まず初めに、本記事は「ふくらはぎのむくみを本気でどうにかしたい!」という方のみ、お読みください!
「立ちっぱなし、座りっぱなしの毎日で、気づいたら夕方には足がパンパン…」
「帰りの電車ではいつも、ふくらはぎが痛くて辛い…」
「むくみは解消したいけど、わざわざ何か用意したりするのは面倒で、つい先延ばしにしてる…」
本記事はこのような、悩みを抱えた方のためにこそあります。
むくみのメカニズムや原因といった基本的なことから、ふくらはぎに焦点を絞った解消法、身近なグッズを有効利用する方法をお伝えします。
さらに、放置すると危険な種類のむくみや、予防方法もご説明します。
本記事でご紹介するアイテムは全て、多くの家庭に既にあるものなので、わざわざ何かを買ったりしなくても、むくみの解消を目指すことができます。
これを読んだ一人でも多くの人が、むくみで悩むことがなくなればなと考えています。
目次
1 どうして“むくみ”は起こるのか
そもそも人は、どうしてむくんでしまうのでしょうか?
本サイト(DAN&RANファミリー)では、度々むくみについて取り扱っており、その都度むくみが起こるメカニズムについては、ご説明しています。
なのでここでは、あまり掘り下げた説明は省かせていただきますが、簡単なご説明だけさせていただきます。
むくみができる仕組み
むくみとは、余分な水分と老廃物を、細胞に溜め込んでしまい、結果的に溜まっている箇所が膨れ、太って見えてしまう、困った現象です。
ではなぜむくみが起こるのでしょう。
通常血液は、栄養素や酸素を体中に届けたあと、静脈やリンパ菅を通りながら、余分な水分や老廃物を回収します。
ですが、なんらかの弊害によって、回収できなくなってしまうことがむくみへと繋がるのです。
もっと詳しい説明は下記の記事をご覧ください。↓
(「むくみとは老廃物の蓄積」リンク)
むくみができる3つの原因
では、なんらかの弊害とは、具体的になんでしょう?
むくみの原因は数多くありますが、代表的なものを3つご紹介します。
- 長時間、同じ姿勢でいる
- 塩分の過剰摂取
- 筋肉の不足・硬化
これらのことが原因となって、むくみは起きてしまいます。
2 身近なグッズでふくらはぎのむくみを解消!
体のパーツの中で、最もむくみやすい箇所は「ふくらはぎ」です。
そこで本章では、ふくらはぎがむくみやすい理由から、身近なグッズを使った改善方法、有効なツボをご紹介します。
ふくらはぎがむくみやすいワケ
なぜふくらはぎは、体の他のパーツと比べてむくみやすいのでしょう。
ふくらはぎは私たちが起きている間中、ずっと一番下で私たちの体を支えています。
それ加え、重力もかかっています。つまり、血液を心臓に戻すことがとても大変なのです。
なのでどうしても、血流やリンパの流れが滞りがちになってしまうのです。
もっと詳しい説明は、下記の記事をご覧ください。↓
(「むくみのメカニズムを解き明かす!」リンク)
温めることが近道
では、そんなふくらはぎのむくみを、どう解消したら良いのでしょうか?
答えはとても簡単、「温めること」です。
人間の体は、気温によって多くの箇所が影響を受けます。体を温めることは、私たちの体にとって様々なメリットがあります。
血流の促進、筋肉の軟化、血管の広がり…などが上げられます。これらは全て、むくみの改善と直接関係することばかりです。そして、ふくらはぎのむくみも例外ではありません。
つまり、体を温めることは(ふくらはぎの)むくみ解消にとって、非常に重要なことと言えます。
また血流をよくすることは、むくみだけでなく、様々な病気を予防する効果もあります。なので「体を温めることは、健康への近道である」と言っても良いほどです。
身近なグッズでむくみを解消
では実際に、どうやって体を温めると良いのでしょうか?
むくみを解消するためのグッズはたくさんありますよね。しかし、通常のむくみであれば、翌朝には治っているので、専用の改善グッズを買うのはためらってしまうと言う人が多いのではないでしょうか?
ですが、むくみは放っておくと癖になってしまうので、本来であればその日のうちに、しっかりと解消しておいた方が良い症状です。なのでここでは、既に自宅にある道具の中から、むくみの解消が期待できるものをご紹介します。
《湯たんぽ》
まず初めは「湯たんぽ」です。
中に入れるお湯は、70℃前後が理想的です。湯たんぽの上に足を置くもよし、椅子に座って腿の上に乗せて置くも良しです。
また、むくみの改善以外にもホルモンバランスを整える、ダイエット効果、便秘の解消などの効果も期待できます。
《ドライヤー》
次に「ドライヤー」です。ドライヤーは準備の必要もなく気軽で、どこの家にも必ずある道具だと思います。
〜使い方〜
①中か弱の風を、10㎝以上離して足の裏に当てる
②30秒間、温風を当てたら冷風をまた30秒(5分ほど繰り返す)
また、ふくらはぎに直接風を当てても効果的です。
ただし、①の内容を守った上で、同じ箇所に当て続けたり、5分以上は続けることないように注意してください。
《ペットボトル》
次に「ペットボトル」です。
〜使い方〜
①小さめのペットボトルに約80℃のお湯を入れる
②ツボを狙って、直にボトルを押し当てる
③「熱い!」と感じたら離す(目安は3〜5秒ほど)
④一箇所に3〜5回ほど繰り返す
これを、ツボごとにやっていきます。
ちなみに80℃のお湯は、水100mlに対し、沸騰したお湯200mlを入れると丁度良いです。
むくみに即効な3つのツボ
次に、上記で度々出てきていた「ツボ」についてご説明します。
人間の体には、あらゆるところにツボがあります。ここでは、むくみに効果的な足のツボに限ってご紹介します。もちろん、上記のアイテムを使って、足以外のツボをマッサージをしても、効果は期待できます。
《三陰交(さんいんこう)》
「三陰交」とは、内くるぶしの頂点から、指幅4本分上がったところの、骨と筋肉の境目にあるツボです。
三陰交は、むくみの解消を始め、女性ホルモンの働きを整えるなどの効果もあります。
マッサージの際、ポイントは「息を吐きながら押し、吸いながら離す」ことです。これを3回ほど繰り返すと良いでしょう。
《湧泉(ゆうせん)》
ツボの位置としては、足の親指を曲げると「人」の字の様にシワができます。そのシワの間の窪みが湧泉です。
「湧泉」は、疲労回復や下半身の冷えに効果的なツボとして有名です。他にも、筋肉の痛み、凝り、生理痛、更年期障害などの効果も期待できます。マッサージ方法は、3秒間押して、3秒離すの繰り返しがおすすめです。
《照海(しょうかい)》
「照海」は、内くるぶしの骨の下から、親指一本分、下に下がった箇所にある骨の陥凹部(かんおうぶ。窪みのこと)にあります。
「照海」は下腹部を温め、下腹部に滞っていた悪血を取り除くのに有効です。さらに利尿作用もあるため、下半身のむくみの改善に最適と言えます。そのほかにも、生理痛・生理不順の改善にも有効です。
「三陰交」にも言えることですが、くるぶし周辺(脂肪分の少ない箇所)のツボは、体表に近く、マッサージの効果が出やすいことが特徴です。個人差はありますが、人によっては効果の出方が強くなってしまう場合もあります。
また他のツボでも、妊娠中の方は、比較的効果が強く現れやすいため、安定期に入る前は避けた方が良さそうです。
湿布は効果アリ?ナシ?
結論から申すと、ふくらはぎに湿布を貼ることは効果的です。湿布がふくらはぎのツボを刺激し、血管やリンパ管の流れを良くします。また、人間の体の水分は、約70%が下半身に集まっています。なので、そこを刺激することは、むくみ全体の回ぜつに繋がります。
しかし、ふくらはぎに貼ると同時に、もっと効果的な貼り方があるのをご存知ですか?
それは、「足の裏」にも湿布を貼ることです。
足の裏には、実に多くの血管が集まっており、その周辺には「自律神経」も絡み合っています。なので、足の裏にも湿布を貼ることで、むくみの解消と同時に、足全体の疲れも取れ、ホルモン分泌の働きを助ける効果も期待できます。
手軽でも大丈夫!
本章では、とても手軽な方法だけをご紹介しました。
「本当にそんなことだけでいいの?」と思うかもしれませんが、むくみ改善において重要なことは、「どこを」温めるのかであり、「何で」温めるからではありません。なので温めたり関するべきポイントが正しければ、なんであってもむくみは改善できるのです。
3 慢性的なむくみは病気かも?
ここまでご説明した「むくみ」とは、明らかな原因(同じ姿勢を続けた、前日飲みすぎた、塩分の濃いものを好んで食べる)があり、一過性のものであることが前提となっています。
本章でご説明する「むくみ」とは、何らかの病気が原因であり、当てはまると感じた方は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
こんなむくみにご注意!
では、上記にあるようなむくみとは、どういったむくみなのでしょう?
- 一日中持続してむくむ(時間帯関係なく)
- 数日間むくむ
- 痛みが伴っている
- 体重の急増
- 息切れが起こる
以上の5つに当てはまる方は要注意です。これらを「慢性的なむくみ」といい、むくみとは別の病気が原因となっている可能性があります。
考えられる3つの疾患
では上記のようなむくみである場合、具体的にどの様な疾患が考えられるのでしょう。
本記事では代表的なもの3つに焦点を絞って、ご説明します。
《肝臓・腎臓の機能低下》
本来、肝臓では「アルブミン」と言う成分を生成し、腎臓でそれを濾過しています。
アルブミンとは、血液内の水分量を調節するための成分で、タンパク質の一種です。
このアルブミンを生成・濾過する、肝臓・腎臓の機能が低下すると、水分量を整えることができなくなり、むくみが発生します。
むくみ方の特徴としては、足だけではなく、全身にむくみが出ることが多いです。
〈予防・改善方法〉
基本的には、むくみを予防することと同じです。減塩、適度な運動、バランスのとれた食生活などが大切です。
特に気をつけることは、アルコールの摂取です。肝機能を低下させないためには当然のことかもしれませんね。
《心不全》
心臓そのものの働きが悪くなると、流れている血液自体の勢いが弱まり、足から心臓に戻ることができずにむくんでしまう。
むくみ方の特徴としては、痕跡浮腫(こんせきふしゅ/指でむくんでいる箇所を押すと跡がつくむくみ)であることが多いです。
〈予防方法〉
最も大切なことは、食生活です。具体的には、以下のことに気をつけましょう。
- バランスのとれた栄養
- 適正カロリーを守る
- 減塩
- 糖質を控える
- アルコールやカフェインなどの嗜好品は適量
そして、なるべく多めに摂取すると良い食品は「青魚」です。
“青魚”ってどんな魚?
「青魚と一言で言っても、たくさんあってわからない…」そんな人のために、心不全の予防に有効な「青魚」をご紹介します。
- サバ
- サンマ
- イワシ
これら3つの魚には「DHA・EAP」が、特に豊富に含まれています。
DHAには、動脈硬化・高血圧を予防する働きがあり、LDLコレステロール値を低下させる効果もあります。
EPAには、DHAの働きにプラス、抗血栓作用があります。
週に1〜2回は、摂取すると良いです。
《下肢静脈瘤》
人間の足の静脈には、「弁」と言う扉が付いています。
弁は、足から心臓に戻っていく血液が、重力に負けて逆流してしまうのを防ぐためにあります。
下肢静脈瘤は、この弁が壊れてしまうことで、足に血液が溜まってしまうことが原因です。
〈予防方法〉
こちらの予防方法も、むくみを予防することと同じです。
また、むくんでいると気付いた時は、しっかりと解消するようにし、放置はしないようにしましょう。
〈治療方法〉
下肢静脈瘤には、大きく分けて3つの治療方法があります。
⑴手術
→静脈を切除する、ストリッピング手術
⑵保存的治療
→生活習慣の改善や弾圧ストッキングなどで、改善・進行の予防を目指す
⑶硬化療法
→静脈瘤に薬を注射して、固める治療
命に関わる病気ではありませんが、治療の際には必ず、医師と相談をした上で決めましょう。
4 まとめ
いかがでしたでしょうか?
身近なアイテムでも十分に、むくみを改善することができるということが、お分かり頂けたのではないでしょうか。
むくみが慢性化している、急激にむくみ始めた、などの症状を感じたらすぐに医師の診療を受けましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
SNSで最新情報をチェック