「冷たい!」お子さまと遊ぶときに、手を握ってそんな風に感じたことはありませんか?
「足も触ってみると冷たい・・・。もしかして、うちの子は冷え性なんじゃないか?」
と心配になってしまいますよね?
一昔前は「子供は風の子」と言われていましたが、今では低体温の子供が多いようです。
これは、「冷える習慣」が作り出した結果ですが、「冷える習慣」をやめて「温まる習慣」に変えれば、子供の冷え性はもちろん、大人の冷え性も改善されます。
子供の冷えているサインや冷える原因となる習慣をわかりやすくまとめました。また、冷え性を改善する方法についてもまとめています。
1 子供は大人より冷えやすい
「子供って大人より体温高いよね~」と言いますが、ちょっと待ってください!実は、子供は大人より冷えやすいのです。
1-1 子供は大人より水分が多いから冷えやすいのです
大人の体の60%は水分で出来ているはご存知でしょうか?実は新生児は体の70%が水分なのです。
水分が多いものは冷えやすいイメージがありますよね?乾いたハンカチと濡れたハンカチだと、濡れたハンカチの方が冷たく感じると思います。
それと同じように新生児も大人に比べると体の水分量が多いため、冷えやすいのです。そのため、子供にはしっかりと冷え性対策をしてあげる必要があります。
1-2 この症状がでたら、冷えているサインです!
お子さまにこんな症状が出たら、冷えているかもしれません。
・鼻水がでる
・下痢
・おう吐
・発熱
・かぜ
・アトピー性皮膚炎
・ぜんそく
・夜泣き
・貧血
・疲れやすい
・イライラしやすい
・眠れない
など、このような症状がある場合、お子さまは冷えているかもしれません。
2 子供が冷える6つの原因・習慣
子供が冷えている原因は、体質だけではなく、生活習慣が大きく影響している場合があります。
2-1 いつも寝汗をかいているのは冷え性のサイン
「いっぱい汗かいてるね~。暑いね~。」は禁物です!いつも汗をかいている場合は、体温調節のための汗ではなく、体外に水分を排泄するための汗かもしれません。
2-1-1 寝汗は体の余分な水分を捨てています
運動して汗をかくのは、温まった体を冷やそうとするから。そのため、寝汗をかいていても「暑いんだろうな」としか思わないかもしれません。
しかし、いつも寝汗をかいている場合は、暑いのではなく体が冷えている場合があります。寒い時や寝ている時に出る汗は、体を冷やす余分な水分を捨てて、体を温めようとしている反応なのです。
2-1-2 暑そうでも体を温めよう!
いつも寝汗をかいている子供には、水を飲ませるのはNGです。体を温めて体内の水代謝をよくするために、腹巻を巻いてあげましょう。
腹巻でおなかを温めることは、体の中心から温めることができて、寝ている時以外にも効果的な冷え対策です。
2-2 薄味(減塩)は体を冷やします
世界的にみると日本人は塩分の摂りすぎといわれています。一定の減塩は大切ですが、天然塩などには体に大切なミネラルなども含まれますので、過度な減塩には気を付けてください。
2-2-1 塩分が足りないとミネラル不足や冷えの原因になります
塩分は体を温める食材であり、自然塩はミネラルなどを豊富に含んでいるため、体には必要不可欠です。
育児用ミルクがなかった時代、母乳が出なかったりした時の代用品としてみそ汁が使われていました。
昨今は、メタボリックシンドロームを気にするが故の減塩ブームとなっておりますが、過度な減塩は体が冷える原因となります。ただし、精製された塩はミネラルなど栄養分がほとんどないのでNGです。
2-2-2 ミネラルたっぷりのみそ汁をあげよう!
子供がみそ汁を飲みたがるのであれば、子供が本能的に塩分やミネラルを求めています。みそ汁であれば、子供に飲ませても問題がありません。塩分が気になる場合は、みそ汁を薄めて飲ませてあげるのもありです。
ただし、塩分を求めているからと言って、ポテトチップスなどお菓子などをあげ過ぎないように気を付けてください。
2-3 水分の摂りすぎは体を冷やします
「水分はいっぱいとろう」といいますが、冷たい水分や体を冷やすものを摂りすぎると、冷え性の原因になります。
2-3-1 余分な水分は体を冷やすスパイラルの元になります
水分を摂りすぎると、体内に余分な水がたまり、体が冷えてしまいます。そして、体が冷えることで水の代謝がうまくできなくなり、さらに水がたまりやすくなってしまいます。
体に水がたまってしまうと、下痢やおう吐、アトピー性皮膚炎などの症状があらわれます。さらに、漢方では余分な水が体にたまると、体が冷えて、頭痛や腹痛などの痛みが生じやすいと言われています。
2-3-2 水分補給には白湯や温かいほうじ茶で!
子供に水分を補給するときは、体を温める飲み物をあげましょう。水を温めた白湯や温かいほうじ茶、ウーロン茶などがおすすめです。ノンカフェインで赤ちゃんに良いとされる麦茶は、夏の暑い時期に飲んで体を冷やすものなので、おすすめできません。また、暑い時は冷たい飲み物ではなく、常温の水やほうじ茶、ウーロン茶にしましょう!どんなに暑くても体内から冷やしてしまうのは、体の冷えを誘引してしまいます。
2-4 体を冷やす食べ物を食べている
子供がなんで嫌いな食べ物が多いか考えたことはありますか?大人に比べると本能で動く部分が多い子供たち。実は、本能が嫌がってるからかもしれません。
2-4-1 子供は本能で体を冷やす食べ物を避けています
ほうれん草やピーマン、ナスが嫌いな子がいますが、これは本能でからだを冷やす食べ物を避けているためです。冷え性の子供は体を温める塩辛いものが好きですし、暑がりの子供はアイスクリームや冷たいジュースなど、本能で自分の体に必要なものを選びます。
本能が欲すること、要するに好きなことややっていて楽しいこと、気分がいいことは、生命を維持するためや病気を防ぐため、もっと健康になるためにとても大切なことです。
2-4-2 食べるものの中でバランスよく食べさせましょう!
子供には嫌いなものを無理やり食べさせるのではなく、食べたいものの中でバランスよく食べさせてあげてください。
なお、2歳を過ぎたあたりにくる「イヤイヤ期」ではわざと食べないこともありますので、イヤイヤ期が原因で食べない場合は、しっかりと食べさせましょう。
2-5 冷たいおむつは体を冷やします
紙おむつはしょっちゅう変えるとお金が掛かっちゃいますよね?「まだ、漏れてこないからいいかな?」と考えてそのままにしていると、子供の体が冷えちゃいますよ!
2-5-1 さらさらしていてもおむつは冷えています
昔主流だった布おむつはおしっこやうんちをするととても不快なのですぐに交換する必要がありました。現在主流の紙おむつは、長時間清潔で、交換頻度も布おむつに比べると、1回や2回くらいのおしっこでは交換する必要がありません。
しかし、さわった感じはさらさらしていてもおむつは確実に冷えています。その冷えたおむつをしている子供も、冷えているおむつが体に密着している状態ですので、体がどんどん冷えてしまいます。
2-5-2 4時間に1度は交換しましょう!
おしっこの度に交換するのは大変かもしれませんが、4時間に1度はおむつを交換するようにしましょう。紙おむつであれば、1枚あたり10円~20円ですので、経済的にも安心です。「次のうんちをするまで」と思わずに、定期的に交換をしてあげてください。
2-6 お母さんが冷え性
赤ちゃんが冷えている場合は、赤ちゃん自身の問題だけではなく、お母さんが冷え症な体質だからかもしれません。
2-6-1 お母さんの体質と同じ体質になりやすい赤ちゃん
赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるころから、お母さんの胎盤を通して栄養素やそのほかいろいろなものを受け取り、成長します。生まれてからも多くの赤ちゃんがお母さんの母乳から栄養を受け取ります。赤ちゃんの体は、お母さんの血液からできていると言っても過言ではありません。
お母さんが冷えやすい体質だと、その血液からいろいろ受け取っている赤ちゃんも冷えやすい体質になる傾向にあります。
2-6-2 お母さんも赤ちゃんと一緒に冷え性を改善しよう!
お母さんの体質的に冷え性でも、冷えやすい体質が改善できないわけではありません。お母さんも冷え性対策をしっかりして、冷えやすい体質を改善してください。そうすることで、母乳などが原因で赤ちゃんが冷えることはありません。
3 すぐできる!3つの温まる習慣
冷え性を改善する方法はいくつもありますが、簡単にすぐできる改善方法をご紹介します。
3-1 腹巻で身体の中心を暖めよう!
3-1-1 手軽で安価に手に入る腹巻は効果絶大!
おなかとは漢方で「お中」、つまり「体の中心」とされています。言葉通り、おなかにはほとんどの内臓が集まっています。健康でいられるのは、おなかにある内臓が元気だからです。その内臓を元気にするには、おなかを温めて血流をよくする必要があります。
おなかを温めるには、腹巻がおすすめです。冷えている子供は24時間365日、暑がりの子供は冷える食べ物をよく食べるので、寝ているときは腹巻をするようにしましょう。
3-1-2 大人が腹巻をしても効果絶大!
腹巻が冷え性に良いのは子供だけではありません。大人にも効果絶大です。大人用の腹巻も安価に手に入りますので、是非、お子様の腹巻と一緒にお父さん、お母さんの腹巻を購入して、家族でつけましょう!
3-1-3 おすすめの腹巻はこちら
オススメする腹巻はGUNZEの『愛情腹巻 綿リッチ腹巻』です!
腹巻でヒートテックなどのような暖める系のものもありますが、暖める系のものは夏などの暑い時期に使用しづらいです。
オススメしている腹巻は綿なので軽くて通気性もよく、夏でも使えます。そして、とても安いです!
【大人用腹巻】
【子供用腹巻】
3-2 水分補給は体を温める飲み物でしよう!
子供も大人も水分を補給するときは、冷たいものではなく、温かい飲み物で水分補給をしましょう。さらに、体を温める飲み物で水分補給をすれば、よい効果がでます。
■体を温める飲み物
・白湯
・ウーロン茶
・ほうじ茶
・紅茶
など
白湯はお湯の事ですので、手軽にできますね。水分が欲しい時は水ではなく白湯で補給しましょう!また、暑い時はなかなか温かい飲み物は飲みづらいので、常温の飲み物にしましょう!
3-3 運動する習慣をつけよう!
3-3-1 筋肉で血流を良くして体の中から温めよう
大人も子供も一緒ですが、体を中から温めるのにもっとも効果的な方法は筋肉を動かすことです。運動して筋肉を使うと、全身の血流が良くなるので、体温も上がります。
さらに、全身の血流が良くなるということは、自然と脳に送られる血液の量が増えるので、脳の成長にとても良い効果があります。
ハイハイしている子供なら、いつもより少し頑張ることで、手足の力や背筋が鍛えられます。歩ける子供の場合、1日1回は一緒に散歩に出かけましょう。
3-3-2 赤ちゃんは泣くだけでOK
赤ちゃんは泣くことが運動となります。泣きながら足をバタバタさせたることで筋肉が鍛えられ、肺も鍛えられます。すこし気になるかもしれませんが、特に泣いている原因が分からないときはそのまま泣かせておくと、赤ちゃんにとってもいい運動になります。
3-3-3 大人ならちょっとした運動をしよう!
よく通勤時の運動の例として「1駅歩く」という運動がありますが、これはなかなか難しいと思います。でも、通勤の時、エスカレーターやエレベーターを使わずに、階段を使うというのは難しいでしょうか?
そんな簡単なことでも筋肉は確実につきます。気分が乗った時だけでもいいと思います。
4 まとめ
昔の子供は「半袖、半ズボン」が当たり前でした。流通手段の発達により、冬の寒い時期でも、体を冷やす食べ物を食べる食習慣となったため、今の子供は昔の子供に比べて体が冷えています。
親として子供が鼻水や下痢、アトピー性皮膚炎などで苦しんでいるところを見るのは耐え難いと思います。
しかし、その原因としてお子様が「冷えている」かもしれません。
冷えていない子供は、病気にかかりづらく、かかっても長引きません。今は冷えていても、生活習慣の見直しで冷えの改善は十分にできると考えています。
この冷えの改善は大人にも通用するものですので、ひとつずつからでも生活習慣を変えていきましょう。
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