「床暖房ほしいけど、リフォームすると高そうだしなぁ・・・」
「床暖房っていっぱいあるけど、どれを使えばいいの?」
「床暖房のリフォームで失敗するといやだな。」
もともと「床暖房の設置といえば新築時」という風潮がありましたが、現在ではリフォームで床暖房を入れるお宅も増えています。
ストーブやエアコンみたいにわかりやすくものを置く必要がないから部屋がすっきりするし、空気も乾燥しないのがうれしいところ。
床暖房のリフォームをすると、床暖房が設置されることはもちろんのこと、床がきれいになることも一つの特徴です。遠赤外線式床暖房であれば、畳部屋への床暖房導入や、リビングの一部を畳床暖房にすることも可能です!
しかし、リフォームで気になることといえば「失敗しないかどうか」。
本記事では、床暖房リフォームに失敗しないための予備知識を床暖房メーカーの担当者が詳しく解説いたします。
さらにできるだけ床暖房のリフォーム費用を安く抑える方法についてもお伝えします。
目次
1 床暖房を導入するべき!3つのメリット!
なぜ床暖房が人気があるのか?それは、他の暖房機器にはない3つの大きなメリットがあるからなんです。
①空気が乾燥しない
エアコンは室内を温める際に空気中の水分を室外に吐き出してしまうため、室内の湿度が下がり空気が乾燥します。さらにストーブやファンヒーターなどで室内の温度が上がると、乾燥したように感じます。それは、暖房により空気が温まると室内の湿度が下がるためです。
床暖房はエアコンやストーブのように室内の空気を温めてから人と温める暖房ではありません。床を温めた時に床から放出されるふく射熱で室内の空気ではなく、体を直接温めます。
空気が乾燥しないということは、喉のうるおいが保てるので、冬にひきやすい風邪やインフルエンザに強くなるのも一つの特徴です。
気持ちよくてすぐ寝てしまいます。空気も汚れないのはいいですね。灯油代もかからなくなり、電気代だけなので経済的にも大助かりです。
②熱源が見えないから安全
ストーブなどの場合は床上に熱源が出ているため、赤ちゃんや幼児がいる場合は危険です。何も知らずに触ってしまいやけどをしてしまうなどはよくあることです。
その点床暖房の熱源は床下にあるため、見ることもできませんし、触ることもできません。お子様が部屋を走り回っても、暖房でやけどしてしまうのではないかというハラハラした気分になりません。さらにお部屋がすっきりして、ストーブなどの暖房が場所を取らないことも大きなメリットです。
③自然と家族が集まる
床暖房を導入いただいたご家庭からよくいただくお話は、
「床暖房を導入した部屋に家族が自然と集まるようになった」
ということです。床暖房を全部屋に導入するには少しコストが高いため、家族が集まるリビングに導入というご家庭が多いです。自然で快適な温かさの床暖房が心地よく、ついその部屋にいたくなってしまい、家族みんなで過ごす時間が自然と増えているようです。
床暖房にはデメリットもあります
『快適な暖房』として、メリットが多い床暖房ですが、デメリットもあります。
- エアコンやストーブに比べて、暖まりが遅い。
- 温水式及び電気式床暖房の場合、光熱費が高くなる。
- 一般的な暖房に比べると、初期費用も高くなる。
- フローリングがメインとなっており、畳の床暖房が難しい。
しかし、近年では技術の進歩により上記のようなデメリットも解消された床暖房もあります。その床暖房については、3章でご紹介させていただきます。
2 床暖房リフォームで失敗しないための予備知識
床暖房を設置したものの、「大きなお金を払ったのに、想像していたほど暖かくならなかった」や「住みづらくなってしまった」などが発生してしまうことがあります。
そうならないためにも、ここで紹介する床暖房リフォームに必要な考えるべき事項を予備知識として持っておいてください。
部屋の温まり具合に直結する敷き込み率
床暖房は、「床下に熱源となるものをどれだけ敷くか?」がカラダの温まりはもちろんのこと、お部屋の温まり方に直接影響します。各床暖房メーカーはお部屋を暖めるのに必要な最低敷き込み率を60%としています。
例えば、10畳の部屋に6畳分の床暖房を設置したら、敷き込み率は60%になります。
どのように配置するかも重要
上記の例のように、特にリビングなど大きな部屋では家具があったり、めったに人がいることがない部分に床暖房を設置する必要がありません。
リビングなど大きな部屋に設置する場合は、家族がよく座る場所に集中して設置するようにしましょう。
もちろん、敷き込み率を100%にする必要はありません。筆者としては、70%~80%あれば十分温まることができると考えています。
生活が変わるかも?床の高さ上がり
床暖房の設置方法として、
・現状あるフローリングを全て剥がしてから設置する方法(床めくり工法)
・現状あるフローリングの上に設置する方法(上貼り工法)
があります。
原則、床めくり工法は現状のフローリングを剥がして、新しいフローリングを貼るため、床の高さは今まで通りの高さになります。
上貼り工法の場合は、必ず床の高さが上がります。上がる高さも少なくても10mm以上です。
段差が発生した部分は滑らかになるような調整材を使用するので、見た目上はきれいに出来上がります。しかし、部屋内で移動などする場合は慣れるまで高さがあることに不自由を感じることもあるでしょう。また、うち開きの扉などがある場合は、必ず段差が発生します。
「どの程度フローリングの高さが上がるのか?」「上がってしまった部分はどのように対処するのか?」を事前に施工店に確認しましょう。
ちなみに実際に上貼り工法にてうち開きドアの部分に段差ができたお客様の声をご紹介します。
まさかそんなにかかるとは!床暖房の光熱費
床暖房の光熱費はほかの暖房機器に比べると高くなることが多いです。
リフォームで床暖房を導入して、快適だからとずっと使っていると、翌月の光熱費の請求はすごい額になってしまうこともあります。それをきっかけにせっかく導入した床暖房をあまり使用しなくなったり、控えめに使うようになってしまいます。
床暖房の温まりが遅いことが原因
これは、床暖房によって暖かいと感じるまでに時間がかかることが大きな原因です。床暖房で暖かくなるまではエアコンやストーブなど、他の暖房機器に頼るしかありません。その間は、床暖房+他の暖房機器分の光熱費がかかるため、高くなりがちになってしまいます。
床暖房を導入する際は、どれだけ早く温かさを感じることができるか?を考慮して選ぶ必要もあります。
思わぬ落とし穴?床下の断熱は?
意外と気にすることがない、床下の断熱部分。実はこの断熱が弱いと、床下に床暖房の温かさが逃げてしまうため、床暖房の効果が半減。
「どれくらいの断熱が必要か?」は各メーカーにより異なりますが、施工前にしっかりとメーカーもしくは販売店に確認しましょう。
なお、断熱材や量については、家の図面を見ればほとんどわかりますが、わからない場合は床下で直接確認する必要があります。
どうしたらいいの?工事期間中の生活
床暖房の工事はお部屋に対して行うため、工事期間中は対象のお部屋を使用することができません。全ての部屋をまとめて工事することはほとんどないですので、わざわざホテル生活をする必要はありませんが、やはり快適に過ごすのは難しいところ。
最短で1日工事もあり!
床暖房の工事期間は通常4日~1週間はかかります。しかし、メーカーや工事内容により、最短で1日で終了するリフォーム工事もあります。※
工事期間中という短い期間の我慢とはいえど、大きなストレスになりますので、できるだけ工事期間が短くなるメーカーや工事方法を選ぶようにしましょう。
※遠赤外線式床暖房「遠赤王」の畳床暖房やフローリング床暖房(上貼り工法)の場合、8畳までの工事であれば、ほぼ1日で完了します。
3 床暖房には温水式・電気式・遠赤外線式がある
床暖房には現在、「温水式」「電気式」「遠赤外線式」とあります。大きな違いは、
『床の温め方』
です。
床暖房の特徴を簡単にまとめました!
方式 | 特徴 | リフォーム費用 | 温まりの速さ |
---|---|---|---|
温水式 | 床下にある配管内のお湯で床を温める | 高 | 電気式よりは早い (45分~1時間) |
電気式 | 電気パネルなどの発熱により床を温める | 低 |
時間がかかる |
遠赤外線式 | 遠赤外線の力で床を温める | 高 (特別企画により『低』もあり) |
早い (最短10分) |
次項以降に各床暖房方式について触れていきます。
温水式床暖房
温水式床暖房とは、床下に配管を入れて、配管の中を温水が通ることによる熱で床(フローリング材)を温めて、床暖房を実現します。
床を温める元となる温水を作る温水器は電気、ガス、灯油などがありますが、それは温水を作る原理が異なるだけで、床暖房としての性能はそれほど変わりません。
【温水式床暖房の特徴】
温水式は、床下に配管を這わせます。その配管に温水器で温めたお湯を通すことで、床を温めます。
温水床暖房の例(画像はガス式温水床暖房) ※引用元:http://rinnai.jp/products/living/floor_heater/flh_hw_point
また、温水床暖房には、上記の図でいう『熱源機』にいろいろな種類があります。
方式 | 特徴 |
---|---|
電気式 (ヒートポンプ式) |
【温める方法】 【主な特徴】 |
ガス式・灯油式 |
【温める方法】 【主な特徴】 |
一般的に『ガス式床暖房』『ガス床暖』と言えば、『ガス式温水床暖房』になります。
【温水式床暖房のメリット・デメリット】
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
電気式 (ヒートポンプ式) |
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|
ガス式・灯油式 |
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電気式床暖房
床下に電気により発熱するパネルや線を設置し、それらから発せられる熱で床(フローリング材)を温めることで、床暖房を実現します。
【電気式床暖房の特徴】
電気式は、床下に電気により発熱するものを配置します。その発熱体により床を温めて、床暖房を実現します。
電気式床暖房には多く種類があり、
- 蓄熱式
- PTC式
- 電熱線式
があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
蓄熱式 |
【温める方法】 【主な特徴】 |
PTC式 |
【温める方法】 【主な特徴】 |
電熱線式 |
【温める方法】 【主な特徴】 |
【電気式床暖房のメリット・デメリット】
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
蓄熱式 |
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PTC式 |
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電熱線式 |
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遠赤外線式床暖房
床下に遠赤外線をふく射する発熱体を敷き、それに電気を通すことで、遠赤外線が床下からふく射されます。その遠赤外線により床(フローリング材)が温められ、床暖房を実現します。
熱ではなく、遠赤外線という光で床を温めることができるので、断熱性能が高い和室などの畳の下にも床暖房を設置することが可能です。
遠赤外線の人への効果については「美容・健康・医療で大活躍!遠赤外線に秘められた6つの効果!」をご確認ください。
【遠赤外線式床暖房の特徴】
遠赤外線式は大きく分けると『電気式床暖房』に分類されます。ですが、根本的に床を温める原理が異なるため、本記事では別の扱いにしています。
電気の力で床暖房用発熱体から遠赤外線をふく射し、床材を遠赤外線の力により温めます。遠赤外線で温まった床材は、温水式や電気式で温まった床材とは異なり、自己発熱するため、床が冷めづらくランニングコストが他の床暖房に比べると安く抑えられます。
また、ほとんどの遠赤外線式床暖房の発熱体は「シート形式」となっている。
遠赤外線式床暖房の発熱シート例(写真は光健康床暖房『遠赤王』(http://ensekiou.com)のもの)
また、遠赤外線式床暖房ならではの特徴の1つに、『畳床暖房』ができることです。畳床暖房ができると、リビングの一角を床暖房にしておっしゃれな空間を演出することが可能です。
【遠赤外線式床暖房のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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リフォーム費用を0円にすることも可能
ご紹介させていただいた遠赤外線式床暖房『遠赤王』では、床暖房を0円で導入できる特別宣伝企画を実施しています。すべての方が対象となるわけではありませんが、対象となった場合、
- 最高級健康光床暖房
- 床面リフォーム
が実質負担0円で導入できます。
あなたが対象かどうか調べるには、以下のURLからシミュレーションのお申し込みをしてください。
4 床暖房リフォームに関するQ&A
床暖房リフォームをするに際に気になるよくある質問についてまとめました。
もちろん、マンションでも施工可能です。
ただし、温水式床暖房の場合は配管を考慮する必要があります。また、電気式のヒートポンプは熱源機が大きいため、マンションではほぼ設置できないと考えてください。
マンションで床暖房リフォームする場合は、配管を必要としなく、床の厚みが変わらずに済む薄型の遠赤外線式床暖房がオススメです。
1日で完了するものもあれば、1週間ほどかかるものもあります。
工事期間は導入予定の床暖房種別及び工事方法で異なります。
最短で1日、通常3~4日、広いお部屋などの工事の場合は1週間ほどかかる場合もあります。
また、契約から工事完了まで準備などにより1か月程度かかる場合があります。冬直前に契約などを行うと、混雑状況によっては、冬の前半は床暖房なしということになってしまいます。
詳しくは導入予定の床暖房メーカーにお問い合わせください。
Q.マンションでも床暖房リフォームは可能ですか?
A.もちろん、マンションでも施工可能です。
ただし、温水式床暖房の場合は配管を考慮する必要があります。また、電気式のヒートポンプは熱源機が大きいため、マンションではほぼ設置できないと考えてください。
マンションで床暖房リフォームする場合は、配管を必要としなく、床の厚みが変わらずに済む薄型の遠赤外線式床暖房がオススメです。
Q.工事期間はどれくらいかかるの?
A.1日で完了するものもあれば、1週間ほどかかるものもあります。
工事期間は導入予定の床暖房種別及び工事方法で異なります。
最短で1日、通常3~4日、広いお部屋などの工事の場合は1週間ほどかかる場合もあります。
また、契約から工事完了まで準備などにより1か月程度かかる場合があります。冬直前に契約などを行うと、混雑状況によっては、冬の前半は床暖房なしということになってしまいます。
詳しくは導入予定の床暖房メーカーにお問い合わせください。
Q.床暖房を導入したけど、あまり暖かさを感じない・・・
A.敷き込み率が足りているか、故障していないか確認しましょう
床暖房を導入する場合、敷き込み率は60%以上をどのメーカーでも推奨しています。15畳のリビングであれば、少なくとも9~10畳ほどの床暖房パネルを敷く必要があります。それでも、温水式や電気式の床暖房であれば、暖まるまでに1時間~2時間ほどかかることもあります。遠赤外線式床暖房であれば、最短で10分ほどで温まる商品もあります。
遠赤外線式床暖房の場合は、床材自身が自己発熱するため、暖かさが感じやすいでしょう。
それでも暖かさを感じられない場合は、故障もしくは床下の断熱不足の可能性もあります。詳しくは床暖房販売店にお問い合わせください。
Q.温水式床暖房って床下が結露しないの?
A.最新の温水式床暖房であればしません。
古い温水式床暖房であれば、配管の材質上、結露して床下が大変な状態になってしまうことがありました。ですが、現在の配管は樹脂でできており、結露しないようになっていますので、安心してください。
Q.家が古いけど大丈夫?
A.もちろん大丈夫です!
家が古いお宅にこそ、床暖房は最適です。すきま風や断熱性などが低い場合はエアコンやストーブで部屋を暖めるのに時間がかかりますが、床からのふく射熱により体を温める床暖房であれば問題ありません。
Q.メンテナンスは必要なの?
A.基本的にはメンテナンス不要です。
床暖房はエアコンのフィルター掃除などのような定期的なメンテナンスは基本的に不要です。ただし、故障となってしまった場合は、床暖房という特性上、故障個所の特定が困難です。その際は、修理費がかかってしまいます。特に温水式床暖房の室外の熱源機の修理に関しては費用が高くなりがちです。
畳床暖房などであれば、畳をめくるだけなので、故障個所の特定も簡単にでき、修理が容易です。
5 床暖房はとっても快適(まとめ)
床暖房を導入するメリットは感じていただけましたでしょうか?
【床暖房のメリット】
- 空気が乾燥しない
- ふく射熱で温めるから快適な温かさ
- 熱源が見えないから安全
お子様がいる家庭もそうですが、ご老人がいるご家庭などでも乾燥が防げるので、オススメです。
遠赤外線床暖房でしたら、寝ているだけで、テレビを見ているだけでなど、家にいながら健康になれる床暖房です。遠赤外線床暖房でもオススメは『遠赤王』になりますので、ぜひ、0円導入などを検討してみてください。
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