治療費

2017.12.8

【知っておきたい】がん治療費用の現実!保険診療と自由診療の種類

がんの宣告を受けることはご自身にとってもご家族にとっても非常にショックが大きいものですが

現代においてがんは不治の病ではありません。

様々な治療法が出てきており、治療法の選択の幅は広がっています。

しかし選択肢がたくさんあるということはそれぞれの治療法で費用がまったく違うということです。

本記事では、保険のきく標準治療から、代表的な自由診療の治療法を取り上げ

どれぐらいの費用がかかるのかをまとめました。

現実問題としてお金は大きく関わってきますので、がん治療選びの参考にしていただければと思います。

1 標準治療(手術・抗がん剤・放射線治療)の費用

ガン治療には様々なものがありますが、手術、抗がん剤、放射線治療は保険がきくため

メジャーな治療法となっています。三大療法とも言われます。

治療法 費用 健康保険
手術 30万~150万 適用
抗がん剤(化学療法) 100万 適用
放射線 60万 適用

健康保険を使えば上記の3割負担になります。

また、高額療養費制度がありますので、月々の負担は最高でも約9万円となります。

1-1 手術

がんがさほど大きくなくて、転移もない初期のうちならば、手術が最も効果的な治療法と言えるでしょう

多くの場合、治療の有力な選択肢となるでしょう。

以前は切開を伴うことや全身麻酔の使用などにより、患者さんの肉体的な負担が大きかったのですが

近年では内視鏡で行える方法が開発されてきたため、

患者さんへの負荷が少なく入院日数も短縮される傾向にあります。

費用は手術部位やその内容、どのような手法で行うかによってかなり開きがあります。

たとえば胃がんの手術の例ですと、内視鏡を使った胃粘膜の手術で30万円前後、

胃の一部を切除するような大がかりなものでは130万円程度になることもあります。

1-2 抗がん剤治療(化学療法)

抗がん剤やホルモン剤を使用した治療です。

がん組織が全身に転移している場合や、手術後の再発防止のために用いられる全身治療です。

抗がん剤というと「副作用が辛い」という話をよく聞きますが、

これは抗がん剤が正常な細胞にも作用するために起こるもので、そうした意味での体への負担はあります。

化学療法ではどんな薬剤をどのようなサイクルで用いるか、そのプランニングが重要で、

効果を見ながら細かく調整して治療を進めます。

そのため1回の治療に6週間ほどかかることが多く、また費用も100万円ほどになります。

1-3 放射線治療

がんに向けて放射線を照射し、がん細胞を破壊しようという治療です。

体の外から照射するものと、放射線を放つ物質を体内に入れて狙ったがんを叩くという、2種類の方法があります。

放射線治療は小さながん病巣に用いられることが多く、その費用はおおよそ60万程度です。

 

1-4 先進医療

健康保険は使えず、すべて自己負担となります。

がん治療の分野は研究開発が活発に行われており、その一部は先進治療として活用されています。

未承認の抗がん剤や重粒子線治療・陽子線治療などですが、これらは保険適用外であるため非常に高額で、

数百万~1千万円以上にもなることがあります。

先進医療は保険がききませんが、厚生労働省が定める治療で、保険診療との併用が認められています。

2 自由診療の費用

自由診療は保険がきかないので費用面の負担は大きくなります。

また、各病院、クリニックによっても価格設定はバラバラです。

しかし標準治療ではなかなか効果が出ず、自由診療を選択して治ったという例もたくさんあるので

ご自身に合った治療法があるかもしれません。

がんの自由診療の中で代表的な免疫療法、温熱療法、漢方、ビタミンC療法の費用についてご紹介します。

治療法 費用 健康保険
免疫療法 100万~400万 適用外
温熱療法 1万8000円~/1回 適用外
漢方 2万円~ 適用外
ビタミンC療法 2万円~/1回 適用外

2-1 免疫療法

自分の血液に含まれる免疫細胞を取り出し、外で培養し、それを体内に戻すことで免疫力を高め

がんを攻撃するという治療法です。

その費用は高額で、1回あたりの基本料金は20万円前後です。

これを複数回繰り返すことになりますから、トータルでは100万~400万円ほどにもなります。

2-2 温熱療法

熱に弱いがん病巣を温めることで治療効果を狙うこの治療法は、一部が保険診療として認められています。

ただし回数に制限があり、それを超えると自由診療となります。

自由診療部分の費用は使用する医療機器などによっても変わりますが、

局所的な温熱療法ですと1回1万8000円ほどになります。

2-3 漢方

保険診療では病気に対する処方が厳格に規定されているため、

患者さんに合わせたオーダーメイドの処方ということができません。

それを嫌って自由な配合を行うと、自由診療の扱いになります。

費用については、がんの部位や治療の目的(再発予防、抗がん剤の副作用軽減、がんそのものの治療等)によって

配合が異なるため、一概には言えませんが、1ヶ月あたり2万~6万円というところです。

2-4 ビタミンC療法

この治療に用いるのは一般の安価なビタミンC溶液ではなく、非常に高濃度に精製したものです。

そのため、薬剤そのものが高価で、1回の治療費は2万円前後というところです。

いずれも手術のように「1回治療を受ければ終わり」というものではなく、

症状に合わせて継続することが前提ですから、合計するとかなりの金額になってしまいます。

 

3 継続的にかかってくる治療費

がん治療にはさまざまな種類があり、大体の目安は1、2章で述べた通りですが、

気を付けなければならないのはどの治療も総じて時間がかかるということです。

時間がかるということは、継続的に費用がかかるということです。

3-1 手術の場合

手術そのものは部位によっては数十万円で済むこともあります。

しかし日帰りや数日での退院はなく、一般的には2~3週間の入院期間が必要です。

入院をする際の日用品や身の回りの物の用意、家族が病院に見舞いに来る際の交通費、ライフスタイルの変化による外食の増加、などで出費が増えることが多々あります。

自営業の方でしたらその間の収入がなくなってしまいます。

3-2 抗がん剤治療の場合

抗がん剤や放射線は通院でも受けられます。

しかし一般的には3~6週間を1サイクルとして

様子を見ながら治療が行われるため数か月に及ぶ場合も多くあります。

しかも副作用が強く現れる人もいるので、そうなると仕事どころではありません。

治療費が継続的にかかる上、仕事もできないとなれば家計には大打撃です。

3-3 収入減が家計を圧迫する

治療費として出ていくお金も痛いですが、働けなくなり収入が減るというのも問題です。

傷病手当や福利厚生が使える会社員はまだしも自営業の方はさらに大変です。

4 がん保険でオススメのもの

がん治療にはお金がかかりますが、うまく保険で賄えれば経済的負担がぐっと減ります。

がん保険への考え方は人それぞれですし、そもそも加入しないという選択肢もありますので

あくまで1例としてお伝えいたします。

4-1 がん保険は一時金が多く出るものを

がん保険は、「がんと診断されたら一時金がたくさん出るもの」がおすすめです。

最初に手元にたくさんお金があれば治療の選択の幅が広がるからです。

標準治療、自由診療、または併用するのも治療初期にお金があれば有利です。

4-2 先進医療特約は確認が必要

「自分は先進医療特約に入っているから大丈夫」という方もいると思います。

確かに高額な先進医療費が保険で賄えたら心強いです。

しかし、先進医療特約には「ステージ〇のがん」「この療法との併用時は不可」など

細かい規定があります。

そこまで完全に理解して契約をしている人は少ないと思いますので

心配な方は保険会社に問い合わせてみることをオススメします。

まとめ

代表的ながん治療の費用について見てきましたが、どんな印象をもたれたでしょうか。

ただ単にその治療を受けるときにかかるお金だけでなく、

治療を受けた後もどういう費用がかかるのか、

どういうライフスタイルになりそうか、

など総合的に判断する必要があります。

がん治療は継続的な出費と収入減を覚悟しなければいけないという非常につらいものです。

しかし生活習慣の見直しなど自分の努力でカバーできるところもあります。

最適ながん治療を選択できるように、様々な角度から検討してください。

 

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