「赤ちゃんがほしいのに、なかなか妊娠できない、、」
今あなたはそんな悩みをお持ちかもしれません。
赤ちゃんが授かれない原因には様々なことが考えられますが
女性の場合は特に「冷え」の問題があります。
冷え性の女性は多いですが、それが子宮などに
悪影響を及ぼし、妊娠をしにくくしている可能性があります。
この記事では、どうして冷え性だと妊娠しにくいのか、
また、妊娠の確率を上げるにはどうしたらいいのかを
冷え性、低体温改善のスペシャリストである体温管理士
の立場からまとめました。
食生活、運動、防寒についてご紹介しています。
すぐに実践できる方法ばかりですので
ぜひ取り組んで赤ちゃんを授かってください。
目次
1 冷えが妊娠に及ぼす影響
「冷えは万病のもと」と言われますが
妊娠したい方にとっても冷えは大敵です。
1-1 冷えると血行が悪くなる
血行が悪くなると身体の様々なところに
栄養が行き届かなくなります。
それは、子宮についても同様です。
子宮に栄養がいかないということは
妊娠をする準備ができないということです。
1-2 冷えると女性ホルモンの分泌が悪くなる
女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が
正常に分泌されないと月経不順、無月経を引きこ起こしたり
子宮内膜で受精卵を着床する準備ができなくなったりします。
1-3 子宮内膜は赤ちゃんにとってのベッド
血行が良い=ふかふかのベッド
血行が悪い=固いベッド
というイメージです。
赤ちゃんはきっとふかふかのベッドで寝たいですよね。
冷えると、栄養不足やホルモン分泌の問題により
子宮内膜に受精卵が着床しにくくなってきます。
2 妊娠を妨げる生活習慣チェック
下記のような生活習慣は身体を冷やし
妊娠を遠ざける危険があります。
いくつ当てはまるかチェックしましょう。
■食事の時間が不規則
■好き嫌いが多く、偏食している
■コーヒーを1日3杯以上飲む
■運動不足
■睡眠が7時間未満
■タバコを吸う
■ストレスをためている
■エアコンに当たることが多い
■身体を締め付ける服や下着を着ている
これらのうち「ひとつでも」当てはまったら要注意です。
2-1 健康が害されると、生殖機能は後回しに
上記のチェックに当てはまる人は
身体を冷やし、不調を起こしやすくなります。
不調を起こすと、身体は生きるために必要な機能を優先させます。
「今は妊娠している場合ではない!」と判断し
月経をとめたり、女性ホルモンの分泌をとめたりするのです。
血液も、心臓、脳、肺などを優先させます。
すると卵巣や子宮への血流が悪くなり
余計に妊娠しにくくなります。
3 お尻カイロが妊活の救世主!!
オススメの温め方法のひとつに「お尻カイロ」があります。
実際に「この方法を実行するようになってから
妊娠できた」!という声も多数あります。
この部分にカイロを貼ります。
尾てい骨の少し上です。
3-1なぜ仙骨を温めると良いのか?
子宮の位置は仙骨のすぐ前にあるため、仙骨を温めると
子宮も温まるからです。
お腹側から温めようとしても脂肪が邪魔するため
なかなか温まりません。
なので仙骨にカイロを貼ることが子宮のコンディションを
整える一番良い方法なのです。
3-2カイロを貼るときの注意点
下着の上からカイロを貼ると熱く感じる場合があるので
下着の上に腹巻きを着け、その上からカイロを貼るのも
良いでしょう。
熱い状態を長時間続けると低温やけどにもなりますので
なるべく直に貼らないよう注意しましょう。
4 冷えをとる食生活
妊娠しやすくなるには、
お腹まわりを中と外から温めることが重要です。
食べ物は、身体の中から温めることができます。
オススメの食べ物、飲み物をご紹介します。
4-1 ショウガは必須です
ショウガは、医療用漢方薬の70%に含まれています。
漢方では身体の「冷え」を取って体調を改善するという
考えを持っています。
その漢方薬の7割に使われているのですから
ショウガを摂取することは必須です。
ショウガには主に3つの効果があります。
①血の流れを良くする
・心臓を刺激し、血管を開いて血流を良くする
・粘膜の分泌を良くして血液の汚れを取る
・肝機能の強化、白血球の機能を促進して体内の毒素を分解する
・コレステロールの低下作用
・血栓の予防、改善
②気の流れを良くする
・抑うつ気分を取る
・副腎髄質を刺激してアドレナリンを分泌させ
気力を高める
③水の流れを良くする
・発汗を促して体液の流れを良くする
・尿の出を良くして水の滞りをとる
ショウガ紅茶、ショウガチャーハンなど
オススメのレシピや
体を温める食べ物、冷やす食べ物など
下記の記事でも詳しくご紹介しています。
5 その他身体を冷やさないコツ
冷え性だと、妊娠の準備が後回しになってしまうことは
前に述べました。
なので日常のほぼ全てを「温める」方向に持っていきましょう。
5-1入浴で温まる
妊活をしている人は「シャワーだけ」は厳禁です。
必ず湯船に浸かりましょう。
半身浴もオススメです。
38度~41度のお湯に15分~30分浸かるとかなり発汗してきます。
むくみすっきり、副交感神経優位でリラックス効果があるなど
良いことがたくさんあります。
もちろん血流が良くなり、子宮の調子も整います。
5-2 服装は、完全防寒!
特に寒い日はこれでもかというぐらい厚着をしましょう。
首・・・マフラーで防寒を。頸動脈が通る首は温めポイントです。
お腹・・・内臓が集中しているところなので腹巻は必須です。
腰・・・自律神経の通り道である背骨、老廃物処理の腎臓があるため
温めて血行促進しましょう。「お尻カイロ」を実践しましょう。
手首・・・冷気が入ってきやすいので袖口がせまい服か、手袋を着用。
足首・・・下半身の血液ポンプであるふくらはぎをレッグウォーマーで温めましょう。
冬はブーツなどで冷え対策を。
5-2-1 おすすめ防寒着
特に「これだけは着てほしい!」というものをご紹介します。
レッグウォーマー
おすすめの理由
・フリーサイズなので男性の足でも締め付けがきつくない
・3足セット(毎日履くものなので数は多い方が嬉しい)
・安い
腹巻き
詳細はこちら
おすすめの理由
・伸縮性に優れている
・シルク素材で肌触りが良い
・外出時はもちろん、圧迫されないので
就寝時に履いても負担にならない
5-3 運動で身体を温める!
運動をすると筋肉がつき、発熱量がアップするので
冷え性が改善します。
女性の冷え性が多いのは、男性より筋肉量が少ないためです。
ムキムキになる必要はありませんが
適度な運動は冷えを改善するので、妊活中は必ず取り入れてください。
5-3-1 スクワット
全身の筋肉の70%は脚、腰、お尻にあります。
スクワットは、それらの筋肉を全体的にアップするのに
最適な運動になります。
- 肩幅よりやや広めに足を広げます。
- 息を吸いながらゆっくり腰を落とします。このときつま先より膝が前にでないように注意。
- 息を吐きながら立ち上がります。
10回を1セット。1日3セットをやりましょう。
5-3-2カーフレイズ
雨などでウォーキングができない日でも
部屋でできるので便利です。
第二の心臓と言われるふくらはぎを刺激して
血行を良くします。
やり方
①肩幅よりやや広めに脚を開いて立ちます。
②その場でかかとを上げ下げします。
- 10回を1セットとして、10セットやりましょう。
5-3-3 その場で足踏み
いつでもどこでもできますね。
足踏みをするだけでも下半身の血液循環を良くし
全身を温める作用があります。
やり方
①背筋はまっすぐ
②太ももと床が平行になるぐら足を上げる
③足踏み10回を1セットとして、10セットやりましょう。
5-3-4ダイナミックフラミンゴ療法
太ももをゆっくり上げて片足で立ちます。
壁やテーブルに手を置いてもOK。
左右片足1分ずつ。これを1日3セット目安でやりましょう。
片足で1分立つこの運動は、ウォーキング50分に相当します。
6 再チェック!要注意の生活習慣
2章で挙げた避けたい生活習慣を
もう一度見てみましょう。
■食事の時間が不規則
■好き嫌いが多く、偏食している
■コーヒーを1日3杯以上飲む
■運動不足
■睡眠が7時間未満
■タバコを吸う
■ストレスをためている
■エアコンに当たることが多い
■身体を締め付ける服や下着を着ている
いかがでしょうか。
改善できそうですか?
もともと当てはまらない方はその調子で
温活を続けてください。
当てはまる方は心を入れ替えて改善してください。
特に妊活中ではない冷え性の方でしたら
「できることだけやればいいや」で済むのですが
赤ちゃんを授かるという大仕事が待っている方は
「できることはなんでもやる!」という気持ちで
取り組んでいただきたいと思います。
まとめ
身体を温めるという、誰でもできることをご紹介しましたが
読んだだけで終わりではいけません。
必ず全て実践してください。
その努力の先に「赤ちゃんを授かる」という達成があるのです。
仮に自然妊娠ではなく人工授精や体外受精、顕微授精で
妊娠を目指す場合でも
身体を温め、子宮のコンディションを良くしておかなければ
妊娠確率は下がります。
冷えを取り除くことは良いことしかありませんので
ぜひすぐに冷え性改善に取り掛かってください。
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