脳梗塞

2018.11.16

脳梗塞の前触れ症状とは?危ない8つの症状と危険な生活習慣

「ある日突然倒れて帰らぬ人になる」

・・・怖いことですよね。突然倒れてしまう理由は様々ですが、中には倒れる前に「前触れ」と呼ばれる症状が出ることがあります。

倒れる前に前触れの段階で食い止めることができれば、そのあとの重大な疾患に繋がらずに対処することができます。でも、そのためにはどんな前触れがあるのかを知らなくてはなりません。

この記事ではとくに脳梗塞の前触れにはどんなものがあるのかをお伝えします。

脳梗塞を含む「脳血管疾患」は現在では死亡原因の4位になっています。一昔前までは死亡原因1位だったのですが、現在は医療の発達によって、倒れてすぐに亡くなるということは少なくなっています。

ですが、亡くならなくとも後遺症に苦しめられている方や、寝たきりになってしまうことも多く、寝たきりになる原因の1位は脳血管疾患で倒れたことによるものです。

一言で言うと「一度倒れたら無事ではすまない場合が多い」ということです。

腹水盆に帰らずです。今のうちから脳梗塞や前触れの知識をつけておき、いざと言うときに備えましょう。

1 脳梗塞の前触れ

前触れが出てくる状態は脳梗塞の状態としてはかなり危険なところまできています。以下の症状が出てきた場合は「時間ができたら病院にいこう」ではなく、すぐに病院に行ってください。

1-1 脳梗塞の前触れ症状の代表例

・体の半身の手足がしびれる

・めまいがしてまっすぐに歩けない

・手の力が抜けて急に箸やペンを落としてしまった

・力はあるのに立ち上がれない、歩けない

・舌がもつれてしゃべれない

・相手の言うことは理解できても言葉が出てこない

・ものが二重に見える

・片方の目で一時的にものが見えなくなる

そのほか、

・顔がゆがむ

・突然の激しい頭痛

なども前触れ症状の場合があります。

1-2 前触れ症状はなぜ起こるのか

前触れ症状は「一過性脳虚血発作(TIA)」と言います。

一時的に脳の血管が詰まることによって突然おこり、数分~数十分、長くても24時間以内に症状が消えてしまいます。これは血栓で脳の血管が詰まることによって起こるのですが、血栓が溶けて消えてしまえば血流が再開して症状も治まります。

すぐに症状が治まってしまうので軽視しがちですが、この症状が出た人の約30%はその後、脳梗塞を発症しています。また、TIAの発症直後ほど脳梗塞を発症する危険が高まりますので、上記の症状が現れたらすぐに専門機関を受診しましょう。

1-3 FASTを覚えておこう

脳梗塞で倒れた場合は時間との戦いです。

倒れた場合、一刻も早く病院に運ばなければいけません。脳梗塞などの脳血管疾患で倒れたかどうかの判断として

「FASTチェック」

というものがあります。

Face(顔)

Arm(腕)

Speech(会話)

Time(時間)

の頭文字からとったもので、「顔」「腕」「会話」に異常が見られる場合は、発症「時間」をチェックしようというものです。

Face:顔の異常

顔のゆがみのことです。脳卒中を起こすと顔の左右どちらかにゆがみが起こります。「イー」と発音してもらうとどちらかにゆがみが現れます。

Arm:腕の異常

目を閉じ、手のひらを上に向けた状態で両腕を上げてもらうと、脳卒中を起こしている場合、片方の手が下がっていきます。

Speech:会話の異常

ろれつが回らない、言葉が出てこない、こちらが言っていることを理解できないなどの障害が現れる。

上記のうちどれか1つでも当てはまる場合は発症した時間をチェックしてすぐに救急車を呼びます。

Time:一刻も早く対処

発症後6時間以内であれば血行再建療法を行えるので早く対処することがカギ。

2 脳梗塞を起こしやすい人

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまい脳細胞が壊死してしまうことによっておこります。

脳梗塞を起こしやすい人=血管が詰まりやすい人

ということです。

2-1 脳梗塞を引き起こす血管の状態

動脈硬化になっていると血管は詰まりやすくなり、脳梗塞も起こしやすくなります。

具体的には以下の状態が進むと脳梗塞で倒れる危険もそれだけ高まります。

細い コレステロールが血管内に溜まり、細くなってしまう
濃度 血中のコレステロールの濃度が高くなりいわゆる「ドロドロ血液」になってしまう
固まりやすさ 血液がドロドロになってくると流れづらくなり、固まりやすくなってくる
粘着度 血漿という液体成分と赤血球などの固形成分からなっている血液だが、固形成分が多くなると粘着度が高くなり詰まりやすくなる

2-2 脳梗塞を引き起こす生活条件

脳梗塞は生活習慣からくる血管の異常が引き金になることが多い病気です。

そのため、日常生活をどのように送るかも脳梗塞予防には重要です。

以下の生活習慣に心当たりがある方は脳梗塞のリスクが高いので意識して生活を改めるようにしましょう。

過労 

過労からくる睡眠不足やストレスは高血圧、糖尿病、心臓病、脳血管疾患のリスクが高まります

不規則な生活・ストレス

不規則な生活やストレスも生活習慣病のリスクが高まります

睡眠不足

睡眠が不足すると体の機能の回復が十分にできず、疲労がたまっていきます

風邪、下痢など

風邪や下痢などで体調を崩しているときはいつもより免疫力が落ちている状態で症状が現れやすいです

寒冷

寒いところにいると体が熱を逃がさないようにするため血管が収縮し、高血圧の原因になります

急激な温度差

急激な温度変化は血管に負担をかけます。例えば熱いお風呂に入っていて体が温まったところで寒い脱衣所に出ることで急に血圧が上がり倒れてしまう「ヒートショック」という現象も近年問題になっています。

多量の飲酒

多すぎる飲酒は糖尿病や生活習慣病のもとになり、血管にも負担をかけます

タバコ

タバコには様々な有害物質が含まれており、健康に害を及ぼします

3 脳梗塞にならない生活習慣

脳梗塞は生活習慣病や糖尿病、高血圧の果てに発症する病気です。

そのために脳梗塞の予防はそのまま生活習慣病の予防ということになります。

3-1 食事で気をつけること

・満腹はNG!腹八分目にする

・盛り付けは食べる量を考えて行う

・おかずは一人一人とりわける

・丼ものはそばやうどんとセットにしない

・肉料理より魚料理を選ぶ

・牛乳、ヨーグルトは低脂肪のものにする

・てんぷらやとんかつなどの揚げ物を食べ過ぎない

3-2 運動で気をつけること

・通勤、買い物などで一日30分以上歩く

・一日15分以上は自転車に乗る

・2~3階の移動ならエレベーターやエスカレーターを使わず階段にする

POINT

簡単にできる「マフラーカイロ」

脳梗塞は脳の血管に血の塊である血栓が詰まっておきる病気ですが、首にできた血栓が脳にいってしまい血管が詰まってしまうケースがあります。

首は脳に続く血管の分岐点であり、このような場所は血栓ができやすいといわれています。首に血栓を作らないようにするには日常的に首をよくほぐし、血液の流れをスムーズにしておくことが大切です。

このときに有効なのが「マフラーカイロ」です。

これは巻きやすいサイズに折ったマフラーに使い捨てカイロをはさんで巻くだけの簡単なものですが、効果的なのでやってみてください。

首の後ろを温めるようにするのがポイントです。

4 再発を防ぐ生活習慣

脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患の原因となる高血圧、糖尿病、脂質異常症などの「生活習慣病」は長年の食事や生活のスタイルが原因となっているため、再発を防ぐには生活習慣を見直す必要があります。

4-1 再発を防ぐ10の習慣

生活習慣を見直すには以下の10個の習慣を気をつけましょう。

習慣1 禁煙

習慣2 適正な食生活

習慣3 運動を続ける

習慣4 薬を飲み忘れない

習慣5 睡眠を十分にとる

習慣6 水分補給

習慣7 くよくよしない

習慣8 外出する

習慣9 節酒

習慣10 本人も家族も毎日を楽しく過ごす

4-2 前向きに生きること

脳梗塞で後遺症が残ってしまうと、そのせいで「人と会いたくない」と家に引きこもってしまいがちになります。ですが、障害と上手く付き合うには今までの交流に加えて新しい人間関係を気づくことが大事だといわれています。

たとえば

・リハビリのために通所施設に通う

・地域の趣味の講座に参加する

・天気のよい日は散歩に出かける

などもよいでしょう。精神と体は密接に関係していますので、精神の充実が回復への薬にもなります。

4-3 禁煙は必ず実行

喫煙は血液の粘り気を増し、血圧を上げることで動脈硬化を促します。さらにがんや心臓病などの原因にもなりますし、呼吸器系にも影響します。

禁煙の4つの工夫

宣言する

「禁煙します」と周囲に宣言し、監視してもらう

きっぱりやめる

「減らそう」ではなく、「絶対吸わない」と決める

口がさみしくなったら

お茶を飲む、ガムを噛む、歯を磨くなどをしてまぎらわせる

近寄らない

喫煙者に近寄ると吸いたくなるので避ける

まとめ

脳梗塞は生活習慣病が進んでしまった中で起こるひとつの結果です。

そして、一度発症してしまうと後遺症が残る可能性もあり、自分だけではなく周りの人にも影響を及ぼします。

前触れ症状があらわれたらすぐに病院に行くことはもちろんですが、現れないような生活を心がけるのが一番大切です。

自分の生活習慣に「危ないな」という心当たりがある方は今日からその習慣を少しづつ変えていきましょう。

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