暖かくなったり、肌寒かったりと、気温の変化が激しい日が続きますね。
みなさんは、体調管理などは大丈夫でしょうか?
年度始まりなこともあり、益々忙しい毎日を送っているかと思います。そんななかで、風邪なんて引いてしまったら厄介ですよね。仕事は休めないのに、体はしんどい…
少しでも、そんな方々の助けになれればと思い、本記事では「風邪を少しでも早く治す食べ物」をご紹介します。
目次
1 食べ物で風邪を治す!
食べ物は、私たちが健康でいるために、実に大きな役割を果たします。なにもそれは、健康であるときだけには限りません。体調が悪いときにこそ、薬と同じくらい重要なのが「食事」です。
風邪に効果的な食べ物5選
では、具体的にどんな食事をすれば良いのでしょうか?まず初めに、風邪によく効く食べ物を、5つご紹介します。一つだけでも、食べないよりは効果的ですが、できるだけ全てをバランスよく摂ってほしいですね。
柑橘類
柑橘類の中で特におすすめなのが「みかん」です。みかんには、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCには、免疫細胞を活性化させ、白血球の働きをサポートしてくれます。
みかん1個には、このビタミンCが35㎎配合されています。これはビタミンCの1日分の推奨量の約1/3を占めます。つまり、みかんを1日3つ食べれば、1日に必要なビタミンCが、全て摂れるのです。
また、みかんには「抗酸化作用」の含まれています。
緑黄色野菜
次に「緑黄色野菜」です。緑黄色野菜には、ビタミンAが多く含まれています。ビタミンAの主要な成分である「レチノール」は、目・鼻・喉の粘膜を保護する効果があります。
特に、モロヘイヤ・ニンジン・春菊は、ビタミンAの含有量が多く、おすすめです。
また、みかん同様「抗酸化作用」もあります。「抗酸化作用」については、後ほど詳しくご説明します。
ニンニク
「ニンニク」は、予防・改善のどちらにも効果的です。血流増加・体温上昇作用が、免疫細胞の動きを活性化させます。つまり、免疫力を高める効果が期待できるのです。また、ウィルスによる、炎症を抑え、痛みを軽減する効果も望めます。
免疫力を上げることは、病気の治癒効果だけでなく、健康な状態での予防にも効果的です。
玉ねぎ
「玉ねぎ」に含まれる糖質とアリシンには血をサラサラにする効果があります。血をサラサラにすると、風邪を治すことに対し、どのように有効的なのでしょうか?ポイントは、血流が促進されることにあります。
血流が促進されると、体を温める効果が期待できます。風邪をひいたときに大切なことは、体を冷やさないことです。体を内側から温めることで、免疫力の活性化を期待できます。
生姜
「生姜」は、万病に効く食べ物として有名ですが、風邪に対しても例外ではありません。生姜には体にとって有益な、多くの成分が含まれています。例えば、
・免疫力の向上
・喉の痛み改善
・殺菌効果
・冷え性改善
・血行促進
などが挙げられます。詳しい生姜のパワーについては、次章でご説明します。
2 一番のおすすめは「生姜」
第1章の後半で登場した「生姜」は、実に多くの効果が期待できる食品です。
では、いったいどのような効果があるのでしょうか?この章で、詳しくご説明します。
風邪に必要な2つの効果
生姜の力についてご説明する前に、「そもそも風邪を治すために必要なものってなんなの?」という疑問を解決します。
腸内環境を整える効果
ウィルスが入り、腸内環境が悪化すると、腸内に悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌は、有害物質を作り出します。そして、この有害物質が免疫細胞を攻撃し、結果として免疫力が下がるという仕組みです。
なのでここで、腸内環境を改善して善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えます。
抗酸化作用
抗酸化作用は、免疫力を上げることにとても役立ちます。抗酸化作用とは、活性酸素を無害化させる働きのことを言います。
なぜ、活性酸素があってはいけないのでしょう?活性酸素は、体内で白血球がウィルスと戦うために必要なものです。しかし活性酸素は、多ければたくさん戦えるというわけではありません。活性酸素が多すぎてしまうと、白血球を傷つけてしまい、逆効果となります。
そこで抗酸化作用が必要になるというわけです。活性酸素を無害化し、白血球を守ってくれます。
生姜をお勧めする理由
ここまでで、風邪を治すためにどんな作用が必要なのか、分かっていただけたことでしょう。ではここからは「生姜」がなぜおすすめなのかを、ご説明します。
生姜には2つの作用が期待できる
風邪を早く治すために
・腸内環境を整える
・抗酸化作用が必要
が必要であることは、前述したとおりです。
生姜には、なんとこの2つの効果が、どちらも含まれているのです。
第1章でご紹介した食品(生姜は除く)は、2つの効果のうちどちらかが含まれているものでした。しかし、どうせ食べるのであれば、1種類でどちらの効果も期待できるものがいいですよね?それが「生姜」です。
生姜は胃も守る
生姜は、腸内の環境を整えるだけでなく、内臓全般に優しいのです。特に、消化が良く胃に優しい点が重要です。みなさん風邪を引くと、薬を飲みますよね?しかし、薬というのは大抵、症状を抑えることができますが、その分胃に負担がかかってしまうことは避けられません。たとえ、強い薬を飲んでいなくても、負担は掛かっています。
そうした負担を、軽減し胃を守ってくれるのが「生姜」です。
薬の効果を、十分に発揮させるためにも、生姜の存在は欠かせないということが、わかっていただけたのではないでしょうか。
管理栄養士・亀崎智子さんも絶賛!
「生姜がすごいってことはわかったけれど、ネットって色々な情報があるから何が正しいのかわからない…」そんな人のために、食と健康のプロである、管理栄養士・亀崎智子さんが書かれた記事をご紹介します。
管理栄養士もおすすめ
亀崎智子さんの記事には、生姜に含まれている成分とその効果について、次のようなことが書かれています。
・シンゲロールには、胃の調子を整え、免疫力を高める効果がある
・ショウガオールには殺菌、抗酸化作用がある
・ショウガオールには鎮痛作用がある
さらに、生姜の殺菌・抗酸化作用は、がん予防にも有効なほど強力であることがわかります。
生姜を効率的に食べる
どうせ食べるのであれば、より効率的に摂取したいですよね。 次に、生姜の効率的な食べ方をご説明します。
少量ずつでOK!
生姜は、成分が多く詰まっている分、ごく少量でも十分な効果が期待できます。
1日の摂取量は10gです。これはスライス状であれば6枚分、すりおろしたものであれば小さじ1程度となります。
気を付けたいのは、一度にたくさん食べたからといって、効果が大きくなるわけではないという点です。薬と同じ様に、考えると良いでしょう。生姜そのものを食べるというより、調理したものに薬味として加える程度をお勧めします。
半生状態がベスト!
次に、食べるときの調理についてです。生姜の成分である、シンゲロールは加熱すると、ショウガオールへと変化します。しかし、効果はどちらも少し異なります。なので、一番お勧めするのは、少し加熱した「半生状態」です。半生状態で食べることによって、シンゲロールとショウガオールのどちらも同時に摂取することができます。
3 普段から風邪予防をしよう
ここまでは、風邪を引いてしまったときの改善方法について、ご紹介してきました。
しかし、そもそも風邪を引かないようにすることが、一番理想的であることは言うまでもありませんよね。3章では、改善方法ではなく、予防方法についてご紹介します。
風邪予防に有効な食べ物3選
普段の食生活で、風邪予防ができていれば、季節の変わり目や冬であっても怖いものなしですよね。ここでは、風邪予防に効果的である食べ物を3つご紹介します。
卵
卵の白身に含まれる「塩化リゾチーム」という成分は、菌やウイルスを殺すだけでなく、免疫力を高める効果もあります。
さらに、卵全体に含まれている「シスチン」というアミノ酸も、自然免疫力を高める手助けをするので、風邪の予防に効果的です。
納豆
納豆は発酵食品なので、消化にとても良いです。さらに肉類よりも良質なたんぱく質が豊富に含まれています。また、ウイルスや病原菌の殺菌効果も期待できます。
しかし、注意したいのが納豆の食べ方です。納豆の効果を妨げてしまったり、非効率的な食べ方をご紹介します。
【納豆のNGな食べ方】
・朝食べる
・1日何パックも食べる
・加熱する
納豆を効率的に摂取するには「夕食に1パックだけを、そのまま食べる」ことがおすすめです。
梅干し
梅干しには、梅干し由来のポリフェノール「エポキシリオニレシノール」が含まれており、この成分がウイルスの増殖を抑制します。また、インフルエンザウイルスにも効果的です。
しかし、注意するポイントがあります。それは梅干しの種類です。梅干しであれば何を食べても、同じように効果が期待できるというわけではありません。以下の条件を満たした梅干しを選びましょう。
・合成添加物は使用していない
・天然塩を使っている
・保存料を使用していない
・有機栽培の梅を使っている
以上の条件を満たしている梅干しを、1日5粒食べると良いでしょう。
4 食事以外にも気を遣おう
ここまで、食生活に限定した情報をご紹介しました。しかし、どんなに食生活だけに気を配っていても、十分ではありません。寝不足が続いたりしていては、風邪を防ぐことはできません。
・十分な睡眠
・バランスの取れた食生活
・手洗いうがいをする
・適度な運動をする
・体を冷やさない
など、基本的なことにも気を配って生活しましょう。
5 さいごに
いかがでしたでしょうか?私たち人間の体は、様々な働きをもった臓器・成分でできており、それらが絶妙なバランスを保ちながら互いに作用しあっています。
なので、どこか1か所だけに気を付けることは、あまり効果がありません。大切なことはバランス良く気を付けることです。意識して、風邪に有効な成分を摂りつつ、他の栄養素も摂るようにしましょう。
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