですね。」

 

中村

「なので、間違えることもある。」

 

曽我

「人間ですからね。」

 

中村

「人間ですから。意見が違うこともある。」

 

曽我

「人間ですからね。」

 

中村

「なので、ここもある意味セカンドオピニオンの対象になります。

本当にがんなのかって。ちょっと余談ですね。まぁそういう風にがんって決めるんですよ。

で、もうひとつ、がんがここだけにしかない。

限局という言い方をするんですけども

それをステージ0とか1とか言います。

ここにもあるけど、あっちにもこっちにもあるって場合は

転移をしている。そういう時はステージ4と言います。

で、ステージ4に近いがんの状態がステージ3

限局していないんだけど、ちょっと転移のほうに近い、あっちこっちに

広がっているのがステージ2

その中間にステージ23があるという風に考えています。

まぁ014という両端を覚えといて貰えればいいと思います。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「で、がんという病気はそういう特徴がある。

私たちのがんがどこにあるのかがわかる。

どこにがんがあるかということを見つける方法と、

見つけられないほど小さいものがあるという現実から

病院の戦略は2面作戦です。

これは大学病院、がんセンター又は普通のがんをやってくれる総合病院

または専門病院でも全部同じ。

見えるところは切り取っちゃいましょう。放射線を浴びせちゃいましょう。

だけど、取り残しがある。

そこは絨毯0710で化学療法でやっちゃいましょう。

これはどこでも同じです。

見えるところは局所療法。見えないところは全身療法という説明ができると思います。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「標準治療の局所療法と先端医療の局所療法と

よく皆さん生命保険で先進医療かけたりなんかしますよね。

その病院の保険診療以外のもっと素晴らしい医療なんかを受けれるんじゃないかと思って。

それをちょっと一つここで説明しますけども、

標準治療の局所療法というのは、外科できるか放射線当るか。

全身療法というのは抗がん剤です。

この構造は先端医療でも同じです。」

 

曽我

「はぁぁ」

 

中村

「で、局所療法の場合はできるだけ体に負担が少ない。今の保険診療でやっている治療法よりも、少ない負担で治療ができるようにしましょう。

という技術開発を一生懸命やっています。なので、放射線もがん細胞だけにピンポイントで当てられる。正常細胞になるべく放射線がかからないようにしようと言うような機械が開発されていて、それはこれだったら保険やってもいい。これまでは保険やったらダメだよ。保険の中でも使い分けがあったりもします。

例えばどんな基準が保険であるのかというと、3センチ以内で3個だったら保険でやってもいい。これが5センチでデカすぎるから保険はダメだとかね。」

 

曽我

「はぁぁ。なるほど。」

 

中村

「小さいけども5個も10個もあったらダメとかね。

そうすると自由診療になっちゃう。自費でやってくれ。

と言う話になっちゃう。」

 

曽我

「いろいろあるんですね。」

 

中村

「いろいろあります。そういう意味で放射線治療とかラジオ波とか超音波とかロボット手術とか局所療法の保険でやっていない治療法としていろいろあります。粒子線療もあります。

一方全身療法としては抗がん剤があるんですけども、保険で認められている抗がん剤もあれば、まだこの抗がん剤は肺がんと胃がんだけにしか使っちゃいけませんよと。

効くっていうデーターを厚生省としてもらっていませんので、そのデーターがきたら認めることもあるかもしれないけども、まだ実験中のものはまだ自費でやってください。

というものは先端医療の方に入ります。

で、あとそこまでは標準治療とほぼ並行の技術の項目の差なんですけど、

標準治療でやらないものとしては免疫細胞療法とか、ホルミシス療法だとか

高濃度ビタミンC療法などは全身療法としてかなり上がっています。

そういうことなんですけども、これをちょっと頭に入れといて頂いて

アメリカと日本違いに関して説明していきたいと思うんですけども、

え~、いきなりキノコ出てきましたね。」

 

曽我

「いきなりキノコ出てきましたね。」

 

 

中村

「いきなりキノコ出てきてびっくりするかもしれませんが、キノコって

サルノコシカケとか聞いたことないですか。アガリスクとか。」

 

曽我

「あっ。なんかアガリスクって言われると聞いたことあるような。」

 

中村

「聞いたことあるような。漢方薬局の前通るとこういうキノコありますよとか

よく出ていますけども。キノコって古くから薬に使われてきました。」

 

曽我

「ほぉ。はい。」

 

中村

「でね、食物繊維が豊富だとか、ビタミンDが入っているとか亜鉛や鉄も含まれていました。で、日本でもですねキノコから作ったお薬がありました。」

 

曽我

「へぇ。」

 

中村

「カワラタケとかクレスチンとか。それもね、消化器がん、肺がん、乳がんに使われていました。シイタケからレンチナン。スエヒロタケからシゾフィラン。こういうがん治療の注射する薬なんですが、今はもうなくなっちゃった。」

 

曽我

「えっ。なんでなくなっちゃったんですか」

 

中村

「なくなった理由は明らかにされてません。」

 

曽我

「へぇっ。なんと。」

 

 

中村

「今年まで製造されてたものもあるんですけど今はもうゼロ。」

 

曽我

「へぇっ。」

 

中村

「です。保険診療では使えません。

ということです。で、一方でここでアメリカが出てきます。

これアメリカなんですけど、全部英語なんですけど。

ここにね小さいローマ字でね、マイタケ、マッシュルームて書いているんです。」

 

曽我

「えっ。どこですか。どこですか。マイタケ、マッシュルーム。どの辺だ。」

 

中村

「上のほう。」

 

曽我

「上のほう。」

 

中村

「見えますか。ここですね。」

 

曽我

「あっ。本当だ。ここですね。一瞬アップにしてみます動画を。

あ~本当だ~」

 

中村

「これはね古い学会報告なんですけど、2008年。今からもう12年前。アメリカ臨床腫瘍学会のを見て人の乳がんに臨床を使っていましたよ。というものなんです。

30人の乳がんの患者さんに使ってみましたよ。ということなんです。

で、それがスローンケタリング記念がんセンターと、世界に冠たるがんセンターなんですね。こういうところで検証しました。」

 

曽我

「検証した。」

 

中村

「その後またMDアンダーソンがんセンター。」

 

曽我

「ここも有名なんですか。」

 

中村

「ここも知る人ぞ知る。がんセンター。

でも、進行性のがんにねマイタケ使っていました。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「ということをやっているわけ。

じゃぁ日本のがんセンターがこういうことをやっているか。」

 

曽我

「やっているんですか。」

 

中村

「というと、あれっ。って感じなわけ。」

 

曽我

「マイタケなんてそんな」

 

中村

「研究ではやっているけども、個人的に研究はやってる人はいるかもしれないけど、

病院が代表して臨床研究をしました。うちの病院でこういう臨床研究をしました。

という報告というのは、まぁ聞かないですね。」

 

曽我

「そうか。言われてみれば。」

中村

「しかも、またこれ英語で恐縮なんですけども、」

 

曽我

「人のマクロファージ上のベータグルカン受容体、デクチン1機能について」

 

中村

「っていうのがここに書いてあるんですね。

まぁこれ簡単に言うと。

それが、ベータグルカンっていうのはキノコの成分なんです。」

 

曽我

「なるほど。キノコの成分。」

 

中村

「キノコの成分。これがマクロファージといってNK細胞みたいなもの。

がん細胞を攻撃するリンパ球を元気にさせてがん細胞を殺す武器をたくさん作っていますよと。実際にここを刺激しているんだと」

 

曽我

「マクロファージをキノコの物質がなんか刺激している。」

 

中村

「そうです。というのを解明したという論文があるんです。」

 

曽我

「へぇ~。なるほど。」

 

中村

「全米を代表する、ある意味世界に冠たる病院がこういうことをやっているわけ。

じゃぁなんで日本の病院はそれをやらないのか。これはね、我が国の保健医療機関が治療戦略の柱としているのは、体細胞突然変異説なんですよ。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「難しいね。漢字が、1.2.3.4.5.6.7.8

 

曽我

「さっきもローマ字いっぱい難しかったけど今度は」

 

中村

「これは何かというとね、遺伝子のコピーミスが原因で後戻りできないと考える。

どういうことかというと、がんがあります。がんが見つかりました。

小さいがん細胞です。これは遺伝子が突然変異したんです。

それは傷がついたんです。活性酸素が原因です。

それはストレス、たばこ、お酒、炎症、食品、放射線の被曝、運動、紫外線。

生活習慣です。生活習慣病だといわれます。

だからがんにならないように気を付けなさいねと言われているんだけど、

なっちゃったら。もう細胞が不良品として固まっちゃった。

後戻りできないんです。と言っています。

で、ならないように生体防御機能があって、抗酸化系酵素とかDNA修復したりとか

自爆機能があったり免疫細胞がチェックしたりとかって。

こういう機能になっているんですけど、ここまでいっちゃったら難しいんですよ。

いう考え方です。病院の先生方はそういう風に考えています。」

 

曽我

「あぁ、なるほど」

 

中村

「だから、遺伝子を軸としたがん増殖のシナリオというのは、

正常細胞がストレス環境にさらされて老化する。

活性酸素などがDNAを傷つけがん遺伝子が発生する。

がん遺伝子から特有の腫瘍たんぱく質を生産する。

低酸素状態でも生きられるになっているんですよ。

さらに、独立して分裂・増殖を開始しているのががん化ですよ。

で、それを後押ししているのが炎症反応だったり自分で防御する免疫抑制をしています。

だけど、増殖細胞とは別にがん幹細胞というのもいるんだと。親分みたいなのが仕切っているんだと。で、これはずっと残っていますよと。

あとはね、上皮とか間葉という言い方があるんだけども

上皮って、口の中とか食道とか、肺とか、外からいろんなものを体の中に入れたときに

一番最初に触れる細胞なんですよ。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「なので一番刺激を受ける細胞なので傷付きやすい。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「そこにがんができると言われています。」

 

曽我

「へぇ~」

 

中村

「一番傷があるから。遺伝子細胞にも。

だけどそれが今度、骨とか筋肉になるとその中にあるじゃないですか。」

 

曽我

「そうですね。見えてないですね。」

 

中村

「見えてないところ。そこが間葉って言っているんだけど、そこがそこの細胞はあまりがんにならない。最初から。だけどいつの間にか外側の細胞ががんになったはずなのにその細胞が中の細胞に形を変えている。というのを上皮からの間葉系への転換と言うんですね。

そういうことも起きている。で、まぁ治療攻撃を回避する特別な環境作りをがん細胞という

のはひたすら続けていくから本当に曲者なんだと。なかなか、だから治せないんだという考えかたですね。これが遺伝子です。

だけど、この我が国の保健医療機関が戦略の柱としている、体細胞突然変異が今お話しした。

が正解ではなくなってきた。」

 

曽我

「なんと」

 

中村

「遺伝子の異常は環境を変えれば元に戻るようだ。」

 

曽我

「おぉ。まだ戻せる可能性があると。」

 

中村

「ある。という話が上がってきた。」

 

曽我

「これは動画を見てらっしゃる方は見たことがあるかもしれない、ワールブルグ効果。」

 

中村

「ドイツのオットー先生が遺伝子の原因説を唱えた頃に、実はそうじゃなくて代謝の問題じゃないか。がん細胞ってミトコンドリアを使わなくなっちゃった。ブドウ糖ばっかりを取り込むようになってそれががん細胞の原因なんじゃないかと。

そこからがん細胞を説明したほうがいいんじゃないの。と同じことを言ったんだけど、

世界の情勢は遺伝子ががんの原因だ。という方向にずっと走ってきちゃった。

だけど最近どうもそれも怪しくなってきた。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「このオットーワールブルク先生の言った話のほうが実は大きいんじゃないのと言う話がだんだん分かってきた。」

 

曽我

「おぉぉ」

 

中村

「で、なんと、難しい絵ですけど、2019年。去年。」

曽我

「去年。まだ最近ですね。」

 

中村

「去年のノーベル賞は、これに則った人が賞を取りました。」

 

曽我

「これって言うのは、そのさっきの…」

 

中村

「ワールブルグ効果をより解明していった人達にノーベル賞が与えられました。」

 

曽我

「へぇぇ」

 

中村

「ということは、どういうことかというと、こういうことなんだと。

遺伝子の遺伝異常だけでがん細胞は説明できなくなってきましたねと。

ノーベル賞級の考え方で。」

 

曽我

「確かに」

 

中村

「ということなんですよ。まぁ何度も説明していますけども。

こういうことで、そうするとねストレス環境に晒され老化するとか、

DNAを傷つけてがん遺伝子発現したとか、この辺を訂正しないといけなくなっちゃった。」

 

曽我

「へぇぇ、なるほど」

 

中村

「ですよ。だけど老化だ老化だってみんな言ってるわけですよ。じゃぁどう変えるか。

ストレス環境に適応してきた。ね。慢性的な低酸素、低体温ってのに適応した遺伝子が発現した。だから、酵素の新しいたんぱく質もできてきちゃった。で、低酸素の状態での代謝経路。実はがん細胞にとっては厳しいんですよ。それを…に訂正しました。

独立した分裂とかあとそのがん幹細胞が残るとか、上皮から間葉ってどうのこうのまぁここら辺もね

こういう風に言ったらいいんじゃないかと。

不良品なりに独立して増殖している。いじけちゃってやってるってのをがん化と言うんだと。」

 

曽我

「なるほどな~」

 

中村

「で、増殖のスイッチは同じ。いじけてるなりに元同僚の正常細胞も助けてもらっていると。ね。

で、ぎりぎりの生存環境の中でまぁ何とか生きていくと。

だけど特別な環境がなくなると自滅すると。こういうことがわかってきました。」

 

曽我

「なるほど」

 

中村

「ちょっとねシナリオが変わってくるんですよ。」

 

曽我

「へぇ」

 

中村

「そうすると、まぁちょっとここまでの話から、最初から話した話を整理すると、

こういう風にがんに対する考え方が変わってきて、それに柔軟に対応できるかできないかっていうのは医療にも非常に影響してくるわけですよ。」

 

曽我

「そうですよね」

 

中村

「で、アメリカと日本。アメリカはこういう医療の考え方に柔軟に対応しているというのがまず一つ。大きな違いがあります。で、日本はもう一つ柔軟に対応できない理由があります。

それは保険医療制度。国民皆保険。もう均質で、どこに行っても土地に関係なく、平等に同じ治療を受けられる。という仕組みを作ったために規格品じゃないとダメなんですよ。」

曽我

「ほぉ。もうなんか決め打ちっていうか、これはもうちゃんと出せますよ。ってものじゃないと皆に適応できないから。みたいな。」

中村

「そうです。だからガイドラインを作って、規格品を使ってくださいね。

それは保険でお金出しますよ。そういう制度なんです。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「で、ステージね12。ぐらい。ステージの話ね。最初しましたよね。

あれが取り切れるか。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「がん細胞がここにしかないと、大体そういうものは取り切れるので、じゃぁ取り切っちゃいましょう。だいたいそれで、まぁ結構9割以上の成績を出しています。まぁね1割の人はちょっと可哀そうなこと起きてるんだけど。

だけど、ステージ34になってくると、取り残しがある。という前提なんですよ。」

 

曽我

「広がっちゃってるから。」

 

中村

「広がっちゃってるから。だから、局所療法ではだめです。その代わり抗がん剤を使いましょう。だけど抗がん剤も薬の作用の性質上、追い詰められない。だからがん幹細胞があるとか、上皮から間葉系に転換するとか、そういうようなことをまぁ言っているわけ。

それは先生たち勉強してるので、頭の中にあるので、ステージ3以上は延命が治療の目的なんです。完治することはできない。だって不良品取り残しているんだから。

体の中に残っている。それが再発しないといいですね。自分とね、後は追いかけっこです。そういう戦略になっている。

ところが、アメリカは保険診療、国民皆保険じゃないから。」

曽我

「そうですね。なんか凄くお金がかかるという話は聞いたことがある。」

 

 

中村

「お金はかかる。」

 

曽我

「それだけいっぱい、いい治療が受けられるかもしれない。」

 

中村

「いい治療は受けられるかもしれない。と言うときに、柔軟にここまでがんってわかってきたんだから、これ試してもいいんじゃないの。っていうことが自由にできる。」

 

曽我

「あぁ。さすが自由の国。」

 

中村

「だからね、ステージ1にはね、手術するとかなんとかっていうのは皆さんいいかもしれない。日本のほうがいいかもしれない。

だけど、34になってくると日本は規格品でしか対応できないので、オットー先生のワールブルグじゃないけども、遺伝子じゃなくて代謝の問題なんじゃないの。環境の問題なんじゃないの。食べ物の問題なんじゃないの。ということが今わかってきているんだけど、それを試せないわけですよ。」

 

曽我

「はぁぁ、なるほど」

 

中村

「わかります。だからそこがさっき見ていただいたスローンケタリングとか、エムディアンダーソンは最先端のがん治療やっているんだけど、そういう進行がんに対して、キノコ試しちゃおうって。」

 

曽我

「あぁぁ、なるほど、確かに」

 

 

中村

「抗がん剤もやっているけど、キノコもやっていい。やっていいじゃなくて病院が積極的に、よし抗がん剤ときのこやってみよう。そういう自由度があるんです。」

曽我

「日本だとなんかやってなさそうですよね。」

 

中村

「日本はそういうことを、家族がねちょっとキノコを飲ませたいんですけども。」

 

曽我

「キノコって。」

 

中村

「そんなものにお金使わないほうがいいですよって。」

 

曽我

「確かに。言われそう。」

 

中村

「あんまり主張すると私たちの治療方針にご意見あるんですか。じゃぁどうぞほかの病院ご紹介しますか。」

 

曽我

「日本的ですね。なんか。ものすごく」

 

中村

「そこがまぁ先生たちがね、なんでそうしないといけないかっていうと、医療制度がそうなっちゃってるもん。国民皆保険でもそうなんです。あと、考え方としても、そういうがんは代謝だなんて言っても、もう一つエビデンスのない。または保険診療で認められていない、治療法・サプリメント、それは悪い。インチキだ。っていう考え方なんです。

日本では。

アメリカでは保険診療っていう正義の味方。大義名分がないから。保険治療は遺伝子を中心にした治療法で、向こうの民間の保険に認められたとしますよ。だけど、認められていなくても研究者はね、キノコは効くんだと、代謝や食事を変えればいいんだという研究が出ていたら。あぁ、面白いね。じゃ一緒にやってみようかって言っても、だれもエビデンスが無いからとかってなにも言わないわけなんですよ。」

曽我

「えぇぇ。なるほど」

中村

「そういうその治療の文化。社会の違いが最初のご質問じゃないけど制度的にはありますよ。」

 

曽我

「なるほど。もはやこれは本当文化の違いみたいなところになってくるんですね。

良し悪しっていうところもありつつっていう感じですね」

 

中村

「そうですね。まぁこの辺がねがん治療に関して、日本の一つ制約になっている。という風に言えるんじゃないかなと思います。」

 

曽我

「いやぁ、わかりやすかったです。ありがとうございます。」

 

中村

「ありがとうございました。」

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