冬になると寒くて寒くて冬眠してしまいそうと思ったことはありませんか?
夏でも冷たい飲み物や、クーラーの下にいる現代人は、思っている以上に身体が冷え切っています。
冷えが溜まってしまった身体は、冬になるとさらに冷えを感じ、どうしようもない状態に!
それって、冷え性なんです。
今回は、冷え性について簡単にメカニズムをお伝えします。メカニズムが分かれば、解決法も見えてきます。
目次
1.冷え性とは「冷えを身体に蓄えてしまっている事」
冷え性とはなんでしょうか?寒がりな女性の事でしょうか?冬の寒い時期だけになる病気でしょうか?
いいえ、ちがいます。冷え性とは、生活の中で「冷え」を身体に蓄えてしまい、血の流れが滞っている状態の事を言います。その為に出てくる不調を「冷え性」や「冷え性が原因だ」と言っています。
手が冷たい、足先が冷たい人が冷え性と思いがちですが、実はそうでない場合も血の流れが滞り冷え性になっている場合があるのです。
1-1冷え性ってなに?
「ひえしょう」には、「冷え症」と「冷え性」という2つの書き方があります。
これは東洋医学と西洋医学の考え方の違いからきています。
- 東洋医学
冷えを病気のサインととらえていて、体内の熱が少なくなることで生じるさまざまな異常を総括して「冷え症」と考えています。
また、人の体を「気(生命エネルギー)」「血(血液)」「水(体液)」の三要素からできていると考え、冷え症はそのバランスが崩れた状態とみています。
- 西洋医学
冷えが見られる人を「熱量が低い人、血流が滞りがちな人」とカテゴライズしています。そのため、「冷え性」あるいは単純に「冷え」と表現します。
しかし、冷え自体は病気ととらえなくても、冷えが起こる要因はさまざまであり、その背景を含め、病気と関連付けて考えることもあります。
”冷え”とは
東洋医学では「病気」
西洋医学では「未病」
1-2冷え性のはじまり
冷えが辛いと感じて生活をしている人は、とても多いのではないでしょうか?
その原因には、現代生活そのものが大きく関わっています。
- 夏でも空調の効いた室内で、足元から身体を冷やしている。
- 冬でも南国からきた野菜や果物、ハウス栽培の野菜や果物など、身体を冷やす作用のあるものを食べている。
- 冬でも冷蔵庫などで冷やした食品や飲料を口にしている。
- 入浴をシャワーですませ、身体の芯から温まる機会を逃している。
- ストレスを感じる事が多くなった。(自律神経の乱れ)
このように、避けては通れない現代の生活が、身体の冷え、血流の滞り、その為に起こりうる病気にまで関わってきているのです。
自然に反して生活する事で、私達の身体は少しずつ悲鳴をあげています。
生活をする事で、どんどん冷えを溜め込んでいる
1-3冷え性になると困ること
「冷えは万病のもと」最近ではこう言われます。
今現在は何も症状が出ていなくても、これから長い人生どんどんと冷えを溜め込んでしまえば、いつのまにか大きな病気になってしまうかもしれません。
そもそも、人間の身体や内臓は「体温」が36.5度で、正常に働くようにできています。身体が冷えると内臓の働きが悪くなり、疲れが抜けにくくなったり、消化吸収が悪くなります。そこから病気に繋がってしまうのです。
また、体温を下げる薬はありますが、体温を上げる薬はありません。冷えが酷いからと言って、薬で治す事はできないのです。
冷えは万病のもと。あらゆる病気の原因になる。
※冷え性の症状について詳しく知りたい方はコチラ
【冷え性なの?気になる32症状】現代生活に潜む5つの原因と対策
2.「冷え」と共存するには
現代生活の中で、「冷え」の原因をすべて取り除く事は、不可能に近いのではないでしょうか?
では、どうしたら「冷え」を予防したり、改善したりできるのでしょうか?
2-1冷えを蓄えないようにする
生活の中で溜まってしまう「冷え」とうまく付き合っていくためには、「冷え」を溜めすぎないようにする事が大切です。
「冷え」てしまった身体は、「温め」てリセットしましょう!
身体を温めると、血流がよくなり、体中に栄養や酸素が行き届き、免疫力が高まります。
現在不調で悩まされている方も、そうでない方も、一度「温活」を体験してみてください。疲れた身体をリセットしてあげてくださいね^^
2-2身体を内側から温める。
簡単に「温める」と言っても、どのようにして「温め」たら良いでしょうか?
是非、「内側から」無理せず温まる方法をとってみてください!
2-2-1 ショウガで出汁をとる
身体を温める食材は色々あります。その中でもショウガは万能と言われていて、医療用漢方の70%に含まれています。
今回は色々な料理に活用できる、ショウガ出汁をご紹介します。
材料
・煮干し 5~6本
・ショウガの皮 2~3片
・醤油 1カップ
・酒 1カップ
・みりん 1カップ
・鰹節 25g
・昆布 10cm
①煮干しは頭と内臓を取る。材料をすべて鍋に入れ沸騰してから1~2分煮る
②1をそのまま冷やし、粗熱がとれたらザルでこす。お玉などで押さえて最後の一滴までだす。
③2を密閉容器に移し、ショウガの皮も入れて、冷蔵庫で保存する。
普通の出汁として使用できます。保存も2週間できるので、一度に沢山作って毎日使えると良いですね。
※身体を温める食材について詳しく知りたい方はこちら
免疫力アップ!食材11選の簡単レシピをご紹介!家族で健康・笑顔に
2-2-2 38℃~40℃の湯船に浸かる
入浴は身体を芯から温める事に、とても有効です。でも、ここで間違ってはいけないのは、熱すぎるお湯では身体の表面だけを熱くしてしまうという事です!
身体を芯から温めるには、ゆっくり湯船に浸かる事が大切です。無理のない(熱すぎない)温度で、15分~30分ゆったりと浸かってみましょう。リラックス効果もあり、水圧でむくみにも良いと言われています。
入浴剤などで、お湯をやわらかくすれば皮膚へのストレスも軽減され、保温効果も高めてくれるのでとても効果的です。
2-2-3 遠赤外線ドームにあたる
遠赤外線の光は、物体を直接温めるので、温まりが早いことが特徴です。また、遠赤外線で温まった体は冷めにくくなります。温泉に浸かる事と同じ効果が得られるのです。
身体の表面から身体に吸収された遠赤外線は、吸収された場所の血液を温めます。温められた血液はそのまま体中をめぐり、身体を芯から温めてくれます。そうする事で血流が良くなり、さらに身体が温まりやすくなります。
スイッチ一つで気軽に身体を温められる遠赤外線は忙しいあなたにとてもオススメです。
※遠赤外線ドームについて詳しく知りたい方はこちら
家庭で使用する遠赤外線ドーム4選!遠赤外線は美容や健康に効果的!
3.最後に、「温める」を継続しよう!
「冷え」に悩んでいるかた、なんだか疲れやすい、疲れが取れないなど不調に悩んでいる方は、是非「温活」を始めてください。
「冷え」を溜めないためには、「温める」を継続する事がとても大切です。それが「冷え」との共存ではないでしょうか?
まずは1ヵ月、身体を労わって「温めて」あげてください。きっと身体から何か答えが聞こえてくるはずです。
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