がんほっとけん

2020.11.27

秋田の玉川温泉はなぜがんに効くのか?【教えて!がんサポートDr.】

がんサポートDr.:中村健二

ナビゲーター:曽我ゆり

秋田の玉川温泉はなぜがんに効くのか?

曽我

「お願いします。」

 

中村

「よろしくお願いします。」

 

曽我

「今回のテーマは出していただいてるんですけども、秋田の玉川温泉はがん治療でなぜ有名なのかというところでして、正直私は全然この仕事に携わる前に玉川温泉って知らなかったんですよ。

ただ、ちょっとがん治療を考えたことがある方とか、昔がんになった方とか、がんの世界に一歩足を踏み入れたじゃないですけど、そういう方って結構ご存じなんですよね。玉川温泉って。だからもしかしたらこの動画をご覧になってる方だったら結構な方が知ってるかもしれないんですけど、そもそも論なんですけども、なんで玉川温泉はそんなに治療に効果があるっていうか、有名になったっていうか、有名なんですか。何がいいんですか。」

 

中村

「玉川温泉と関東では山梨、増富温泉。西のほうでは岡山ですかね、三朝温泉。というのは皆さんよく知っている、ラジウム温泉。ラドン温泉です。で、ラジウムとかラドンって耳にされることがあるときは放射線物質。放射能が特徴だと言う。なんとなくわかりますかね。」

 

曽我

「なんとなく」

 

中村

「温泉でも炭酸泉とか、硫黄温泉とかいろんな温泉の成分で体にいいんですよとか、保温効果があるんですよ、殺菌効果があるんですよ。というような温泉もありますけども、このラジウム温泉・ラドン温泉というのはその、本当に微量な自然放射線って言いますけども、そのレベルの放射性物質、この場合ラジウムが溶け出したもの。」

 

曽我

「お湯に溶け出す?」

 

中村

「お湯に溶け出している。湯の肌だったり、温泉を囲っている石、ロケ出している前の岩盤にラジウムがあって、そのラジウムが崩壊していくと鉛になるんですけど、過程で出るラドンという放射性物質。これはアルファー線という放射線を出すと言われています。」

 

曽我

「ほぅ。」

 

中村

「これが程よい適度な細胞の刺激になって細胞が元気になる。」

 

曽我

「へぇ」

 

中村

「という効果があるので、1000年という時間で日本人が愛用している。ということです。

その中の一環としてがんの方が行ったら良くなりましたよ。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「で、がんの話にもってっちゃうと、そのがんが嫌う環境ってのがあるんですよ。」

 

曽我

「はい。がんが嫌う環境。今スライド出していただいていますけども。

えーっと、熱に弱い、酸素呼吸に弱い、アルカリに弱い。ということなんですけど、

ちょっと解説お願いしてもよろしいでしょうか。これは」

 

中村

「うん。これはね、まずその熱に弱い。がんの患者さんがひどい感染症になっちゃった。

溶血性連鎖球菌になっちゃったとか、またはそのインフルエンザですごい高熱が出ちゃったと。いうようなことがありました。だけど熱が下がってみると、あれっ。がんが消えてた。」

 

曽我

「へぇ~。そんな毒を以て毒を制す。みたいなことが…」

中村

「細菌とかウィルスにかかったことは不幸なことなんだけど、不幸中の幸いでがんが消えていた。一体これは何なんだ。というのが昔発見されています。」

曽我

「そうなんですね。実際にあった事例なんですね。」

 

中村

「なので感染症とかそういう高熱を出すと、命に係わるぐらいの高熱を出すとがん細胞もやられる。がん細胞もやられて熱が下がったときにいなくなってる。ということがあります。まぁあとですね、温熱療法とかそういう機械も今ありますしハイパーサーミアっていう機械もありますし、湯治っていうのは歴史的にありますよね。そういう意味でまず、がん細胞は熱が嫌いだということです」

 

曽我

「なるほど」

 

中村

「で、酸素呼吸に弱い。これはまぁちょっと回転的なものというよりは、近年いろんな細胞の代謝といいますか、低体温とか低酸素っていうこととがん細胞が関係しているんだっていうことがわかってる中で見えてきたことなんですけど、さっきのドイツのオットーワールブルグ博士が。」

 

曽我

「そうですね。多分この動画か前の動画か同じように送られている動画で、低体温と低酸素っていうのがあるかとは思うんですけど、そちらですかね。」

 

中村

「で、がん細胞はいわゆる有酸素運動をしない。無酸素運動が得意な細胞だという特徴があるので、そこを有酸素運動に切り替えるとがん細胞も調子狂っちゃうみたいな。」

 

曽我

「なるほど。調子も狂っちゃうんですね。」

 

中村

「調子も狂っちゃうんです。ということですね。で、ここに関係してるのがミトコンドリア。」

曽我

「はい。」

 

中村

「これあとで説明しますけどもミトコンドリアの活性化をするとミトコンドリアっていうのは酸素を使って回るエンジンなので、ちゃんとミトコンドリアのエンジンを使いましょうね。みたいな感じなんです。

で、もう一つはアルカリに弱い。実はさっき無酸素運動。で、筋肉使う運動ですよ。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「で、筋肉使うと筋肉痛とかって痛くなったと。言いますよね。

それは乳酸がたまったんだとか。」

 

曽我

「言いますよね。」

 

中村

「言いますよね。乳酸ですからね。酸。酸性なんですよ。ね、がん細胞は酸素を使わないでブドウ糖、糖分を使う代謝が好きです。無酸素運動が好きです。そうするとどうしても乳酸ができちゃいます。乳酸がたくさんできる酸性の環境で適応していっているわけ。」

 

曽我

「なるほど。へぇ」

 

中村

「それを中性に戻していく。」

 

曽我

「はい。」

 

 

中村

「中性に戻していくというのはアルカリのほうに引っ張っていくということですね。

アルカリのほうに引っ張っていくということをすると、またがん細胞は調子狂っちゃうわけ。」

 

曽我

「へぇ。そうなんですか。」

 

中村

「なので、塩分制限を知ろうとか、カリウム制限、動物食を禁止しろとかっていうような、食事療法を編み出したゲルソン先生がゲルソン療法って言う様な事を言ってるんですけど、これは何を目指しているのかっていうと、酸性に傾いた体をアルカリ性に戻すと。」

 

曽我

「あぁぁ、なるほど。体ってもともと…お肌はよく弱酸性って言っていうじゃないですか。体はもともと何性なんですか。」

 

中村

「血液のpHってわかります。酸・アルカリの度合いをpHって使うんですけども」

 

曽我

「昔理科でやったような…」

 

中村

「胃酸とか1とか2とか、酸性が高いと1とか2なんですね。水酸化ナトリウムとか、理科の実験で使ったようなやつはグッとアルカリだから10とか12とか。そういう数字になるわけ。で、中性というのが71から14の間でpHって計ってますからそれの真ん中が7。で、血液のpHを測ると7.35とか7.4とか結構その辺です。」

 

曽我

「結構中性なんですね。」

 

中村

「ほぼ中性。ほぼ中世でちょっとアルカリより。」

 

曽我

「ほぉぉ。そうなんですね。初めて知った。」

 

中村

「そういうことです。なのでそういう関係に戻してあげましょうと。

それが普通の私たちの細胞が好む環境。快適だとする環境です。」

 

曽我

「なるほど。がんだと酸性になっちゃうんですか。なっちゃうっていうか、がんになっちゃったらその周辺は酸性に傾てることってあるんですか。」

 

中村

「低酸素・低体温の話は前にしましたけど、低酸素・低体温でエネルギーをがん細胞も少なく、自分が自前で作らないといけない。その時に酸素を使わない。低酸素が使わない。じゃぁ何に使っているかブドウ糖を使っている。ブドウ糖を使うとどうしても酸性になっちゃうんです。」

 

曽我

「へぇぇぇ。そうなんですか。」

 

中村

「うん。ちょっと難しい。ブドウ糖を分けるとピルビン酸というものができるんですけどね。

本当はピルビン酸を今度また、ミトコンドリアに渡して、それを今度酸素呼吸する材料に使うんですけども、ピルビン酸が止まっちゃうわけ。ミトコンドリアで使わないから。」

 

曽我

「へぇぇ。あぁ、なるほど。」

 

中村

「ミトコンドリアの入り口が閉まっちゃってるから。ってか、閉めちゃったからバリケード使って、行くなって言っているから。そうするとピルビン酸がたくさんできるんですよ。そうするとピルビン酸が溜まっちゃうと今度エネルギーがそこで出口がいっぱい、11:00

先に進めないからどっか行ってくれって話なりますよね。どっか行ってくれって行き先が乳酸なんです。」

 

 

曽我

「はぁぁ。なるほど。」

 

中村

「今度ピルビン酸が乳酸に変わって、乳酸に変わった行先は今度肝臓に行って、肝臓でそれを今度またブドウ糖に変えるわけ。で、ブドウ糖にできたらまたそのブドウ糖を使ってがん細胞のエネルギーにするってことができるわけ。」

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「このサイクルが出来上がっちゃう。」

 

曽我

「マッチポンプみたいですね。」

 

中村

「マッチポンプ。だけどブドウ糖からピルビン酸ができて、ピルビン酸を処分するために乳酸ができるところはエネルギーができるんですよ。そこでエネルギーができる。だけど、乳酸が肝臓に行って肝臓からまたブドウ糖を作るときには、エネルギーをまた使っちゃう。余計使っちゃうんです。なので痩せる。」

 

曽我

「なんか肝臓がどんどん疲れそうですよね。」

 

中村

「肝臓は疲れます。」

 

曽我

「そうしたらなんかちょっと肝臓ぐったりして、最悪そこもがんになったりしそうなイメージはなんか凄く湧きました。今。」

 

中村

「それでちょっと玉川温泉からずれちゃったんですけど、まぁこういう環境を、環境が嫌いだっていうことは何となくイメージできました?」

曽我

「できました。」

 

中村

「もってもらったと思うんですけど、ちょっとね、学術的な話になっちゃうんですけど馬替先生って後ろから使ったのかな。シムラって書いてるから日本人ですね。この方が、この緑色がミトコンドリアです。体の中にある。」

 

曽我

「え、これは細胞の写真ということなんですか。今映していただいてるのは。」

 

中村

「細胞の中にあるエンジン。一つ一つの細胞を動かすエンジンがミトコンドリアですね。

で、そのミトコンドリアを大きく映したもの。でね、ちょっとミトコンドリアの話をすると、ミトコンドリアっていうのは1ミリの1000分の1ぐらいの大きさ。」

 

曽我

「めっちゃ小さいってこと。」

 

中村

「めっちゃ小さいんです。だけど体中のミトコンドリアを集めると体重の10%ぐらいあると言われています。」

 

曽我

「えぇぇ。めちゃくちゃたくさんあるんですね。」

 

中村

「だから、50キロあるとすると5キロあります。」

 

曽我

「えぇぇ。そんな目に見えないぐらいのちっちゃいものなのに」

 

中村

5キロある。5キロあるとね、最大の臓器です。例えばね、肝臓は1.5キロぐらい。脳みそも1.2から1.3キロぐらい。肺もそんなもの。膵臓とか腎臓とかはもっと小さい。少ない。1キロ無いです。ミトコンドリアは50キロの人だったら5キロありますから。」

 

曽我

「めちゃくちゃ…体ミトコンドリアですね。」

 

中村

「体ミトコンドリアなんですですよ。で、ミトコンドリアが元気か元気じゃないかっていうのは物凄く大事なんです。」

 

曽我

「確かに。それは大事だ。」

 

中村

「すごい大事。それで何があったかっていうとその図4って書いてありますね。ガンマ線分割照射によるミトコンドリアの活性化って書いてあります。

ガンマ線っていうのは放射線です。放射線。玉川温泉のアルファ線がその…ガンマ線はアルファ線じゃないけど、ガンマ線。アルファ、ベータ、ガンマってある。まぁ放射線の仲間です。実際にミトコンドリアにガンマ線というか放射線を当ててみました。ね、そうすると一番左が0.真ん中が0.01Gy。次は0.05Gy。んで、数字が大きくなるほど放射線が強くなっています。」

 

曽我

「放射線が強くなっているんですね。」

 

中村

「放射線の量が強くなっていますね。そうすると強くなるほどミトコンドリアが大きくなってまずい。それを見て欲しいです。」

 

曽我

「これ大きくなっている。」

 

中村

「大きくなっているということは元気になっているということなんです。ここはね非常に難しい話なんだけど、放射能は体に悪いものだ。」

 

曽我

「っていうイメージは多分日本人はめちゃくちゃ持っているんじゃないですかな。」

 

中村

「だよね。いろんな原発の事故とかあって、0がいいんだ。っていう風に言ってますけど、実際はこういうことです。」

 

曽我

「このちょっとだったら逆説的に体にいいというか」

 

中村

「ちょっとだったら。自然放射線はあったほうがいい。そのことで私たちの体は刺激を受けてミトコンドリアが元気になって体重の10%もある、50キロの人が5キロも持っている臓器が元気になっています。」

 

曽我

「なるほど。何も刺激のない人生よりはちょっとぐらい刺激のあった人生のほうが結果に良いみたいな。」

 

中村

「そうです。そうです。なので玉川温泉に行くと放射線が体のミトコンドリアを刺激してくれてエネルギーを出して無酸素運動だったのが有酸素運動に刺激を受けて、がんが嫌う環境を作ることで、いつの間にか自然消滅する。」

 

曽我

「へぇぇ。」

 

中村

「という期待がある。」

 

曽我

「なるほど。玉川温泉とかその周辺は他に比べたら自然放射線がよく出ている環境ってことなんですよね?」

 

中村

「そうなんです。」

 

曽我

「はぁぁ。なるほど。」

 

中村

「余談だけど、野菜を食べたほうがいいってよく言うでしょ。」

 

曽我

「言いますね。」

 

中村

「もちろんビタミンとかミネラルとか食物繊維とかもあるんだけど、野菜の中にも放射線が入っている。」

 

曽我

「へぇぇ。」

 

中村

「びっくりしますよね。」

 

曽我

「はい。いやまぁ福島のあの原発とかあの辺で、よく検査がどうのこうのってニュースがあったのもまだ記憶に新しい方でも無いけど、記憶にあるので野菜に放射線って入ってちゃだめだと思っていました。」

 

中村

「これはね、カリウム40っていう、これも自然放射線なんですけども。」

 

曽我

「はい。」

 

中村

「あの、カリウムの…放射性物質のカリウムがあるんですよ。原子番号40。カリウム40ってのがあるんですが、加工食品は放射線が、放射性物質が0。放射線が検出されちゃいけないから、入っていません。一切の加工された食品。一切入っていません。検出されちゃいけないから。

だけど、農産物は自然のものだからそれには入っているわけ。

 

曽我

「なるほど。」

 

中村

「それもあって野菜を食べたほうがいいんです。」

 

曽我

「へぇぇ。そういう観点もあるんですね。」

 

中村

「そういう観点もあります。」

 

曽我

「てっきりビタミン、ミネラルだけだと思ってました。」

 

中村

「ということで、玉川温泉。そういう自然放射線を浴びるということは、くどいようですけども、体に10パーセント。体重50キロの人だったら5キロもある、人間最大のエンジンであるミトコンドリアを刺激する。」

 

曽我

「なるほど。だから放射線とか、放射能とか言っちゃうと何となく怖いが先に立っちゃうけど、そうじゃない場合もあるんだよ。ということですね。わかりました。ありがとうございます。」

 

中村

「ありがとうございました。」

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